モンゴル
モンゴル観光
見渡す限りに広がる草原での乗馬や遊牧民との触れ合い

草原の国モンゴル!旅で出会う文化の違いと独自の習慣

取材・写真・文:

神奈川在住
訪問エリア:19ヶ国

2020年4月16日更新

1,682view

お気に入り

写真:まきまき

あらゆることが日本と異なる未知の国モンゴル。現地ではきっと、たくさんの面白い経験や珍しい発見が訪れる思います。今回はツーリストが実際に出会いそうな、モンゴルの生活や習慣についてまとめました。

この記事の目次表示

宿泊施設に電線も水道管も通ってない

  • 写真:まきまき

大草原には電気やガス、水道などのライフラインはありません。遊牧民はそんな場所にゲルを建てて暮らしていますが、宿泊施設であるツーリストキャンプも同じ環境である場合が多いです。ツーリストキャンプとはゲルで作った宿泊施設のことであり、シャワー・トイレ・レストランなどの設備も含めてそう呼んでいます。

  • 写真:まきまき

ツーリストキャンプでは自家発電機を使っているため、部屋の照明やスマホの充電は可能です。でも場所によっては部屋にコンセントがなかったり、電気が切れるトラブルはときどき起こります。

そしてシャワーは地下水を引いているので、水圧が極端に低かったりパイプが凍って水がでないことも珍しくありません。さらに熱いお湯が出ないこともありますが、モンゴルではこれらを楽しむ気持ちで挑みましょう。

レンタカーにはドライバーが付いてくる

  • 写真:まきまき

モンゴルは果てしない大地が続き、見どころは街から離れていることが多いです。そして各スポットへ行くためのバスなどはないため、観光するには車がどうしても必要です。それならレンタカーがいいのでは?と思うかもしれませんが、実は車両のみのレンタルは不可能です。レンタカーは基本ドライバー付きになるので、完全プライベートでないだけでなく旅費も高くついてしまいます。

理由は郊外の道路はアスファルトが崩れて、陥没している箇所がたくさんあります。そういった場所では徐行するか、くぼみを避けて通らないと大事故につながる恐れがあります。実際にスピードを出したままくぼみにはまり、ひっくり返っている車を見るのも珍しくありません。

  • 写真:まきまき

また草原には標識がなく、場所によってはGPSも機能しません。日が暮れれば真っ暗になり、道に迷ってガス欠になったり雨が降って泥にハマっても、周囲に人がいるとは限りません。そのため慣れない人が運転するのは危険です。そもそも短期滞在の外国人は運転を許可されていないようですが、もしできたとしてもやめた方が良さそうです。

ラムを食べるのは不可

  • 写真:まきまき

モンゴルの食といったら羊料理がメインですが、羊肉に馴染みのない日本人は「羊といったらラムのステーキ」とイメージするかもしれません。ですがモンゴルでは生後1年未満となるラムは食べず、1歳を過ぎたマトンのみを食します。

これは羊に限らずどの家畜も同じですが、子供は殺さないという遊牧民のルールであり、美味しいとわかっていても食べるために屠殺をしたり、出荷することもないそうです。そのため旅行中にラムが食べたいとリクエストしても、出てくることは決してありません。

他人の足を踏んだら握手をする

  • 写真:まきまき

バスの中や人混みで誰かの足を踏んだとき、または肩がぶつかったときには、見知らぬ人同士でも握手をして別れます。これは謝罪の表現であり、言葉だけでなく握手をすることで角が立たなくなるようです。

心の距離が近いモンゴルらしい表現ですが、相手がたとえ外国人であっても同じ対応をしてきます。そのためもしも旅行中に足を踏まれたときは、突然手を握られるかも知れませんが、驚かないで笑顔を向けてみてください。きっと和やかな雰囲気で終われると思います。

敷居につまずき中へ転ぶと金運アップ

  • 写真:まきまき

モンゴルにも日本と同じで、玄関の敷居を踏んではいけないというマナーがあります。ただ敷居につまずき中へ転ぶと、「金運・財産をもたらす」といって喜ばれます。ゲルには大抵ストーブがあるので、転んだ人に薪をくべってもらうと、その家の運勢は向上するといわれています。

逆に外へ向かって転んだ場合は「金運が逃げる」という意味になり、その場合も運が出ていかないように祈りながら薪をくべります。そのため遊牧民のゲルを訪問するときなどは、その家の運を逃さないよう足元に気をつけた方がいいでしょう。ですが偶然にも中へ向かって転んだならば、縁起がいいと歓迎されるかもしれません。

