シドニー
シドニー観光
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シドニーの人気モダン・ギリシャ料理【アポロ】

取材・写真・文:

オーストラリア在住
訪問エリア:28ヶ国

2020年1月22日更新

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写真:Mayumi Iwasaki

オリーブオイルをベースに、新鮮な野菜や魚介をたっぷり使ったヘルシーフードとしても人気のギリシャ料理。シドニーにある「Apollo(アポロ)」は地元ローカルに大人気の、モダン・ギリシャ料理が楽しめる素敵なレストランです。

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シドニーのギリシャ・レストラン「The Apollo(アポロ)」

世界有数の多民族な街オーストラリアのシドニーは、世界各国の本格的な料理が楽しめる食の宝庫とも言われています。日本ではあまり馴染みのないギリシャ料理も、シドニーではスーパーで普通に商品が並ぶなど既に一般的に知られた存在です。

  • 写真:Mayumi Iwasaki

シドニーCBD(ビジネス中心区域)の東側、Potts Point(ポッツ・ポイント)にあるギリシャ料理レストラン「The Apollo(アポロ)」は、感度の高いローカル達にも大人気のお店。ポッツ・ポイントにはシドニー有数の人気レストランが軒を連ね、アポロは目抜き通りのMacleay Street(マクリー・ストリート)沿いにあります。

  • 写真:Mayumi Iwasaki

オーストラリア国内で様々な賞を受賞し、英雑誌『Monocle』では「Restaurant Awards(世界のベストレストラン)」で7位に選ばれたこともある実力派です。ディナーは6名以上でないと予約はできないので、平日でも空席を待つ人達が外で待機するほど。6:00pmのオープン直後に訪れるのが確実です。

ギリシャっぽくないシックなインテリア

1930年代のアール・デコ調の建物に入ると、荒々しいコンクリート剥き出しの壁や天井に張り巡らされた装飾、壁に並ぶアーチ型の窓など、既存建物の歴史的な側面をそのまま残しています。奥に鎮座する長くて大きな大理石のバーカウンターがとても印象的です。

  • 写真:Mayumi Iwasaki

通常「ギリシャ」や「地中海」というと白や青を使った爽やかなインテリアをイメージしますが、グレーが基調のシックで落ち着いた雰囲気は、ギリシャの島々にある岩のドライな無骨さを表現しているそうです。

  • 写真:Mayumi Iwasaki

明るく陽気な雰囲気と言うより、エレガントさを感じるシンプルで洗練された空間は、いい意味でギリシャっぽくありません。2012年にはレストランを対象にした「Eat-Drink-Design Awards」で、ベスト・レストラン・デザイン賞も受賞しています。

伝統とモダンが融合したギリシャ料理

オリーブオイルをたっぷり使用した、新鮮な野菜や魚介、酸味のあるヨーグルトなどを使ったギリシャ料理は、「地中海料理」としてユネスコの無形文化遺産に登録されています。アポロでは伝統的でシンプルなギリシャ料理と、現代的な食材やアイデアを組み合わせたモダン・ギリシャ料理が楽しめます。

  • 写真:Mayumi Iwasakiアポロの定番料理「タラモサラタ(Taramasalata mullet roe dip)$12.00 / ¥910」

来店する人全てがオーダーすると言うほど外せない一品の「taramosarata(タラモサラタ)」は、ボラの魚卵のディップ。シドニーのスーパーで必ず目にする「おつまみスナック」の定番で、ディップとしてワカモレやハムスと一緒に並んでいます。

  • 写真:Mayumi Iwasakiタラモサラダとの相性抜群のピタブレッド

タラモサラタの美味しさのあまりお供に付くピタブレッドをつい追加注文しそうになりますが、くれぐれも食べ過ぎにはご注意を。日本ではポテトサラダにタラコのマヨネーズを和えたものを「タラモサラダ」とも言いますが、それとは少々趣が異なる本格タラモサラタを味わいましょう。

