松山の南西にある愛媛県内子町には、江戸時代から明治時代にかけての町並みが残されていています。本記事では、お得なチケットを生かして3時間程度で内子の観光を楽しむ方法をお伝えします。
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明治時代にタイムスリップしたかのような町並み
愛媛県内子町は松山の南西の山間部にある小さな町です。ここに情趣あふれる町並みが形成されていたのは、江戸時代にこの地を治めていた大洲藩の政策でした。
産業振興に力を入れていた大洲藩は、内子において木蝋の生産を奨励しました。木蝋とは植物の油を抽出して作るロウのことで、ロウソクのほか薬品や化粧品の原料になりました。この政策が的中して内子は大いに繁栄し、木蝋の生産で財を成した人々が風格ある屋敷を築いたのです。
その後、電気の普及などによって内子は時代の流れから取り残されましたが、そのため古い町並みは変わらぬままでした。昭和40年代後半からはこの町並みを後世に残していこうという動きが高まり、昭和57年(1982)には「八日市・護国の町並み」として重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。
内子の町には観光客向けの飲食店や土産物店はほとんどありません。しかし、それゆえに観光地らしい雰囲気がなく、調和のとれた自然な姿を見ることができます。のんびりと散策すれば、昔ながらの日本の風景を楽しむことができるでしょう。
- 八日市・護国の町並み
- 愛媛 / 町・ストリート / 観光名所 / 女子旅 / 一人旅 / インスタ映え / 重要伝統的建造物群保存地区
- 住所:喜多郡内子町内子地図で見る
- 電話:0893-44-5212(八日市・護国町並保存センター)
割引切符と3施設のセット券でお得に観光!
内子は松山から特急「宇和海」でわずか25分。移動には「Sきっぷ」がおすすめです。特急の普通車自由席が利用でき、料金は往復で2,460円。片道の運賃と自由席特急券を合算すると1,280円なので、往復だと2,560円になり、100円お得です。
もうひとつ覚えておきたいのが、この後紹介する内子にある3つの必見スポットのセット券です。この3施設はいずれも有料で、通常の料金を合計すると1,100円なのですが、セット券は900円なので200円もお得!各施設の受付で購入できます。
内子座(所要時間目安:45分)
内子駅から歩いて10分ほどで、町のシンボル的な存在である内子座にたどり着きます。ここは大正5年(1916)に建設された壮大な芝居小屋で、老朽化によって一度は取り壊しの危機が訪れましたが、地域の方々の努力によって保存され、昭和60年(1985)に再オープンしました。現在は文楽や狂言といった伝統芸能をはじめ、さまざまな芸術文化活動が行われています。
内子座の内部では舞台や花道、地下の奈落などの設備を間近で見ることができます。大正時代の芝居小屋の構造を楽しく学ぶことができるでしょう。
- 内子座
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- 住所:愛媛県喜多郡内子町内子2102地図で見る
- 電話:0893-44-2111
- Web:https://www.town.uchiko.ehime.jp/site/uchikoza/
商いと暮らし博物館(所要時間目安:30分)
内子座からレトロな町並みを歩いて5分ほど進んだところに、商いと暮らし博物館があります。江戸~明治時代に建てられた古い商家を利用した博物館で、玄関に入ると大正時代の薬屋の店頭の様子が再現されています。2体の等身大の人形が発する「おいでなはい」という挨拶には驚かされることでしょう。
奥の部屋では商談や食事、炊事の様子など、かつての商家の生活が再現されています。こちらも人形が使用されわかりやすい内容になっているので、ファミリーにもおすすめです。
- 商いと暮らし博物館
- 愛媛 / 博物館 / 穴場観光スポット / 雨の日観光
- 住所:愛媛県喜多郡内子町内子1938地図で見る
- 電話:0893-44-5220
- Web:http://www.we-love-uchiko.jp/spot_center/spot_c5/