ガーナの三大国民食といえば「バンクー」、「フフ」、「ワチェ」ですが、でも実はこれらの食べ物、ガーナ料理を初めて食べる日本人にはちょっとハードルがお高め。そこで本記事では、初心者にも食べやすいガーナの国民食、「アンペシ」、「ライスボール」、「ジョロフライス」、「フライドライス」をご紹介します。
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ガーナ料理とは
ガーナ料理は基本的に、1つの炭水化物に1つの煮込み料理。それに魚または肉が添えられます。そして最大の特徴は、どの料理にも必ずトマトと唐辛子がふんだんに含まれていること。
ガーナ料理はどれも似たような見た目ですが、実は様々な種類があります。
1. アンペシ(Ampesi)
アンペシとは、茹でたプランテーン、ヤムイモ、キャッサバ、サツマイモ等の主食に、煮込み料理や唐辛子のソースを添えて食べるガーナの伝統的な料理です。
アンペシに添えられる煮込み料理は、「コントミレ・シチュー(パラバソース)」が代表的。コントミレとは、日本で言うほうれん草のような野菜です。これをトマト、玉ねぎ、粉末状にしたメロンの種、魚と一緒に煮込んだ料理です。
まれに、コントミレシチューを食べた後に口の中がイガイガすることがあります。コントミレはとても灰汁の強い野菜。しっかり煮込んでいないと、口の中がイガイガします。ですが、数時間で治りますのでご安心ください。
2. ライスボール(Omo Tuo)
"Rice Ball"と聞くとおにぎりを想像してしまいますが、全く別物です。ライスボール(Omo Tuo・オムトゥー)は、白米を潰して大きな団子状に丸めたもの。それを一口ずつ手でちぎり、スープに付けて食べます。本記事でご紹介しているものの中では、1番ハードルがお高めのガーナ料理。見た目は「バンクー」と変わりませんが、米からできているのでバンクーのようなクセはありません。
スープは「グランナッツスープ」、「ライトスープ」、「パームナッツスープ」の3種類がメジャーです。
グランナッツスープ(Nkatenkwan)は、ガーナ特産のグランドナッツ(ピーナッツ)をふんだんに使ったスープです。坦々麺のスープに近く、コクがあってとても美味しいです。ガーナに来たら、ぜひ1度はお試しいただきたい一品です。
ライトスープ(Nkaakrakwan)は、トマトがベースのスープで、ガーナ版ミネストローネと言ったところ。比較的あっさりしています。
パームナッツスープ(Abenkwan)は、パームオイルがベースのスープ。ちょっとクセがあり、上級者向けのスープです。
3. ジョロフライス(Jollof Rice)
ジョロフライスとは、トマトなどの野菜と魚や肉を一緒に炊いた米料理です。日本で言うケチャップライスに近いです。セネガル、ナイジェリア等、西アフリカ地域で広く食べられています。ジョロフライスにはフライドチキンまたはフィッシュ、そしてサラダが添えられます。ケチャップライスと違う点は、唐辛子がたっぷり入っていて辛いという点。やはり、どんなガーナ料理にも唐辛子は欠かせません。
4. フライドライス(Fried Rice)
フライドライスは、ガーナ式チャーハン。本記事でご紹介している中ではもっとも日本人の口に合う料理です。こちらもジョロフライスと同様、唐辛子が入っています。お店によって味の差が大きいため、色々なお店で試してみるのも面白いです。なお、フライドライスはほかのガーナ料理と比較して、若干値段が高めです。
最後に
いかがでしたか?
そう、実はガーナでもお米が広く食べられているんです。海外旅行に行くとお米が恋しくなる、という方でも安心してガーナ旅行ができます。
いやいや、せっかくガーナに行くのならもっとディープなガーナ料理に挑戦したい!という方は、ぜひ「バンクー」、「フフ」、「ワチェ」をお召し上がりください。