オーストラリアへ入国するためには、滞在日数に関わらず必ずビザが必要です。観光などの目的で3ヶ月以内の滞在が可能なオーストラリアへの渡航許可ビザ「ETAS」と、その申請方法を紹介します。
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オーストラリアへの渡航許可ビザ「ETAS」とは?
「ETAS」とは、「ELECTRIC TRAVEL AUTHORITY SYSTEM(電子渡航認証)」の略のこと。最後のSを省略し「ETA」と表記されることもあります。「観光」「商用」「親族訪問」のいずれかの目的で申請が可能なビザで、取得すると1度の渡航につき3ヶ月以内の滞在が可能になります。有効期限は取得日から1年間で、有効期限内であれば複数回の渡航も可能です。
「ETAS」はオンラインで申請が可能!
「ETAS」は日本のパスポートを所持していれば、 オーストラリア政府移民局のサイトからオンラインでの申請が可能です。日本語のメニューもありますので手続きは難しくありません。ただし、文字入力はすべて英語での入力が必要になります。
また申請は有料で、料金はAUD$20.00.です。支払いはクレジットカード(VISA、MasterCard、AmericanExpress、DinersClub、JCB)のみ対応しています。
「ETAS」のオンライン申請の流れ
オーストラリア政府移民局のサイトでの「ETAS」申請の手続き方法を、具体的に解説します。
(1)オーストラリア政府移民局のサイトへアクセスし、「ETAの申請(A)」をクリック
(2)「ETAの種類及び現在の所在地」を入力
- 「ETAの種類」を選択
- 「私は申請者(渡航者)が現在オーストラリア国外・右記の国にいることを申告します 」のプルダウンで所在している国を選択
- 「利用規約に合意します」にチェック
をすべて入力したら次へ。
(3)「個人およびパスポートの情報」を入力
- 個人情報(姓名、性別、生年月日、出生国)
- 「別名」の有無
- 「犯罪歴」の有無
- パスポート情報(国籍、発行国、パスポート番号、発行日、有効期限、発行官庁)
をすべて入力したら次へ。
(4)「住所及び連絡先」を入力
- 「現住所(英語)」
- 「電話番号」をいずれか1つ(国番号は日本の場合は「81」)
- 「電子メールアドレス」
- 「連絡方法」
- 「他の国のパスポート」の有無
をすべて入力したら次へ。
このあと入力内容の確認画面が表示されます。入力内容に問題がなければ「上記の情報は全て正しく入力されています」にチェックを入れて次へ。
(5)「支払い」手続き
- クレジットカードの情報(番号、有効期限、セキュリティコード、名義人名)
を入力したら次へ。
入力内容に誤りがなければ、支払い承認画面が表示されます。これで申請は完了です。
「ETAS」発給状況の確認方法と、発給されなかった場合の対応
「ETAS」は申請後、多くの場合は即時発給されます。即時に結果が出なかった場合は12時間ほど経ってからオーストラリア政府移民局のサイトへアクセスし、「ETAの確認(K)」をクリックして発給状況を確認してみましょう。
何らかの理由で発給されなかった場合、オーストラリア大使館への問い合わせが必要になることもありますので、「ETAS」の申請はオーストラリアへの渡航直前ではなく、ある程度時間の余裕を持って手続きしておくことをおすすめします。
そのほかの「ETAS」申請にあたっての注意事項
入力した情報に誤りがある場合は、再申請が必要
一度発給された「ETAS」の内容は、後から修正・取り消しはできないため、入力した情報に誤りがある場合は再度の申請が必要です。申請料も再度発生しますので、間違いのないように気をつけましょう。
「ETAS」発給を証明する書面は存在しない
「ETAS」は電子ビザのため、発給されたことを証明する書面の発行はなく、また渡航の際にも取得状況について自分で申告する必要はありませんが、不安な方は発給されたことがわかる画面を印刷して持参すると良いでしょう。
手数料が高額な代行業者に注意
「ETAS」の申請は、上記で説明した通り自分でオーストラリア政府移民局のサイトから申請する方法以外に、代行業者に依頼して申請することも可能です。
代行業者によってはオーストラリア政府移民局のサイトから申請するより安価に申請できる場合もありますが、逆に手数料が高額な代行業者もありますので、依頼するときは手数料の金額を必ず事前に確認することをおすすめします。
また、日本の旅行会社でパックツアーを申し込んでいる場合、旅行会社に申請を代行してもらうことも可能ですが、この場合も自分で申請するよりも高額になると考えておいた方が良いでしょう。