手軽に入れる足湯は、足を温めることで体がポカポカになります。ドライブ時のリフレッシュなどには最適です。海が見えるロケーションともなれば、更に気持ちいいこと間違いなし。今回は、日本海の絶景を前にする、能登の足湯をご紹介します。
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【1】能登の入口・口能登の足湯
北陸地方の中央から日本海に突き出た能登半島。半島付け根の西側を口能登(くちのと)といいます。かほく市は、その能登の入口、口能登に位置しています。かほく市の高松海岸は近年、夕陽の美しいリフレクションが有名となり、撮影スポットとして注目を集めています。
その絶景の海を見ながら足湯に浸かる。そんな贅沢ができるのが、のと里山海道の高松サービスエリアにある、道の駅「里海館」にある足湯です。
「日本の道100選」のと里山海道
のと里山海道は、金沢と能登半島を結ぶ自動車専用道路です。「日本の道100選」にも選ばれるなど、風光明媚な道路として知られています。とりわけ、千鳥台出入口から羽咋市の柳田インターチェンジまでは、海岸線を通ることから、絶景を眺めながらのドライブが楽しめます。
かつては有料道路でしたが、2013年より通行料は無料となりました。能登へのドライブでは、是非利用したい道路のひとつです。
高松サービスエリアの道の駅
のと里山海道の高松サービスエリアには、道の駅が併設されています。地元ならではの特産品やグルメを楽しむことができるとともに、遊歩道やドッグランといった施設も備えています。また、前述した夕陽を眺めるスポットとして夕陽カフェを設けており、ドライブの休憩だけでなく、絶景スポットを楽しめる空間として、わざわざ立ち寄る人が後を絶ちません。
のと里山海道からだけでなく、並行する一般道からも立ち寄ることができます。金沢方面に向かう上り線が「里山館」、能登方面の下り線が「里海館」となっています。
道の駅 里海館の足湯
足湯は「里山館」、「里海館」の両館に設備されていますが、日本海が見下ろせる足湯があるのは「里海館」です。畳一畳半ほどの小さなスペースですが、水色のタイルと木のベンチが設えられた清潔な足湯です。
泉質などの記載はありませんが、湯温は低く、とても気持ちがいいです。また、海からの風がとても心を落ちかせてくれます。利用時間は4月から10月までが9時30~18時30分、11月と12月、3月と4月は10時~17時です。なお、1月と2月は休止になります。利用料は無料です。
- 道の駅 高松 里海館の足湯
- かほく市 / 足湯・手湯
- 住所:石川県かほく市二ツ屋フ地図で見る
- Web:https://tak-rest.com/satoumi/
- 道の駅 高松 里海館
- かほく市 / 道の駅・サービスエリア / 穴場デートスポット / おみやげ屋 / ドッグラン
- 住所:石川県かほく市二ツ屋フ地図で見る
- Web:https://tak-rest.com/satoumi/
【2】中能登の名湯和倉温泉の足湯
和倉温泉は、能登半島の中央東側、七尾市にある温泉街です。かほく市が口能登ならば、七尾市は中能登と呼ばれるエリアに位置しています。温泉の歴史は古く、開湯から約1200年。今や能登ばかりでなく、日本を代表する温泉街となりました。
源泉は海から湧出しているため、和倉温泉は大変塩辛いのが特徴です。その和倉温泉の足湯は、温泉街東側にある「湯っ足りパーク」に設けられています。
「湯っ足りパーク」
和倉温泉街にある「湯っ足りパーク」は、その名のとおり、足湯施設のある公園です。敷地には芝生が張られ、海岸線沿いは松林となっています。目の前は、すぐに海。海の向こうに見える陸地は能登島です。湾内に島があるため、海はいつも凪状態にあるのが七尾湾の特徴です。
足湯の施設、妻恋舟の湯は「湯っ足りパーク」の隅に設けられています。
和倉温泉の足湯「妻恋舟の湯」
「家持の 妻恋舟か 春の海」。
この句は、昭和24年に和倉温泉を訪れた俳人高浜虚子が、能登の国司を務めた万葉の歌人、大伴家持に思いを巡らせ、詠んだものといわれています。和倉の海を吟じたこの句にちなみ、足湯は「妻恋舟の湯」と名付けられました。
立派な和風の木造建築に細長い足湯の浴槽が設けられています。廊下や腰掛けは木製、浴槽内は玉砂利が敷き詰められ、居心地は抜群です。静かな海を眼前に、まさに癒やしの足湯といえます。
入浴時間は朝7時から夜の7時まで。泉質: ナトリウム・カルシウム-塩化物泉でpH=7.4。神経痛、筋肉痛、関節痛などの慢性疾患、冷え性、疲労回復、健康増進などに効果があるといわれています。利用料はもちろん無料です。
- 妻恋舟の湯
- 七尾市 / 足湯・手湯
- 住所:石川県七尾市和倉町ひばり1丁目1地図で見る
- Web:http://www.wakura.or.jp/sightseeing/spot/item152/
【3】きときとの海の幸の源泉、富山湾を見下ろす足湯
能登半島東側の付け根、富山県氷見市。新鮮な魚を意味する、いわゆる"きときと”という言葉は、この富山湾で採れた魚にしか使われません。その海の幸の宝庫ともいえる雄大な富山湾、季節によっては、その向こうに立山連峰を望みながら浸かる足湯は、とりわけ格別なものがあります。
道の駅 ひみ番屋街
番屋とは漁師が寝泊まりする小屋のことをいいます。道の駅 ひみ番屋街は、番屋に見立てた33もの店舗が集まった氷見のグルメ、お土産が一同に集う商業施設です。珍しい海鮮ものはもちろん、氷見牛バーガーに富山ラーメンの富山ブラックといったご当地グルメがいっぱい。
ちょっと立ち寄っただけという人も、思わず時間を忘れて、食べ歩きが楽しめる楽しさいっぱいの空間です。
- 道の駅 氷見漁港場外市場ひみ番屋街
- 富山 / 道の駅・サービスエリア / 一人旅 / 回転寿司 / 観光漁港 / おみやげ屋 / ツーリング
- 住所:富山県氷見市北大町25−5地図で見る
- 電話:0766-72-3400
- Web:http://himi-banya.jp/
海越しの立山連峰が見える足湯
その道の駅 ひみ番屋街には足湯が設けられています。各店舗が番屋風なら、この足湯の建物もまさに番屋。こんもりとした丘のうえの施設は、すぐに目につくことでしょう。
眼前に広がるパノラマのスケールは抜群。とりわけ、冬季シーズンに見られる海越しの立山連邦の絶景は一生に一度は見ておきたい風景のひとつです。
源泉の温度は67℃。1分間に約125リットルもの温泉が湧き出し、湯量も豊富です。黄色と茶色が混濁した色の温泉は、神経痛、筋肉痛、慢性消火器病、慢性皮膚病。疲労回復に効果があるといわれています。
利用できる時間は朝8時30分から、夜の17時30分まで。利用料は無料です。なお、足湯の建物から道を挟んだ向かい側には、氷見温泉郷総湯があり、本格的な温泉を楽しむこともできますよ。
- ひみ番屋街 足湯
- 富山 / 足湯・手湯 / 穴場デートスポット
- 住所:富山県氷見市北大町25−5地図で見る
- 電話:0766-72-3400
- Web:http://himi-banya.jp/