ひがし大雪自然館は、「環境省ぬかびら源泉郷ビジターセンター」と「上士幌町(かみしほろちょう)ひがし大雪博物資料館」の2つからなる施設です。館内では、東大雪の自然や生き物について様々な資料が展示されているほかに、人類の痕跡やアイヌ文化についても紹介されています。なかでも、約5,000点にものぼる世界中の昆虫標本は大人にも子供にも大人気です。今回は北海道のぬかびら源泉郷に建つ、ひがし大雪自然館についてご紹介します。
この記事の目次表示
ひがし大雪自然館の見どころ紹介
ひがし大雪自然館は、主に8つのエリアがあり、それぞれのテーマに合わせた展示が行われています。
館内の8つのエリアについて、簡単にご紹介していきます。
①東大雪の自然
東大雪の自然エリアでは、大雪山国立公園の東大雪地域の山々や地形・動植物について紹介されています。
模型やグラフィックパネル、映像などの資料を通して東大雪の自然について詳しく知ることができます。
②絶滅した動物と外来種
こちらでは、北海道で既に絶滅してしまったエゾオオカミなどの動物や、ウチダザリガニなどの外来種について紹介されています。
リアルに再現された動物たちの展示を通して、今ではもう見ることができなくなってしまった動物や外来種について学べます。
③東大雪の多様性に富んだ生態系
高山や森林の自然がジオラマで再現されており、ヒグマやエゾシカをはじめとする哺乳類や、シマフクロウやオオワシなどの鳥類の剥製が展示されています。
奥の方には、キンメフクロウやエゾナキウサギの声を聞くことができる聴覚資料も用意されています。多様性に富んだ東大雪の生態系について、じっくりと学ぶことができます。
④人類の痕跡とアイヌの文化
こちらのエリアでは、約2万年前にさかのぼる旧石器時代の遺物や黒曜石、アイヌの人々の暮らしについて展示されています。
北海道と深くゆかりのあるアイヌの人々の生活について知ることができる貴重な資料の数々を、ぜひ見て行って下さいね。
⑤東大雪の生き物
こちらでは、東大雪地域に生息する淡水魚類や両生類、水生昆虫が中心に展示されています。
剥製の展示と違い、生きて動いている姿を実際に見ることができ、東大雪地域に生息している生き物達をより身近に感じることができます。
⑥東大雪と世界の昆虫
生物の多様性をテーマとしている東大雪と世界の昆虫のエリアでは、約5,000点にものぼる昆虫の標本が展示されています。
ずらりと並べられた標本は見応えがあり、子供はもちろん、大人にも大変人気なエリアです。
グラフィックパネルやクイズなどもあり、楽しみながら昆虫について学ぶことができます。
⑦昆虫の基礎知識
東大雪と世界の昆虫エリアの更に奥へと進むと、昆虫の体のつくりや、進化の道筋などについて紹介されている昆虫の基礎知識のエリアがあります。
昆虫の目や耳を拡大して見ることができたり、紫外線によるモンシロチョウのオスとメスの見え方の違いなど、実際の体験を通して学べるエリアです。
⑧体験学習コーナー
体験学習コーナーでは、生き物や上士幌町についてのクイズに挑戦することができます。
他にも、パズルを用いて昆虫の体のつくりについて知ることができたりと、楽しみながら学習できるコーナーです。
その他の見どころ
登山情報等各種案内
ひがし大雪自然館では、ガイドマップによる施設周辺の散策や登山に関する各種情報について、リアルタイムの情報を入手することができます。
観察会などのイベントの案内も行われているので、ご興味のある方はぜひ尋ねてみて下さいね。
インフォメーション
インフォメーションでは、周辺の温泉や宿泊施設などの各種観光情報の案内や、地域の特産品やオリジナルグッズなども販売されています。
他にも、希望すれば学芸員さんが展示解説も行ってくれるので、関心のある方はぜひ学芸員さんに声をかけてみて下さいね。
おわりに
東大雪地域の自然と観光の拠点として、周辺地域の情報から世界規模の情報まで幅広く発信している「ひがし大雪自然館」の見どころはいかがだったでしょうか?
調べ物目的でいらっしゃる方から観光で訪れる方、子供とのお出かけスポットとして来られる方など、来館される理由は様々です。
上士幌方面にいらっしゃる際には、ぜひ立ち寄ってみて下さいね!
- ひがし大雪自然館
- 上士幌町(河東郡) / 博物館 / 雨の日観光
- 住所:北海道河東郡上士幌町字ぬかびら温泉郷48番地2地図で見る
- 電話:01564-4-2323
- Web:http://www.ht-shizenkan.com/