遠出するときは到着時刻を決めない

  • 写真:まきまき

モンゴル人は遠出をするとき、到着時刻を決めません。決めると不吉なことが起こるといわれているため、「日が暮れるまでには着く」といったような大雑把な予定で行動します。これは自然と共存しながら生きる、遊牧民ならではの発想かもしれません。たださすがにツアーでは、「時間があまりに曖昧で困る」ということはないので大丈夫です。

神聖な山に名前をつけない

  • 写真:まきまき

大自然が広がるモンゴルでは、神と崇められている山がたくさんあります。ですがそれらには名前をつけず、「あの山」などと呼ばれることが多いです。そしてそれらを指差すことは、失礼になるので気をつけましょう。これは人に対しても同じですが、人差し指ではなく手を開いて向けるならばいいそうです。

モンゴルの旅行予約はこちら


モンゴルのパッケージツアー(新幹線・飛行機付宿泊プラン)を探す

モンゴルのホテルを探す

モンゴルの航空券を探す

モンゴルの現地アクティビティを探す

モンゴルのWi-Fiレンタルを探す

関連するキーワード

※記事内容については、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

あなたにオススメの記事

同じテーマの記事


モンゴル(ウランバートル)の天気・気温・服装・旅行のベストシーズン!

モンゴル(ウランバートル)旅行の前に知っておきたい、この先の天気予報と月ごとの平均気温や降水量、気候の特徴、旅行の服装を徹底解説!いつ旅行するかお悩みの方向けに...


日本と異なるモンゴルのコンセント・プラグ・電圧を解説!変圧器は必要?

モンゴル旅行の前に知っておきたい、コンセント・プラグ・電圧について日本との違いを徹底解説!変換プラグや変圧器がどんな時に必要か、また持っていくと便利なおすすめ電...

モンゴルのちょっと面白い話!伝統・文化・習慣・神話

日本からわりと近くにありながら、あまり知られていないモンゴル。チンギスハーンやお相撲さんは有名ですが、そのほかにも興味深い要素がたくさん詰まっています。そんなモ...

知ると旅が面白い!モンゴルに伝わる色のイメージと例え言葉

私たちは普段、色に囲まれて暮らしていて、さまざまな色彩イメージを持っていますね。それは国や地域によって違いがあるようですが、独自の文化を持ったモンゴルではどのよ...

知ると旅が面白い!モンゴルのシャーマニズム・シャーマンについて徹底解説

シャーマニズムはモンゴルを代表する宗教文化のひとつですが、これに関する観光名所はあまりないため、ツーリストが触れる機会は少ないかもしれません。ただ予想以上に人々...

この記事を書いたトラベルライター

トラベルフォトグラファー
カメラを片手に一人旅をしています。行ったことのある場所を再び訪れても、旅にはふたつとして同じ経験はなく、世界はミラクルの連続です。感動からハプニングまで、様々な出会いの中にたくさんの面白さがあり、出発してから帰るまですべての場所が目的地ですね。

それらを旅好きな仲間達と共有していけたらと思っています。みなさんの旅がHappyでありますように。
http://makimomo.com

スーツケースDIY修理!セルフでキャスターを交換する方法

スーツケースのキャスター部分を修理に出すと、1ヶ所数千円もかかるため買い替えた方が早いです。でも部品そのものは安価であるため、自力で直せたら助かりますね。今回は...


スーツケースのキャスターゴムの自力でかんたん修理方法

スーツケースのキャスターを保護する表面のゴム部分。ここが取れてしまったら大ピンチです。壊れる前に対処をしなければなりませんが、修理に出したり買いかえるのはちょっ...


日本三大パワースポット!長野県の分杭峠でゼロ磁場を体感しよう

長野県の分杭峠(ぶんぐいとうげ)は標高1,424mの静かな山の中に位置しています。そこはゼロ磁場と呼ばれる特殊な状態が生み出されていて、世界有数のパワースポット...

【神奈川】みさきまぐろきっぷでお得に!三浦半島日帰り旅行モデルコース

京急線の終点「三崎口」を降りると、都会の景色とは一変したのどかな世界が広がっています。マグロ料理を堪能したり潮風に吹かれたりと、リフレッシュするには最高の場所で...

【神奈川】箱根フリーパスで巡る日帰り定番モデルコース

日帰り旅行におすすめな神奈川県の箱根は、豊かな自然に囲まれた温泉地で、東京近郊からのアクセスも良く手軽に訪れることができます。そんな箱根をめぐる、定番の日帰り観...

トラベルライターインタビュー Vol.3 Emmyさん

【トラベルライターインタビューVol.3】一人旅を応援する記事を多数執筆!Emmyさんならではの人気記事執筆のコツやその原動力に迫ります