バルト三国の最南に位置するリトアニアは、小さいながらも個性的な見どころが多く、歴史や自然が感じられる美しい国です。今回はそんなリトアニアのおすすめ都市と、気になるスポットをご紹介します。
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リトアニアの首都「ヴィリニュス」
リトアニアの首都ヴィリニュスは多くの歴史的建造物が残されている街であり、旧市街は「ヴィリニュス歴史地区」として世界遺産に登録されています。それだけでなくこの旧市街はヨーロッパ最大の規模を誇るため、見応えのある観光が楽しめるのではないでしょうか。
ヨーロッパ最大の旧市街にある建造物
ヴィリニュスの見どころはやはり旧市街にある建造物です。後述する白く美しいヴィリニュス大聖堂、赤レンガ造りの聖アンナ教会、丘の上にそびえるゲディミナス塔、5つの城門のうち唯一残っている夜明けの門、趣のあるヴィリニュス牙城壁など、歴史を感じる数々の建物や壁を見ることができます。
- ゲディミナス塔(ゲディミナス城)
- リトアニア / 博物館・美術館
- 住所:Arsenalo g. 5, Vilnius 01143 リトアニア地図で見る
清楚な姿のヴィリニュス大聖堂
街の象徴ともいえるヴィリニュス大聖堂と、その横に建つ高さ53mを鐘塔。この大聖堂は13世紀に十字軍の弾圧から逃れるために建てられたそうですが、白く清楚な姿が印象的でひときわ美しさを放っています。場所は旧市街のメイン広場に位置しているため、現地の人々の憩いの場にもなっています。
リトアニア第二の都市「カウナス」
カウナスはヴィリニュスに続くリトアニア第2の都市であり、旧市街だけでなく周辺エリアにも見どころが点在しています。ネムナス川とニャリス川の2つの川に囲まれた街の様子は美しく、個性的で穏やかな雰囲気が感じられるでしょう。
命のビザ 杉原千畝記念館
杉原千畝は第二次世界大戦中にカウナスに赴任していた領事館で、ナチスから迫害を受けていた多くのユダヤ人を救ったことで知られています。
ユダヤ人は亡命のために日本の通過ビザを求めてきましたが、当時日本政府はそれを許可していなかったため、すぐに受け入れることはできませんでした。ですが殺されるのがわかっていながら放ってはおけないと、考え抜いた末に国に反して大量のビザを発給し、結果的に数千人の命が救われることになったそうです。
この勇気ある行動は後にイスラエル政府から表彰され、リトアニアでも人道的功績が称えられています。世界史上最悪ともいえるユダヤ人迫害の歴史を知る意味でも、この記念館は是非訪れて欲しいと思います。
- 杉原千畝記念館
- リトアニア / 博物館
- 住所:Vaižganto g. 30, Kaunas 01100 リトアニア地図で見る
- 電話:37 332881
- Web:https://www.facebook.com/sugiharahouse/
十字架の丘への通過点「シャウレイ」
シャウレイはリトアニアを代表する人気の観光スポット、十字架の丘へ行く際の通過点となる街です。十字架の丘はシャウレイから10kmほど離れていて、ローカルバスかタクシーで向かいます。
ミステリアスな十字架の丘
大小数え切れないほどの十字架が集まる丘は、ちょっと怖い雰囲気をかもし出していますが、ここは死者が眠る墓地ではなく祈りの場として存在しています。ロシアに処刑された人を思い十字架を持ち寄ったのが始まりといわれていて、ロシア政府が何度撤去を試みても、いつしか再び十字架が集まりだし無くなることはなかったそうです。
十字架の丘は世界無形文化遺産に登録されていて、このミステリアスな光景を見るためにリトアニアを訪れる人も多いようです。インフォメンションセンターでは小さな十字架を購入できるので、自身の願いとともに丘へぶら下げてみてはいかがでしょうか。
リトアニア唯一の港町「クライベダ」
クライペダはリトアニア唯一の港町です。この街では、旧市街や城跡が残る博物館などを楽しむことができ、船で対岸へ渡るとバルト海に出ることができます。
対岸には世界遺産クルシュー砂州
クライペダを訪れたならフェリーで対岸に渡るのがおすすめです。スミルティネという場所に着くので、そのまま北へ歩くと水族館が見えてきます。さらに海へ出るとクルシュー砂州と呼ばれる砂浜があり、ここは全長98kmも続くロングビーチの先端になります。クルシュー砂州は世界遺産にも登録されていて、細長く湾曲した地形をしています。
ロシア国境のリゾート地ニダ へ
細長いビーチの半分から南側はロシアの領土です。つまりクルシュー砂州はロシアとリトアニア共通の世界遺産であり、リトアニア側の最南は「ニダ」というリゾート地になっています。展望台から景色を見渡すとロシアの飛地であるカリーニングラードを見ることができたり、巨大な砂の山へのぼることもできます。
ニダはスミルティネからバスに乗って約1時間。クライペダからの日帰りも可能ですが、できればニダに1泊するとより楽しめるのではないでしょうか。とてもステキな場所なので、是非訪れてみてください。