この記事の目次表示
こんな配慮がうれしい!だからこそ美しいお寺
ここで少し他人事ながら心配してしまうのが、こんなにたーくさんあるアジサイの水やりはどうしているのか?ということ。でも、鎌倉一のアジサイ寺はダテじゃありません!風景の美しさを損ねることなく、お手入れする配慮が隠されているのです。
そちらがこれ。
何かお分かりですか?水やりのホースなんですが、そのままむき出していると、花々の中に塩化ビニールのホースが露出することになり、ちょっと風景を損ねてしまいますが、そうならないように、ちゃーんと竹筒の中に入ってるんです。
こんなコダワリがありがたいですね~!
「月」つながりのウサギたち
境内のウサギオブジェたち
実は明月院、アジサイ寺としてだけではなく「ウサギ寺」との認知度もじわじわ高まっています。
たとえば、境内にこんな風にウサギの像が。
イソップ物語ではウサギのライバルとされた力メもいますよ。ぴょんぴょん足の速いウサギと、ゆっくりじっくり歩く力メの競争で、ゴール直前に余裕こいて休憩していたウサギを、地道に進んできた力メに追い越されてしまうという・・・、あのお話の像でしょうか。ウサギ寺としてはウサギにとってカッコ悪いエピソードな気がするけどいいのかな・・・。
ウサギとカメは明月院の入り口付近の橋にいます。撮影のために常に人が絶えません。
ライバルのウサギとカメですが、お寺ですので、意外に深い意昧があってこの2匹をセットにしているのかもしれません。「人生、競争とかしなくていいんだよー」という教えのためと解釈しておきます。でも、なんだかとっても仲のいい感じですね。
なんでウサギ?
さて、どうしてウサギさんだらけなんでしょう。意外にも単純な理由からのようで、明「月」院だからだそうです。
「月にはウサギさんが住んでいるんだよー」と小さい時に大人から聞かされた人も多いでしょう。月のクレーターをさまざまなものに捉えるのは、何も日本だけではありません。
日本ではウサギ、ヨーロッパでは女性の横顔、中国では力二。ところ変わればという感じで、明月院にウサギがいるのは日本ならではなわけですね。
リアルウサギだっているんだぞ!
そしてウサギ寺である明月院には、石像だけではありませんよ。ちゃあんと生きたウサギさんもいるんです。それではウサギさんのお住まいを訪ねてみましょう。
ウサギの家は、境内の右手奥にあります。ウサギさんのお家はただのお家ではありません。何せ「月」のウサギさんですから、なんと宇宙ステーションに住んでいます!
「うさぎの宇由ステーション。ネ口とユズ号の発射は満月の夜です」と書かれた札が掛けられていました。どうやら、いまは発射の日をここ明月院で待っているようです。
写真の子は、どうやらよく「死んだふり」をするらしく、「死んだふりをするので、びっくりしないでください」と掲示されていました。ずいぶんいたずらっこですねー。
「悟りの窓」の方丈
境内の参道を歩いていくと、突き当りにあるのが方丈です。
この方丈、ずいぶん人が並んでいますねー。実はみんな写真撮影のため並んでいるのです。
明月院でとーってもとーっても有名なのが、この方丈にある「悟りの窓」と言われる円形の窓。これは、悟りや真理、宇宙などを象徴的に表したものだそう。「明月院」ですから、月を模したもののようにも見えます。
壁にぽっかりとまあるい穴が開いた向こうに、美しい庭園が見えます。風景を切り取ることで、視線を円内に固定させ、その美しさを際立たせている感じがしますね。
さて、この奥に見える庭園ですが普段は非公開です。ただしシーズンによっては特別公開していますよ。訪れた際は、特別公開のシーズンでした!のちほどご紹介しましょう。
さて、この方丈にも、もちろんウサギさんがいますよ。玄関わきにもしっかりウサギさんが。ぜひチェックしてみてくださいね。
ウサギだけでなく、方丈の屋根には天女がいたります。そういえば、かぐや姫は月に帰るときに沢山の天女がお迎えに来ましたね。やっぱり月つながりなのでしょうか?
この天女、屋根の上なのでよく見えませんね。でも、帰りにほぼ同じものが見られるポイントがあるので、のちほどご紹介しましょう。
方丈の前には枯山水もあります。この枯山水は「須弥山(しゅみせん)」を表しています。須弥山とは仏教ワールドの中で、中心にある山。北欧神話でいえば、ユグドラシルの木的な世界の中心というわけですね。仏教世界での人間は、須弥山のはじっこに住んでいるんですよ。
この世界の真ん中の山の上では、カエルがずいぶん余裕のカッコウでお昼寝していました。











































