シンガポール初の世界遺産となった美しい公園、ボタニックガーデン。園内はあまりにも広いため、前もってどこを見るか決めておくことが大事です。ボタニックガーデンのおすすめの見どころをご紹介します。
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はじめに
シンガポールが誇る広大な植物園「ボタニックガーデン」は、2015年7月にユネスコの世界遺産に登録されました。
その歴史は約150年前にさかのぼり、現在では緑化を推進するシンガポールのシンボル的存在となりました。入場無料の公園内は、ジョギングやウォーキングをする人や、週末にはピクニックをする人たちの姿が多く見られ、住民の憩いの場になっています。
東京ドーム13個分の広さ
広大な公園内はテーマごとにきれいに整備されており、南国ならではの珍しい植物を、ゆっくりと鑑賞できるようになっています。しかし、その広さはなんと63.7ヘクタール、東京ドーム13個分!公園をくまなく観ようとすると、半日ほどかかってしまううえ、暑さで体力を消耗してしまいます。
体力に自信のない方や、旅行のスケジュールが詰まっている方は、ナショナルオーキッドガーデンだけ訪れるというのもいいと思いますが、せっかく来たので他のエリアも見たいという方のために、見どころをご紹介します!
ボタニックガーデンの入り口
ゲートは全部で7つありますが、タクシーの運転手に伝えてすぐに分かってもらえる正式なゲートは以下の3つです。
【1】タングリンゲート
ボタニックガーデンの南側、繁華街のオーチャードからタクシーで10分ほどの場所にタングリンゲートがあります。タクシーで来た場合、車寄せから入ってすぐの場所に「ビジターサービスデスク・がありますので、ここで園内のマップをもらいましょう。
バスや徒歩で来た場合は、美しい装飾の門から入ります。その場合、右方向に進むとビジターサービスデスクに出ます。
【2】ナッシムゲート
こちらもオーチャードからタクシーで10分ほど。ビジターセンターはもちろんのこと、広めのギフトショップがあって、ボタニックガーデングッズだけでなく、プラナカン陶器や1872クリッパーの紅茶なども揃っています。
入って左側にあるカーサ・ベルデは朝7時半からオープンしているので、散策前にここで朝食を食べるのもいいですよ。ローカル料理やジュースも色々あるので、公園を眺めながらランチやお茶も楽しめます。
- カーサ・ベルデ
- オーチャード / カフェ・喫茶店
- 住所:Nassim Gate, Visitor Centre,Botanic Gardens, 1 Cluny Road, Singapore地図で見る
- 電話:6467-7326
- Web:http://casaverde.com.sg/
【3】ブキティマゲート
北側にあるブキティマゲートは、MRTのボタニックガーデン駅の目の前。ただビジターセンターがなく、ナショナルオーキッドガーデンまで20分〜30分ほどと、ちょっと遠めです。しかし入園してすぐに緑いっぱいの広場が広がり、きれいな花々も見られるので、体力に自信のある人はこちらから入るのもいいかもしれません。
見どころ①スワンレイク
それでは、南側のタングリンゲートから北へ向かうルートで見どころをご紹介します。まずは、タングリンゲートから徒歩5分ほどで左側に見えて来る、スワンレイクです。
優雅に泳ぐ白鳥と、白鳥の彫像
その名のとおり、この湖では白鳥が優雅に泳ぐ姿を見ることができます。色鮮やかな花をつけた木々の間から白鳥の姿が見え隠れし、その美しい光景に癒されます。
また湖の真ん中には、とても大きな白鳥の彫像があります。本物の白鳥もステキですが、彫像も見事ですよ。湖のまわりでは、魚や亀を見ようと子供達がのぞきこんだりしていて、のどかな光景が広がります。
見どころ②ジンジャー・ガーデン
スワンレイクを左に見ながら北上すると、ジンジャー・ガーデンが現れます。ここには、中南米、東南アジアなどの熱帯地方に分布する1,000種以上のショウガが集められています。ショウガについての説明が書かれた看板を見てから進みましょう。
ショウガの蕾や花
ジンジャー・ガーデンに足を踏み入れると、こじんまりと咲く小さなお花が見え隠れしています。普段、食べている部分しか目にしたことがないショウガですが、ここではショウガの可愛らしい蕾やお花を鑑賞できますよ。ショウガにも色々な種類があるんですね。とても繊細なショウガのお花は、午前中が見頃です。
- ジンジャー・ガーデン
- オーチャード / 公園・動植物園
- 住所:Botanic Garden 内, 1 Cluny Road, Singapore地図で見る
ハリア
- ハリア
- 出典:tripnote.jp
またジンジャー・ガーデンには、緑に囲まれた素敵なレストランがあります。店名の「ハリア」は、マレー語でショウガを意味するそう。気持ちのいいテラス席でいただくモダンヨーロピアン料理は格別です。
- ハリア
- オーチャード / 洋食・西洋料理
- 住所:Ginger Garden 内, 1 Cluny Road, Singapore地図で見る
- 電話:8444-1148
- Web:http://thehalia.com/sbg/halia-at-sbg/about-the-hal...
見どころ③ナショナル・オーキッド・ガーデン
ジンジャーガーデンを過ぎたらすぐ、オーキッドプラザという、時計台のある広場に出ます。ここにあるのが、一番の見どころ、ナショナルオーキッドガーデンです。なんと約1,000の原種、約2,000の交配種の洋ラン、約6万株が3ヘクタールの丘に集められているという、世界最大級の蘭園なのです。ここだけ5ドルの入園料がかかりますが、見事な蘭の数々で、5ドル以上の価値を感じられるでしょう。
園内は、様々な種類の蘭が一年中咲き乱れ、訪れる人たちを魅了しています。
VIPオーキッドガーデン
ここでは独自で交配した新種の蘭に、ここを訪れた世界のVIPの名前を付けており、故ダイアナ妃や、雅子皇太子妃、サッチャー元首相などの著名人の名前の付いた蘭を見ることができます。まずは「バーキルホール」という建物に入って、VIPと新種の蘭についての写真や解説を見てから、その奥に進みVIPの蘭を鑑賞してみましょう。
またバーキルホール横には、シンガポールの国花「バンダ・ミス・ジョアキム」が咲くエリアがあるり、ここも必見です。
ミストハウス
さらにナショナルオーキッドガーデン内を北側に進むと、ミストハウスが現れます。ここは高湿度を好む蘭が集められており、ときどき水滴が落ちてくるほどの湿度が保たれています。南国らしい雰囲気の庭には、普段見ることのできない珍しい蘭もたくさんあるので、見ていて飽きることがありません。
クールハウス
森の中のボードウォークを進むと、クールハウスに着きます。標高の高い地域を再現しているので、中はとても涼しく、暑さで疲れた体を癒してくれます。ミストハウスのようなカラフルなお花は少ないですが、ウツボカズラなどの珍しい植物があったり、じっくり観察してみると面白いですよ。
- ナショナル・オーキッド・ガーデン
- オーチャード / 公園・動植物園
- 住所:Botanic Garden 内, 1 Cluny Road, Singapore地図で見る
- Web:http://www.sbg.org.sg/