リトアニアの世界遺産「十字架の丘」は、独特な空気漂う人気のスポットです。最寄りであるシャウレイの街から少し離れているため、何かしらの交通手段が必要となりますが、ここではシャウレイからのバスの乗り方と道順をご案内します。また記事最後には「十字架の丘」の見どころも少しご紹介します。
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リトアニアの世界遺産「十字架の丘」
リトアニア北部にある十字架の丘は、無数の十字架が立ち並ぶミステリアスな場所です。十字架といえば墓地をイメージしてしまいますが、ここは死者が眠る場所ではなく巡礼地です。世界遺産にも登録されていることから多くの観光客が訪れており、数え切れないほどの十字架からは、なんともいえない異質な空気が漂っています。
シャウレイから十字架の丘への移動手段はバスがおすすめ
十字架の丘はシャウレイの街から10kmほど離れていて、周囲には駅がないため交通手段はバスかタクシーになります。バス停からはさらに20分ほど歩くので、もっとも楽に行ける方法はタクシーですが、バスは料金が安く乗り方もかんたんなので、こちらの方をおすすめします。
ちなみにタクシーで行く場合の料金は不明ですが、例えばシャウレイから片道乗車をして、帰りに十字架の丘で別のタクシーを拾うのはおそらく難しいと思います。そのため利用の際は、往復の道のりと現地で待っていてもらう時間を含めて値段交渉してください。
出発はシャウレイのオートバスステーション
バスの出発地はシャウレイのオートバスステーションです。ここからは長距離バスも発着しているので、シャウレイ到着時に通過する人も多いでしょう。電車の駅からは徒歩10分くらいで、ショッピングモールやスーパーマーケットが隣接しています。
- シャウレイ・バスステーション
- リトアニア / 駅・空港・ターミナル
- 住所:77159, Tilžės g. 109, Šiauliai 77160 リトアニア地図で見る
窓口で時刻表をゲットしよう!
まず窓口でバスの時刻表をもらいましょう。窓口のスタッフは英語が話せない場合がありますが、十字架の丘へ行く外国人は多いので「クロスヒル」といえばわかります。帰りの時刻も記載されているので、前日までにもらっておけば予定が立てやすくなるでしょう。
時間帯にも寄りますが、だいたい一時間に一本程度のバスが走っているようです。時刻表は宿泊施設にも置いてある場合があるので、シャウレイに滞在する際は尋ねてみてください。
バス乗り場と下車する場所
バス乗り場は12番です。ここからヨニスキス(Joniškis)行きのバスに乗り、途中のドマンタイ(Domantai)で下車します。そのため「JONIŠKISU-ŠIAULIAI」と書かれたバスを探してください。
乗車券は車内で購入します。ドライバーに「ドマンタイ」と告げ運賃(0.8ユーロ/約101円)を払うと、乗車券となるレシートをもらえます。このバスに限ったことではありませんが、支払いにはできるだけコインを用意し、大きな紙幣は避けましょう。
乗車時間は15~20分ほどです。ドマンタイ周辺の目印や車内アナウンスなどはないので、降りる場所はわかりにくいです。しかしこの路線に乗る外国人は、十字架の丘へ行くのが目的なことをドライバーは知っているので、運転席の近くにいれば到着時に教えてくれると思います。
バス停から十字架の丘への行き方
ドマンタイのバス停からの道順(徒歩)
ドマンタイのバス停を降りると、周囲には何もありません。そのためどこへ行っていいか戸惑うかもしれませんが、ここからの行き方は非常にかんたんです。まずバスの進行方向と逆の、シャウレイ方向に数十メートル戻ってください。
するとすぐにY字の交差点があり、そこに目印となる十字架が立っています。その道を左に曲がれば、あとはひたすら真っすぐなので、絶対に迷うことはありません。
しばらくすると左手に駐車場とインフォメーションセンターが見えてきます。その右斜め前方に十字架の丘があり、遠くからうっすらと十字架が確認できると思います。
ドマンタイからシャウレイへ帰る際の注意点
帰りのバス停は行きに到着したところから200mほどシャウレイ方向に戻った辺りにあります。バス停は屋根のない吹きさらしの状態なので、雨や雪が降っていたり夏の晴天時には、長時間待っているのは大変です。そのため帰り道の時間配分に気を付け、ギリギリ間に合わないということは避けましょう。
無数の十字架が建ちならぶリトアニアの世界遺産
十字架を購入して祈りを捧げよう
十字架の丘は見ているだけでも面白いですが、自身の十字架を置いてくることも可能です。インフォメーションセンターの横の売店で小さな十字架を購入できるので、祈りを捧げてみてはいかがでしょうか。売店から十字架の丘は少し離れているので、必ず先に購入してから向かってください。
十字架だらけの丘の様子
どこもかしこも十字架だらけですが、よく見ると様々なデザインのものがあり、像や写真など十字架以外のものもあります。この十字架の丘は何度かブルドーザーで撤去されたそうですが、しばらくすると再び集まり出すという不思議なパワーを秘めています。
十字架が見える教会
十字架の丘の奥には教会があり、祭壇越しに眺める無数の十字架は、なんとも言葉にできない独特な雰囲気を漂わせています。人々の悲しみや優しさなどが入り混じった、思いの深さが感じられるのではないでしょうか。内部はそれほど広くありませんが、静かな時間を過ごすのにはとてもいいと思います。