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【ウィーン】越境あり!!空港レンタカー事情

取材・写真・文:

東京在住

2024年6月30日更新

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写真:mina.k

ウィーン国際空港から中心部まで電車など利用すれば30分程度で移動できますが、レンタカーであれば、市内だけではなく、郊外の観光地や隣国にも好きなようにアクセスすることができます。今回、空港からレンタカーを借りる際のポイントや注意点、国境越えやサービスエリアについてご紹介します。

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レンタカーセンターの位置情報!

空港のレンタカーセンターは、とても分かりやすく、到着ロビーを出ると車に鍵マークの案内板があり、矢印に沿って進んでいくだけでたどり着くことができます。

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ちなみに上記写真は移動途中のものですが、写真のように車の上に鍵が書かれたマークがあり簡単にアクセスできます。

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レンタカーセンターまでは、少々歩くことになるので荷物の多い方やお子さん連れは移動が少し大変かもしれません。荷物の多い方は、カート(利用には1ユーロ硬貨が必要)の利用をおすすめします。また、小さなお子さん連れは、ベビーカーなどあるといいと思います。

ウィーン国際空港
オーストリア / 駅・空港・ターミナル
住所:Wien-Flughafen, Schwechat, Osterreich地図で見る
Web:https://www.viennaairport.com/en/passengers

どんなレンタカー会社があるの?

  • 写真:mina.k

実際筆者が訪れた際は、15社(Alamo・Avis・Buchbinder・Budget・Dryyve・Enterprise・Europcar・Hertz・Megadrive・National・Payless・Sicily by Car・Sixt・Thrifty・Wheego)あり一部の会社は共同のカウンターを設けていました。ちなみに筆者が利用したAvisは、Budgetと同じカウンターでした。

どこで予約できるの?

各レンタカー会社のホームページまたは、レンタカーの比較サイトから予約することができます。ちなみに今回筆者はBooking.comのレンタカーサイトからAvisを予約しました。日本語で予約も可能です。当日空きがあれば車を借りることもできると思いますが、トラブルなどさけるため、事前に予約することをおすすめします。

エイビス(ウィーン国際空港店)
オーストリア / レンタサイクル・レンタカー
住所:Vienna International Airport, Office-Park-Allee, 1300 Schwechat, オーストリア地図で見る
電話:+435058585860
Web:https://www.avis.at/

どんな車が借りられる?

EV車が進むヨーロッパですが、今回筆者が利用したAvisでは、2024年6月現在、EV車はもちろん、ガソリン車やディーゼル車もあり、マニュアルはもちろん、オートマも扱っていましたよ◎

借りる際、車体以外にかかる費用は?

各レンタカー会社や借りる方にもよりますが、車体以外にかかる費用は、保険やチャイルドシート、国境越えの費用などは別でかかることがあります。

ちなみに筆者が利用した際は、チャイルドシートを17日間の利用で70ユーロ(12,064円、2024年6月現在)でした。基本、1日14ユーロ(2,412円、2024年6月現在)のレンタル料金ですが、車両を5日間以上利用の場合は最大5日間の料金のみで借りることができるそうです。

また、オーストリアの他、今回筆者が観光したハンガリー・クロアチア・スロベニア・ドイツへの国境越え費用は、84ユーロ(14,477円、2024年6月現在)でした。こちらも、1日あたり12ユーロ(2,068円、2024年6月現在)ですが、車両レンタル1回当たりの最大料金が84ユーロとなっていました。

借りる際の注意点5つ!!

①車のランクを借りる前に確認しよう

筆者が借りたAvisでは、車のランクも様々で、一部いいクラスの車に関しては、年齢制限が設けられていたり、国境越えができなかったりするので、予約する際はご注意ください。

②保険はフルカバー、乗車前後は記録を忘れずに!

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残念ながら、レンタカーを借りた際トラブルにあうこともあります。事故などあった時のために保険はしっかりはいっていた方がいいのはもちろんのこと、レンタカー会社から身に覚えのない傷などの請求が来ることも実際あるようで、乗車前には必ず、車体の状態を写真や動画で納めておきましょう!!

また、走行距離なども写真に撮っておくといいですよ。ちなみに、返却時も忘れやすいですが、同じく車体の状態やガソリンが満タンかなど記録しておくとトラブルを避けることができます。

③ヴィニエットは空港近くで取得するのが便利

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有料道路を利用する際、必要なのが「ヴィニエット(Vignette)」‼事前に登録しておく必要があります。登録といっても、ガソリンスタンドなどで簡単に登録することができます。オーストリアのヴィニエットの種類は、1日間、10日間、2か月間、1年間とあり、期間に応じて登録ができます。ただし、1日券は、オンラインでのみ登録できるのでご注意ください。

市内に行くにも有料道路を通ることになると思うので、空港近くのガソリンスタンドで登録しておく方がいいかと思います。実際筆者は、到着して有料道路を使用せず行こうと進みましたが気が付いたら有料道路を走ってしまい、焦って市内のガソリンスタンドに行こうとしましたが、日曜日ということもあり、どこも閉まっていたなんてこともあったので、空港近くのガソリンスタンドをおすすめします。空港近くには24時間営業のガソリンスタンドもあるので、事前にチェックしておくといいかもしれません。

ちなみに、登録をするとシールがもらえるので、フロントに貼るだけです。

④ディーゼル車を借りる際はアドブルーを知っておこう!!

