インドの国旗の図柄や意味、インドの首都について、またインドの面積や人口と今後の人口予想、そしてスポーツの試合などでたびたび歌われる国歌の成り立ちまで、インドの国の基礎知識をくわしく解説します。
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インド国旗とその意味
インドの国旗はサフラン(オレンジ)、白、緑の三色旗で、中央には「アショーカ・チャクラ」という紋章を配しています。サフランはヒンズー教、白は平和、そして緑はイスラム教を表しており、アショーカ・チャクラは仏教の法(ダルマ)を意味するもの。この国旗には3つの宗教が象徴されていることになります。
1947年8月にイギリスから独立する前の、7月22日に制憲議会で採択されました。
インドの首都はデリー(ニューデリー)
インドの首都は北部に位置するデリー(ニューデリー)です。デリー市のなかにニューデリーと呼ばれる地域があり、ニューデリーに首都機能を集めたため、かつては日本の教育現場では首都がニューデリーと教えられていました。しかし近年はインドの首都は「ニューデリー」から「デリー」と表記する場面も増えてきており、しかし日本の外務省のサイトなどでは現在でも「ニューデリー」と表記されています。
デリーの面積は1,484 km²(42.7km²)で、人口は1,634万人。しかしデリーを中心とした首都圏の人口は2,850万人で、これは東京に次ぐ世界第2位の都市人口になります。ちなみにデリーはインドの最大都市ではなく、最大都市はムンバイになります。
デリーはニューデリーとオールドデリー、そして郊外の3つのエリアに大きく分けられます。ニューデリーは整然と配置された道路は広々としていおり、大きなショッピンセンターがあるなど都会的な雰囲気を醸し出しています。またフマユーン廟などの世界遺産もあります。
一方でオールドデリーには、インド最大のモスクであるジャーマー・マスジドや、レッド フォートなどの歴史的建造物が多くあり、混沌とした雰囲気が漂っています。
インドの面積は3,287,263km²
インドの面積は3,287,263km²です。世界第7位の大きさを誇り、日本の面積が377,915km²なので、日本の約9倍もの大きさになります。
インドの人口は13億5,264万人
2018年時点の人口は13億5,264万人で、世界第2位の人口を誇ります。年々増加しており、今後も人口の増加が予測されていますが、2060年頃からは人口減少が予想されています。
インドの国歌は「ジャナ・ガナ・マナ」
インドの国歌の曲名は「ジャナ・ガナ・マナ」です。日本語では「インドの朝」、「人々の意志」などと訳されます。詩人・思想家であるラビンドラナート・タゴールが作詞・作曲をしたもので、1950年に国歌として採用されました。ラビンドラナート・タゴールはベンガル語で作詞をしましたが、国歌としてはヒンディー語で歌われます。