温泉地として有名な箱根。大涌谷やバラ園など、気候の良い時期に楽しめる場所がたくさんありますが、冬に行くなら、アートを楽しんでみてはいかが?箱根の自然ならではの環境でアートを楽しむ非日常に、日帰りでトリップしましょう♪
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冬の日帰りアート旅としての箱根
温泉地として人気の箱根は高速からもアクセスしやすく、公共交通機関でも行きやすいので、週末旅や近郊からの日帰り旅として魅力的なスポットです。行楽シーズンも終わると、春までは温泉だけが目的になりがちですが、同エリア内には、箱根ならではの良さが詰まった美術館がいくつもあるんです。温泉とあわせてふらりと寄るもよし、美術館メインで普段と違う箱根旅に出るもよし、冬の楽しみ方の幅も広がります。
今回紹介する二つの美術館は、新宿や世田谷から出ている小田急のバスを使えば2時間ちょっとでダイレクトにアクセスできるので、特に都心在住の人には日帰り箱根旅としてもぴったり!二つを一日で回ることもできます。
ポーラ美術館
昔からアート振興に力を入れている、化粧品メーカーのポーラが運営する美術館が箱根にあります。創業家が収集した幅広い芸術コレクションを所蔵し、とにかく「美しさ」が際立つ作品や展示が多いのが特徴です。また、自然との共生をコンセプトにデザインされた建築や遊歩道など、箱根という場所の魅力も同時に感じられる美術館でもあります。
見どころ①印象派のコレクション
その美術館らしさを見ることができる、コレクション。ここでは『睡蓮』で知られるモネ、きらめくような少女の絵が魅力のルノワールなど、印象派の中でもトガっていない、色彩の美しさや繊細さを特徴とするコレクションが目立ちます。また東洋陶磁や化粧道具のコレクション数がとても豊富で、美を追求する化粧品メーカーらしい展示を楽しむことができます。
最近では現代アートの展示も行われるようになり、2019年秋冬には印象派の巨匠による作品と現代アートの若手作家をコラボさせるという企画展もありました。古典作品だけが並ぶ展示とは一味違うのもポイントです。
アートにあまり触れない人にとっては親しみやすく、触れ慣れている人にとっては美術館の個性を感じられる、魅力的なコレクションの数々は必見です。
見どころ②自然と共生する建築
「箱根の自然と美術との共生」をテーマにつくられた建築は、大部分が地下フロアになっていて、森の中に建物が溶け込んでいるような場所です。屋内にいても自然の風景や光をたくさん感じられ、ここでゆっくり時間を過ごすだけでも優雅な気分になれます。
森林の中にも作品があり、ぐるりと巡りながら作品を探すのも楽しみのひとつ。箱根の魅力とポーラの魅力を両方楽しめる、必見のスポットです!
ちなみにポーラ化粧品は、他にも東京の銀座に「ポーラミュージアムアネックス」というギャラリーを構えており、若手アーティストの展示などを行なっています。こちらもとても素敵なので、東京のギャラリーについての記事も参考にしてみてください。
- ポーラ美術館
- 箱根 / 女子旅 / 美術館 / インスタ映え
- 住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285地図で見る
- 電話:(0460)- 84 -2111
- Web:http://www.polamuseum.or.jp/
箱根ガラスの森美術館
ポーラ美術館とセットで訪れたいのが、ヴェネチアン・グラスをメインに扱ってる、箱根ガラスの森美術館。同じ箱根には、ガラス作家のルネ・ラリックにフォーカスした箱根ラリック美術館もありますが、それよりも広いテーマでガラスアートを捉え、屋内と屋外の両方を使って、親しみやすい様々な形で展示・演出しています。
見どころ①テーマパークのような屋外ガラス展示
ここの一番の見どころは、屋外と屋内それぞれの充実した展示です。特に屋外には、シンボルにもなっているアーチやツリーをはじめ、写真映えするモチーフがたくさん!箱根の自然とガラスアートがコラボした風景を楽しめます。
園内にはバラ園も・・と思いきや、これもガラス製!本物のススキに混じってススキ風ガラスオブジェも展示されており、ガラス作品のフィールドの広さを感じます。屋外展示というとどっしりした彫刻作品のイメージが強いですが、ここでは繊細でキラキラ輝くガラスアートに出会うことができます。
見どころ②古今東西のガラスアートたち
屋内のギャラリーももちろん充実しています。ヴェネチアン・グラス美術館は内装も教会のように荘厳な空間で、古典的なヴェネチアン・グラス作品を見られます。
現代ガラス美術館では、ヴェネチアン・グラス工芸で有名なアーティスト達の作品が所狭しと展示されています。同じ分野でも多様な表現があって、わりと小さな空間なのに部屋ごとに雰囲気が大きく異なり、屋外とはまた違ったワクワクがあります。
ガラス美術館といっても古典的なものだけでなく新しい演出もたくさんあり、またレストランやカフェも充実しているので、テーマパークのように見どころ満載の美術館です。
- 箱根ガラスの森美術館
- 箱根 / 紅葉 / 観光名所 / 美術館 / ガラス体験 / インスタ映え / バラ園
- 住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原940-48地図で見る
- 電話:0460-86-3111
- Web:https://www.hakone-garasunomori.jp/
まとめ
どちらも敷地はそれほど大きくないので、1日のうちの半分に充てるくらいでも充分エンジョイできる、程よいサイズ感です。二つの移動は、建物の目の前から乗れる地元のバスで10分ほど。温泉旅行としても、日帰りやエクスカーションとしても、お手軽に冬の箱根に出かけてみてはいかがでしょうか。
※【注意】2019年秋の台風により、2019年12月現在、箱根エリアの交通網に影響が出ているようです。行き方や現地での移動は事前にチェックしていくことをおすすめします。