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近年ディーゼル車に導入されているアドブルー(AdBlue)ですが、普段EV車を利用される方やガソリン車を乗られている方はあまり聞きなれない品かもしれません。

アドブルーとは高品位尿素水のことで、通常は排出される有害な窒素酸化物を、アドブルーを使い無害にできるということで最新ディーゼル車には導入されています。このアドブルーは、ガソリンスタンドなどで簡単に入れることができます。

給油ノズルと並んで置かれている場合もあれば、ウォッシャー液や洗剤などと一緒に並んで販売されているケースもあります。ちなみに同じガソリンスタンド内でも給油ノズルに並んでいるレーンもあれば、置かれていないレーンもあるので、利用される際は、よく見てみるといいかもしれません。他のカー用品と一緒に販売されている場合、セットでノズルが付いているか確認してから買うと、使用する際苦労せずにすみますよ◎

上記写真は、クロアチアで利用した際の物ですが、隣国のガソリンスタンドでも同様に購入することができましたよ。アドブルーを補充する場合は、ガソリン代以外にも費用がかかることがあるのでご注意ください。

⑤チャイルドシートを利用する際は、ふき取りシートのご用意を!

当たりはずれがあるかもしれませんが、車はピカピカに磨かれていても、チャイルドシートはあまり綺麗でないこともあるので、ふき取りシートなどあるといいかと思います。実際筆者が利用した際も、お菓子のカスや飲み物のこぼし跡などあり、あまりいい状態でないこともあったので、事前に用意していた方がよいかもしれません。

ガソリンスタンドとサービスエリア

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ガソリンスタンドでは、給油をはじめ、上記で紹介したヴィニエットの登録や、国境近くであれば隣国の有料道路の登録などもすることができます。

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ガソリンの入れ方は、日本のセルフのスタンドと変わりませんが、支払いは、給油後に隣接する店内で支払いを済ませます。店舗などにもよりますが、多くの店舗で、給油ノズル近くには使い捨ての手袋があり、手を汚さずに利用することができるのもポイントです!

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また、スタンドの大きさにもよりますが、売店やカフェ、レストランが併設されていることがあり、休憩するにも最適です。また、子供用のオモチャや塗り絵なども販売されていていますよ。

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トイレは基本有料で、現金の場合が多いですが、店舗によっては売店でクレジット払いすることもできますよ。

営業時間などは各店舗異なり、空港近くやサービスエリアでは、24時間営業のお店もありますが、街中であれば日曜日がお休みの場合も多いのでご注意ください。また、給油などは24時間できても、売店自体は夜閉まっているお店もあります。

OMV
オーストリア / その他スポット
住所:Autobahn A4 (Ostautobahn) KM 27, 5, 2464 Göttlesbrunn, オーストリア地図で見る
電話:+43216288130
Web:https://www.omv.at/de-at

国境越えについて

  • 写真:mina.k

今回筆者は、オーストリアからハンガリー、スロベニアからオーストリア、ドイツからオーストリア間の国境越えをしましたが、同じシェンゲン協定加盟国内であれば特別な手続きが必要なく、移動することができました。

ただし、上記でも紹介したヴィニエットのように、隣国であっても各国有料道路の支払い方法が異なります。陸続きで気が付いていたら国境を越えて有料道路を走っていた?なんてトラブルがないように、事前にある程度ルートを確認しておくと安心かもしれません。

ちなみに、隣国ハンガリーやスロベニアでは、オーストリアと同様にヴィニエットがあり、有料道路を通行する前に登録が必要となります。ハンガリーやスロベニアでは車のフロントガラスに貼るステッカーはなく、WEBで車両番号を登録して、料金を支払えば、利用可能です。国境付近のガソリンスタンドであれば、どちらも簡単にWEBで登録していただくことができますよ◎

また、ドイツに関しては、有料道路はなくフリーウェイなので、特に手続きが必要なく入国することができます。

ちなみに、特に手続きが必要ないと話しましたが、オーストリアのザルツブルグからドイツのミュンヘンに向かう途中、国境では、警察官らしき人たちが10名ほど立っていました。万が一とめられてもいいように、パスポートや国際免許はもちろん、ジュネーブ条約に加盟していないドイツであれば、日本の免許証の英語表記を事前にすぐ提示できるように用意しておいた方がいいかもしれません。

最後に

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いかだったでしょうか?「【ウィーン】越境あり!!空港レンタカー事情」は?!

ウィーン市内までアクセスのいい場所だけあって、あまりレンタカーを借りる方も少ないかもしれませんが、郊外にはモーツァルトの故郷ザルツブルグや、『アナと雪の女王』のモデルにもなったハルシュタットなどあり、時間を気にせず気ままにアクセスすることができます。また、隣国には、ハンガリーやスロベニア、ドイツなどあり周遊することもできます◎是非、訪れる際は、車を借りて色んなスポットへお出かけしてみてくださいね♪

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