ミャンマー
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世界三大仏教遺跡のひとつであるバガン遺跡は見逃せない

【ミャンマー】絶景!!落ちそうで落ちない不思議なゴールデンロック

取材・写真・文:

東京在住

2018年9月5日更新

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写真:Emily

東南アジア最後のフロンティアとして昨今注目を集めているミャンマー。国民の90%以上が仏教徒と言われています。パゴダという仏塔を配した寺院に行くと人々が熱心に信仰している様子を見ることができ、その帰依の深さを知ることができます。今回はそのミャンマーで仏教を信仰しているにとっては「巡礼地」であるゴールデンロックを紹介します。

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ゴールデンロックとは

  • 写真:Emily

ゴールデンロックとは、その見た目通り、金色の大きな石。標高1,101メートルの山頂に位置し、高さ6.7m、周囲は25.6mあります。その石の上には約11mの仏塔。

今にも落ちそうな不安定な状態で鎮座していますが、数度の大地震の際にも落ちなかったそうです。それは仏塔の中にブッダの「聖髪」が置かれているだからだとか。その「神聖さ」から、ミャンマーの人々にとっては「一生に一度は行きたい巡礼地」として知られています。

ゴールデンロックは「愛称」

ゴールデンロックは実は愛称であり、本当の名前は「チャイティーヨー・パゴダ」と言います。ここではゴールデンロックとして紹介しますが、地元の方々に「ゴールデンロック」と言っても伝わらない場合もあったので気をつけましょう。

ヤンゴンからの行き方

このゴールデンロックのある「チャイティーヨー」という町は、ヤンゴンの北東約180kmのところにある山の頂上にあります。ヤンゴンから麓の町キンプンまで行き、キンプンからは専用のトラックで行きます。

ヤンゴンからキンプンまでは、車をチャーターして行く方法もありますが、今回はヤンゴンからバスバスを使って、キンプンまで行く方法をご紹介します。

  • チャーターカーの場合:日帰りUS200ドル(約23,000円)、1泊2日US300ドル(約34,000円)から / 片道約3時間
  • バスの場合:7,000チャット(約580円)から8,000チャット(約660円)/ 片道約6時間

なお、現地の旅行会社でツアーに参加するのも一般的なので、ご自身で乗り物を乗り継いで行くのは不安、という方はツアーの利用もおすすめですよ。

ヤンゴンのバスターミナル「アウンミンガラーバスターミナル」へ

ヤンゴン空港に着いたら、空港内の「タクシーインフォメーションカウンター」に行きましょう。

  • 写真:Emily

行き先や料金を書いてもらったバウチャーをもらったら、タクシーに案内されます。アウンミンガラーバスターミナルまでのタクシー料金は、固定で6,000チャット(約500円)です。

細い道をクネクネと進み、「本当にバスターミナルに着くかしら?」と不安になりますが、25分程すると、突如たくさんのバスが集まったターミナルにつきます。

  • 写真:Emilyアウンミンガラーバスターミナル。中に入るともっとたくさんバスがズラッとあります。

バスターミナルに着いた途端勧誘がすごい

バスターミナルにタクシーが入った途端に、ワラワラとたくさんの人がタクシーに寄ってきて窓を叩いてきます。日本人とわかると「コンニチハー」と声までかけられます。

タクシーを降りると、行き先を聞かれますので「チャイティーヨー」と答えましょう。すると、チャイティーヨーまで行くバスの運転手さんが、自分のバス会社を紹介してくれます。ここで出発時間・料金をきちんと聞くようにしましょう。

  • 写真:Emily

受付に行き、チケットを発券してもらいます。相場は7,000チャット(約580円)から8,000チャット(約660円)のようでした。

  • 写真:Emily今回乗ったバス。どんなバスに乗るかは乗る直前までのお楽しみです。
アウンミンガラーバスターミナル
ミャンマー / その他スポット
住所:North Okkalapa, Yangon地図で見る

出発時間にちゃんと出発しないのはミャンマー流

言われた出発の時間まで待ちますが、ここはミャンマー。出発の時間にちゃんと出発することは少ないでしょう。筆者が乗ったバスも、出発時刻の約25分後に乗車がやっと始まり、そこから出発。出発してからも、いろいろな場所で地元の人を乗せていきます。

  • 写真:Emilyバス会社の受付兼待合所
  • 写真:Emilyバスターミナル内には軽食の屋台もあるので腹ごしらえもできます。

バスの中

ミャンマーのバスは、日本や韓国で使い古されたバスが再利用されたものが多く、筆者が乗ったバスもとても古い日本のバスでした。

  • 写真:Emily周りをよく見ると日本車がずらり。「札幌観光バス」もそのまま再利用されています…

エアコンの効きが弱く、暑かったので水分は必ず持ち込みましょう。

  • 写真:Emilyバスの中。決して綺麗、とは言えませんが、古い日本車を大切に乗ってくれてるんだと思うと嬉しさも感じます。
  • 写真:Emily筆者が乗ったのはテレビ付きのバスでした。音楽番組が延々と流れていました。ミャンマーの流行りの歌手でしょうか。日本の歌手に当てはめると誰かしらと考えながら見るのも面白いですね。