  • 写真:Mayumi Iwasaki看板メニュー「サガナキ(Saganaki cheese honey oregano)$17.00 / ¥1,290」

店員さんのイチオシだという看板メニュー「Saganaki(サガナキ)」は、熱々のギリシャチーズ「Kefalograviera(ケファログラヴィエラ)」に蜂蜜とレモンがかかっています。融点が高いため溶けないチーズは、噛むとキュッキュッとした独特の不思議な食感が特徴。チーズの塩気とハチミツの甘さ、レモンの酸味とふんわりと香るオレガノがワインのお供にぴったりです。

  • 写真:Mayumi Iwasakiザジキソースでさっぱりいただく「ベイクド・ラム(Oven baked lamb)$40.00 / ¥3,030」

魚介が多いギリシャ料理ですが、ボリュームたっぷりのお肉料理もあります。柔らかくてトロトロ、お肉の旨みが凝縮されたラム肉は、上に掛かったキュウリやニンニク、レモンが入ったヨーグルトソース「Tzatziki(ザジキ)」の爽やかさのおかげで不思議とさっぱりといただけます。

  • 写真:Mayumi Iwasaki見た目の可愛い絶品レモンパイ「アヴゴレモノ(Avgolemono pie)$16.00 / ¥1,210」

アポロに行ったら外せないメニューの1つ、レモンソースのパイ「Avgolemono(アヴゴレモノ)」。見た目も可愛いとんがり帽子のようなメレンゲとサクサクのクランブル生地、その下にはたっぷりのレモンソースが敷き詰められています。

  • 写真:Mayumi Iwasaki3種類の食感と味が混ざり合う絶妙なハーモニー

口の中に入れるとレモンの甘酸っぱさ、クランブルの香ばしさ、メレンゲのクリーミーさという様々な味と食感が三位一体になる夢中になる美味しさです。このパイを食べるためにお腹のスペースは必ず残して欲しいほど、オススメの一品です。

  • 写真:Mayumi Iwasaki

料理は基本的にシェアプレートを推奨していて、アラカルトでオーダーします。選ぶのが面倒な時はコースメニュー「The Full Greek / フル・グリーク($65.00 / ¥4,920)」に今回ご紹介したデザート以外の全てが含まれているので、そちらもオススメです。

おわりに

  • 写真:Mayumi Iwasaki

ちなみに2016年には数寄屋橋にある東急プラザ銀座内に、世界初進出であるアポロ東京店もオープンしていてそちらも話題になっています。

  • 写真:Mayumi Iwasaki

シドニー本店は、料理の味はもちろん、店内の雰囲気も素敵で格式ばらないカジュアルさもあり、店員さんの接客はさり気ないおもてなしが心地よいレストランです。シドニーに訪れた際にはアポロ本店に訪れて、オーストラリア風にアレンジされたモダン・ギリシャ料理を楽しんでみてはいかがでしょうか。

アポロ
シドニー / 洋食・西洋料理
住所:44 MacLeay St, Potts Point NSW 2010地図で見る
電話:02-8354-0888
Web:https://theapollo.com.au/

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この記事を書いたトラベルライター

シドニー在住 / 建築好きフォトグラファー&ライター
東京生まれ、子供時代をメキシコやイギリスで過ごした後、現在は都市と自然が隣接するマルチカルチュラルな街、オーストラリア・シドニー在住。
元「建築士&インテリアデザイナー」で、現在は「フォトグラファー&ライター」のmayumiです。

旅が大好きで、訪れた国は北米やアジア、ヨーロッパなど合わせて28ヶ国60都市以上。

専門のインテリアや建築、アートなど、デザインインスピレーションを刺激するものを始め、在住者だからこそお伝えできるシドニーのライフスタイル、美味しいもの、素敵なお店やフォトジェニックな風景などをご紹介します。
https://sydneytales.com/

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