群馬県高崎市にある上毛三山の一つ「榛名山」にある「榛名神社」は、静謐(せいひつ)な空気と巨木や巨岩が織りなす景観が迫力の神社です。参道を歩けば、山そのものからパワーを受けているような気持ちよさ!ふもとの道の駅グルメも併せてご紹介します。
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「榛名神社」は榛名山そのもの
山の神社は、どこの神社でも山そのものの自然と一体化している感じを受けますが、榛名山もまさにそんな感じです。平安時代の法令集である『延喜式』の927年の記録に名前が残っていることから、この時すでに格式の高い神社として創建されていたということになります。
たくさんの神様の名前がご祭神として残っているようですが、長い歴史を持つ分世の中の変化に翻弄され、明治の神仏分離以降「火の神の火産霊神」と「土の神の埴山姫神」の二神が中心とされています。
山歩き気分の参道
入口の門をくぐった後、本殿までは約700メートルですが、その参道はまさにミニハイキングといった感じで、実に気持ち良くて見どころも満点。
この日はあいにく雨模様で、霧も出ていてかなり蒸し暑かったのですが、それでもサラサラと流れる川や、雨だからこそ映える緑に囲まれての参道歩きは、本当に空気がおいしい。ふと横をみると、上の写真のように、何気なくこんな巨岩の景観も。
途中には滝も流れていました。清々しさ満点です。石の柵はびっしりと覆ったコケで緑色。どこを見ても絵になります。
迫力の本殿
荘厳な本殿と背後に接する巨岩が迫力!見上げる高さは、なかなかうまくカメラで捕えきれない感じでした。社が岩にめり込むように建っています。
巨岩の真ん中にお祓いの時に使われる“大麻(おおぬさ)”がついています。この岩はお姿岩と呼ばれていて、この岩の奥にご神体がお祀りしてあるそうです。
とにかく本殿はいたるところ見事な彫刻がびっしり!この巻き付いている龍は有名みたいですね。縁の下まで細かく凝った彫刻で飾られています。
本殿に隣接している額殿も有名なのですが、あいにく大修理中で見られませんでした。榛名神社は本殿だけでなく、岩に取り囲まれているようにして立つ双龍門や、神楽殿など同じように見事な彫刻の建造物があります。見ごたえたっぷり、歩きごたえたっぷりの榛名神社です。
- 榛名神社
- 高崎市 / 観光名所 / 神社 / 紅葉 / パワースポット / 縁結びスポット
- 住所:群馬県高崎市榛名山町849地図で見る
- 電話:027-374-9050
- Web:http://www.haruna.or.jp/
道の駅「あがつま峡」
榛名山のふもと付近にある道の駅「あがつま狭」。名勝地「吾妻峡」の玄関口にあり、日帰り温泉施設の「天狗の湯」も楽しめます。ふもととはいえ、榛名神社からは車で一時間ほどかかるでしょうか。
筆者は、こちらの名物“やまと豚メンチ”をいただきました。地元のこんにゃくが入つた豚メンチカツで、あがつま峡のオリジナルメニューです。ジューシーでしっかりとしたポークのお味で食べ応えがあります。
こちらは嬬恋(つまごい)村の地ビールです。吾妻峡と嬬恋村が合体したネーミング。エール、メルツェン、スタウトの三種類あります。
- 道の駅あがつま峡
- 東吾妻町(吾妻郡) / 道の駅・サービスエリア / おみやげ屋 / 日帰り温泉 / ドッグラン / 足湯・手湯 / 遊び場 / ツーリング
- 住所:群馬県吾妻郡東吾妻町大字三島6441地図で見る
- 電話:0279-67-3193
- Web:http://agatsumakyo.jp/
伊香保温泉
榛名山近辺では最も有名な温泉地が、こちらの「伊香保温泉」です。こちらは榛名山からは車だと30~40分というところでしょうか。シンボルというべき石段も、伊香保温泉と共に400年の歴史だとか。夕方になると灯りがともってなんとも素敵な風情です。
筆者は宿で、地酒のお試しセットをいただきました。こちら辛口のセットですが、柔らかい辛さからキーンとくる辛さまでいろいろな地酒があり、それらを味わえるのも、群馬の魅力です。
- 伊香保温泉
- 渋川市 / 町・ストリート / 温泉地 / 紅葉
- 住所:群馬県渋川市伊香保町伊香保地図で見る
- 電話:0279-72-3151(渋川伊香保温泉観光協会)
- Web:http://www.ikaho-kankou.com/
山の魅力を満喫
関東屈指のパワースポットとして注目を集めている榛名神社ですが、こちらを始め荘厳な山の空気は、どんな山でも清々しい気持ちにさせてくれます。私たち人間なんて足元にも及ばない年月と歴史を抱え込んできた山々のパワーを、おすそ分けしてもらいに時々足を運んでみてはいかがでしょうか。