休憩時間があります

出発して4時間後、休憩です。サービスエリアのような、食堂と売店があるところに停車します。

  • 写真:Emilyミャンマー人が大好きな甘いミルクティー。暑い日でもホットで飲みます。甘さが心にしみておいしいですよ!

お手洗いもあるのでここで必ず済ませましょう。ただし、日本のような綺麗なトイレではなく、ティッシュもないので、自分で用意をしておきましょう。

15分と運転手から言われた休憩時間ですが、人々はお茶をしたりランチをしたりと、ゆったり。思った通り、ここでも15分で出発することはなく、30分ほど休憩して出発。のんびりとしているのがミャンマーです。

キンプン到着

休憩から1時間ほどで、ゴールデンロックのあるチャイティーヨーの麓の町・キンプンに到着。このバスターミナルから、今度は専用のトラックに乗り換えて山を登っていきます。

キンプンからは政府による専用トラック

トラックには切符売り場はなく、係員の人に指示されるがままにトラックの荷台にのります。

  • 写真:Emilyトラックの荷台に乗り込みます

大きな荷物がある人は、トラックの一番後ろに荷物を乗せてから着席しましょう。料金はトラック出発前に、係員のお兄さんが集金しにきます。一人2,500チャットです(約210円)。トラックの荷台が満員になったら出発。

  • 写真:Emilyかなりギュウギュウに乗せられられます。
  • 写真:Emilyトラックの縁に器用に立ったお兄さんが料金を集めます。

トラックはさながらジェットコースター

  • 写真:Emilyゴールデンロックが小さく見えてきました。あの高さまでトラックで登ります。

トラックは、初めから全速力で山道を進みます。カーブがすごいのに、そこでも減速はせず、全速力。スリルがあって楽しいのですが、乗り物酔いしやすい人は、荷台に乗り込む時に必ず、一番外側に座る、酔い止めの薬を飲むことを忘れずに。

また、リクエストすれば荷台ではなく助手席に座ることができます(助手席の場合は3,000チャット・約250円)。約30分で到着です。

キンプン・トラックステーション
ミャンマー / その他スポット
住所:Kin Pun Sakhan, ミャンマー地図で見る

チャイティーヨー到着

まずは入域料を支払う

トラックターミナルに着き、少し歩くと入域料を支払うプレハブ小屋があります。ここで6,000チャット(約500円)を支払い、「領収書」と「カード」をもらいます。

  • 写真:Emily

このカードは、いつでも首から下げておきましょう。

いよいよ、チャイティーヨーパゴダへ

そのまま真っすぐに5分ほど歩くと、まずは門が見えてきます。この門に入る前に靴と靴下を脱ぎ、階段を登っていきます。

ミャンマーでは寺院などに入る際は素足でなければなりませんので、ゴールデンロックも同様に、参拝は素足で行いましょう(よって、汚れた足で履いても構わない靴やサンダルを持って行くか、足の裏を拭いてから靴やサンダルを履けるように、ウェットティッシュを用意しておくといいでしょう)。

暑い夏は、地面もとても暑くなっています。足の裏をやけどしないように、なるべく日陰を選んで歩いていきましょう。

  • 写真:Emily大きな獅子像のあるチャイティーヨーの入り口の門

参道をどんどん進みます

参道には小さなゴールデンロックやミャンマーの神様「ナッ神」を祀った神社もあります。

  • 写真:Emily参道にある「ミニゴールデンロック」?
  • 写真:Emily「ナッ神」が祀られています。ここでもお祈りする姿が多く見られます。

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この記事を書いたトラベルライター

グルメもアートも世界遺産も絶景も!とことん貪欲トラベラー
普段は粛々と、黙々と、真面目に仕事をこなす30代会社員。でも、心の中はいつでも、次の休みはどこに旅行しようかな〜と考えている。友達とワイワイ行く旅行も好き。一人で現地で知り合った方とビールを飲みながらお話しするのも好き。旅先で欠かせないものはその土地ならではの食、世界遺産、美術、そして人との交流!せっかく旅行するのなら貪欲に自分のやりたいこと、見たいもの、食べたいものはぜーんぶ楽しむ♪ アメリカ・フロリダ州オーランドとシンガポールは1年ずつ住んでいたことがあるので、特に好きなところ!

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