日本にはまだまだ馴染みの薄いコロンビアで旅行者に最も注目を浴びている街が、コロンビア第二の都市メデジン。見どころがたくさんある注目の街です。今回は、まだ情報の少ないメデジンで行っておきたい観光スポットをご紹介します!
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注目の街メデジン
1980年代までは麻薬カルテルが名をあげ、危険な街としてその名を轟かせていたコロンビア第二の都市メデジン。しかし、2013年に「ウォールストリート・ジャーナル」などが実施したコンテストで「最も革新的な都市」1位となったことで、一躍観光客も訪れるほど脚光を浴びる街となりました。今ではバックパッカーはもちろんのこと、欧米諸国からの直行便もあるので、多くの旅行者から注目を集めている街になっています。
そんな注目の街メデジンで、行くべき観光スポットはこちらです!
1. Metrocable(メトロカブレ、ロープウェイ)
革新的な街に選ばれた所以ともいえるのがMetrocable(メトロカブレ)と呼ばれるロープウェイです。コロンビアで唯一電車が走っているメデジン中心部はすり鉢状の地形の最深部にあたります。そこから上へ上へと街が拡大しているのですが、そちらへ行くにはくねくね曲がった道路を走るバスや車、バイクでしか移動できませんでした。
しかし、このメトロカブレができたおかげで、公共交通は格段によくなり、地域住民のサービス向上、さらには中心部へ簡単に通えるようになったことで賃金の底上げにもつながりました。このメトロカブレは住民の足でもありますが、そのすり鉢状のメデジンの地形を一望できることから、観光客にも人気となっています。
複数路線のメトロカブレが街中にありますが、一部のエリアは観光客にとってはまだまだ危険な地域もあります。観光客でも行ってよい地域かどうか、絶対に確認してから行くようにしましょう。
- 出典:www.flickr.comPhoto by:Universidad EAFIT, 作品名:Parque Biblioteca España
Acevedo駅からメトロカブレに乗り換えて行けるParque Arví(アルビ公園)は、乗車中はすり鉢状の地形も楽しめ、終着駅の公園では南米ならではの植物を楽しめるのでおすすめです。
またメトロカブレの途中で見えてくる黒い岩のようなものは、実はSpain Park Library Santo domingo Savioという図書館で、建物が一風変わっていますので一見の価値ありです。ただ周辺はスラム地域ですので駅からは出ずに、メトロカブレから眺めるのがいいと思います。
- Metro Estación Acevedo
- コロンビア / 駅・空港・ターミナル
- 住所:Medellín, メデジン Medellin, Antioquia, コロンビア地図で見る
- Web:https://www.metrodemedellin.gov.co/
- Spain Park Library Santo domingo Savio
- コロンビア / その他スポット
- 住所:Cl. 107a #Cra 33B # 107A-100, Medellín, Antioquia, コロンビア地図で見る
2. コムナ13(Comuna13)
メトロカブレ以外にも、革新的な街に選ばれた理由はあります。その一つが、最も危険な地域だったComuna13(コムナ13)の治安が改善されたことです。今ではコムナ13は、メデジン観光で最も重要であり、絶対に訪れるべき場所となりました。
かつての面影はなくなりカラフルに彩られた街並み、語り部としてガイドをするボランティア、また、公共交通改善の要となった公共のエスカレーター。どれもこれも活気あふれる住民たちによって成り立つ元スラムを見ることは、コロンビアの歴史を知る上でも重要な場所です。
3. El Pobladoエリア
メデジンの流行の発信地はEl Poblado(ポブラド)エリアです。中でもParque lleras(ジェラス公園)付近はトレンディーでおしゃれなカフェやバー、レストランなどが立ち並んでいます。また、繊維産業が盛んなメデジンにおいて、ファッションに関しては首都ボゴタよりも最先端のトレンドをチェックできます。服や雑貨などのお店も多く、街ブラするのに最適なエリアです。
- 出典:www.flickr.comPhoto by: Guía de Viajes Oficial de Medellín, 作品名:Parque Lleras
朝食のおいしいお店もあれば、スペシャリティコーヒーの味わえるカフェ、トレンディーなクラフトビールを扱うバー、ベジタリアンオプションの多いピザレストラン、小腹が減ってもすぐに行けるホットドック屋さんまで、一日中遊びつくせる若者が集まるエリアです。夜でも安全に出歩くことができますし、近くのホテルに宿泊すれば時間を気にせずに回れます。
4. Plaza Botero
コロンビアを代表する画家・彫刻家であるFernando Botero(フェルナンド・ボテロ)は、ここメデジンの出身です。彼の作品では肖像画を重視する傾向にあり、彼の作品の最大の特徴は太った人々を描くことです。彼の作品にはコロンビアでの生活が反映され、コロンビア社会の風土がすべての作品に影響していると言われています。
今ではアメリカやヨーロッパでも作品が展示されている有名な彫刻家ですが、こうした彼の太っちょの彫刻が、Plaza Botero(プラザ・ボテロ)の広場に何体も佇んでいます。人に限らず動物も太っちょで、なんとも愛らしい彼の作品を是非鑑賞してみてください。
5. Rafael Uribe Uribe Palace of Culture
市内中心部にあるRafael Uribe Uribe Palace of Cultureは、一風変わった外壁で目を奪われます。駅のすぐそばにあり電車の車内からも見えるので、一瞬にして「これは何だろう?」という興味に駆り立てられます。
コンサートや絵画の展覧会などが開かれるミュージアム・カルチャーセンターで、プラザ・ボテロやMuseum of Antioquiaのすぐそばと、他の観光スポットと一緒に行けるので立ち寄ってほしい場所です。
- Rafael Uribe Uribe Palace of Culture
- コロンビア / 博物館・美術館
- 住所:Av. Carabobo #51-74, Medellín, Antioquia, Colombia地図で見る
6. Jardín Botánico Joaquín Antonio Uribe
コロンビアの博物学者ホアキン・アントニオ博士の名前が付けられた植物園は革新的な植物園で、デザイン性に富み植物をより魅力的に見せるアイデアが随所に反映されています。
植物だけでなくカメなどの動物も生息しており、間近で観察でき、アート性の高いオブジェや装飾が至る所に施されいる場所です。通常の植物園に飽きを感じやすい方でも楽しめます。
- Jardín Botánico Joaquín Antonio Uribe
- コロンビア / 公園・動植物園 / 植物園
- 住所:botánico Joaquín Antonio Uribe, Medellín, Antioquia, colombia地図で見る
- Web:https://www.botanicomedellin.org/
あなたのお気に入りの場所へ
いろんな表情を見せてくれるメデジンできっとあなたのお気に入りの場所が見つかるはずです。もちろん危険なエリアもありますし、時間帯によっては避けるべき場所もあります。それらをしっかりと心得て行動できれば、楽しい旅ができます。