一昔前までは「危険!」と言われ、旅行者にとっては近づきにいという先入観が持たれていたハーレム。もちろん、注意はまだまだ必要ですが(どこの地域でもそうですが…)、ハーレムは歴史を感じさせる雰囲気がとても魅力なエリアなのです。そして再開発のおかげでおしゃれなレストランやバーのオープンラッシュ中。今回はそんなハーレムの中で、あのオバマ元大統領もお気に入りだったというレストラン「Red Rooster(レッドルースター)」をご紹介します。
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Red Rooster(レッドルースター)とは
レッドルースターのホームページを見ると、「Located in the heart of Harlem, Red Rooster Harlem serves comfort food...(ハーレムの中心にあり、食べるとホッとするような食事を提供しています)」とあります。
レッドルースターはアメリカ料理や近隣の多様な食文化に敬意を表しながら、食べるとみんながホッとするような料理を提供している多国籍レストランです。
オーナシェフがすごい経歴…!オバマ元大統領とも親交が!
このレストランのオーナーシェフは、テレビ出演も多く、料理に関する書籍も数多く出版している有名シェフ「マーカス・サミュエルソン」。
- 出典:www.flickr.com012913hometown15 by Metropolitan Transportation Authority of the State
上の写真の右側がマーカス・サミュエルソン。賞をもらっているのではなく、ニューヨークの優秀な警察官に賞状授与のために特別ゲストとして呼ばれたものです。
彼はエチオピア生まれですが、両親の事情でスウェーデンの家庭に養子として迎えられ、そこで成長しました。祖母の影響で料理に興味を持ち、スウェーデンの料理学校を卒業、その後世界各国で修業し、1991年にはニューヨークへ。マンハッタンの一流店で修業を始めますが、3年後にはエグゼクティブシェフとなり、レストランが三ッ星を獲得することに貢献。また、2009年、オバマ元大統領が就任後の最初の晩餐会のゲストシェフに選ばれています。
そんなマーカスは「黒人は出身地に関係なくハーレムに郷愁を感じる」という理由で、このハーレムにお店を2010年12月にオープンしました。
Red Rooster(レッドルースター)の雰囲気
筆者が訪れたのはディナーの時間帯。予約をしていきましたが、予約なしのゲストもたくさん訪れているくらいの大人気店です。
ハーレムというと黒人が多いエリアですが、スタッフは黒人の方が多いものの、ゲストはあらゆる人種がいる印象です。
店内はとてもアーティスティック。じつは黒人の方のアート作品なのだとか。
Red Rooster(レッドルースター)のおすすめメニュー
WILD WILD WINGS(USD15 約1,600円)
手羽先をカリッと揚げ、生姜と黒胡椒のソースを絡めたもの。ガーリックの風味が食欲をそそり、お酒が欲しくなる味です!
BLOCK PARTY RIBS(USD29 約3,100円)
バーボンを煮詰めて作ったソースをからめたポークリブ。ご覧の通りとっても大きい!写真では隠れてしまって見えなくなっていますが、リブの下にはポテトサラダがぎっしりあります。
MARCUS' CONRBREAD (USD7 約750円)
口に入れた瞬間に、とうもろこしの甘みがほんわりと広がる、とてもおいしいコーンブレッド。リンゴンベリーのバターが一緒についてくるのですが、これがまたほのかな甘み・酸味があり、とても美味しくておすすめです。
MAC&GREENS(USD9 約960円)
小さなお皿に入っているマカロニ・チーズですが、中身はすごくぎっしり!ほうれん草もたっぷり、上にかかっているチーズもたっぷり、サイドの一皿ですが食べ応えたっぷりです。
2人分でこの量を勧められましたが、もちろん食べきれず…。一皿一皿が量がとても多いので(しかし、周りのアメリカ人はポークリブ一皿を一人で食べていました…)、一度にオーダーする量は少なめにしておいたほうがいいかもしれません。
最後に
いかがでしたか? マンハッタンに比べるとまだまだ観光客が少ない印象のハーレム。ぜひおしゃれなレストランで食事を楽しんでみてくださいね。
- レッド ルースター
- ニューヨーク / 創作料理・無国籍料理
- 住所:310 Lenox Ave, New York, NY 10027地図で見る
- 電話:+1 (212) 792-9001
- Web:https://www.redroosterharlem.com
※記事中のアメリカドルから日本円への換算は2019年8月現在のレートを用いて換算しました。