富山県砺波市の庄川温泉郷には、地元のテレビ番組や旅行雑誌等で度々紹介されている温泉宿があります。今回はそんな人気の「鳥越の宿 三楽園(以下:三楽園)」について紹介します。温泉好きの筆者が、リピートしたい温泉宿の1つです。
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三楽園はこんな宿
三楽園は、富山県砺波市の庄川温泉郷にある温泉宿で、2種類のにごり湯と料理が売りです。宿泊料金とは別で有料ですが、全国的に珍しいファンゴセラピー(温泉泥療法)も人気があります。ですので、特に、温泉好きの女性にオススメの宿です。
また『ミシュランガイド2016年特別版 富山・石川』では、「最上級の快適さ」評価の宿として、掲載されました。
館内も宿周辺も静かで落ち着いた雰囲気なので、都会の喧騒や日常生活の慌ただしさから解放され、のんびり過ごせます。
照明普及賞(優秀施設賞)受賞!和モダン和室
三楽園には5つのタイプの客室がありますが、今回は別館の和モダン和室を紹介します。
ちなみに別館の和モダン和室は、お部屋にたどり着くまでに階段を通るので、キャリーケースよりもボストンバッグ等の旅行鞄のほうが持ち運びが楽です。
お部屋の照明がオレンジ色基調である和モダン和室は、社団法人照明学会「照明普及賞(優秀施設賞)」を受賞しています。
こちらのお部屋には、お風呂やシャワーの設備はありませんが、お風呂は大浴場を利用すれば問題ありません。洗面台とトイレは、お部屋にあります。
広縁の窓からは、庄川峡や山々の景色を眺められます。
部屋に置いてあるお茶菓子は、「ゆず○(まる)」と、三楽園の文字とロゴが入ったせんべいです。どちらも、売店で販売されています。
浴衣&作務衣コーナーやフリードリンクのサービス♪
チェックイン後にお部屋へ向かう前に、ロビーの浴衣&作務衣コーナーで、浴衣と作務衣を1人1着ずつ選びます。どちらも着た状態で館内を歩けますが、筆者が宿泊した日は、作務衣を着ている人が多かったです。
同じくロビーでは、セルフサービスでコーヒーやココア、紅茶のフリードリンクを飲めますが、お部屋にそれらを持ち込むことも出来ます。
特徴の異なる2種類の源泉を、源泉かけ流しで贅沢に堪能♪
三楽園では泉質の異なる、2種類の源泉を楽しめます。1種類目は「庄川清流温泉」、もう1種類は「鳥越の湯」です。塩素は入っていますが、どちらも源泉かけ流しで、温泉好きには堪りません!
庄川清流温泉のほうは、黄味寄りの白濁色(微濁)で湯の華が舞っています。入浴すると、お肌がつるつるになる「美人の湯」です。
鳥越の湯は、三楽園を代表する湯で、古くから薬湯として親しまれてきました。赤茶褐色の湯で、鉄の匂いや味がします。入浴すると、じわじわ体の内側から温まる感覚があります。
お風呂だけでなく、大浴場に向かう廊下には、薬師如来と鳥越の湯が祀られています。
地元食材や旬の食べ物を、ヘルシーに美味しくいただく♪三楽園の食事
食事は夕食・朝食ともに、お食事処でいただきます。以下で紹介する食事内容は2021年6月時点のもので、筆者の苦手食材に配慮していただきました。
夕食
今回紹介するのは「三楽園会席」で、三楽園では定番で一番リーズナブルな会席です。
カロリーが800キロカロリーと抑えられているので、特に女性やヘルシー指向の人には嬉しい会席料理です。
食前酒
この日の食前酒は、庄川産ゆずのお酒でした。
先付
この日の先付は「鮪燻製と胡瓜の鳴門巻」でした。
前菜
この日の前菜は、「旬菜五種盛り(烏賊とんびとくらげ和え・鱚黄味焼・慈姑おこわ・牛肉八幡巻・夏野菜のアスピックゼリー)」でした。
筆者のものは、上記の5種類の中から、3種類が変更されています。
椀物
この日の椀物は、「じゃが芋擂り流し」でした。ポタージュのような味がします。
小鉢
この日の小鉢は、本来は「料理長特製鱒寿司」でしたが、筆者のものは、アワビの煮たものに変更されています。
造り
この日の造りは「本日の北陸の幸 五種盛」で、白えび、甘えび、サワラ、サヨリ等でした。醤油やおろしぽん酢、能登の塩等につけていただきます。
焼物
この日の焼物は、「生粋(きっすい)の庄川鮎 塩焼」でした。「生粋の庄川鮎」は小ぶりで、川魚臭さがありません。頭から尻尾まで食べられます。
鍋物
この日の鍋物は、「特選和牛と深層水トマトの鍋」でした。トマトや和牛の他、氷見うどんが入っています。
出汁まで美味しく食べられます。
御飯、味噌汁、香の物
この日の御飯は、「富山県産有機ミルキークィーン」でした。好きなタイミングで、透明な手袋と消毒液、マスク着用の元、セルフサービスでよそいます。
コロナ禍ということもあり、従業員の方が別のところでよそったものを席まで運んでもらうことも可能です。
味噌汁はアサリの赤出汁。味噌汁もセルフサービスで、好きなタイミングでよそえます。香の物は「二種盛」でした。
水菓子
この日の水菓子は、「ゆず味噌アイスクリームといちじく」でした。ゆず味噌アイスクリームは、柚子の爽やかな風味と味噌のしょっぱさの相性が抜群で、やみつきになります。
恐らく同じものだと思われますが、売店にも「ゆず味噌ジェラート(1個400円)」が販売されています。その他、地元食材を使用したジェラートも売店で販売されています。
夜食
三楽園では夕食の他に、夜食が提供されます。
この日は、野沢菜のおこわと栃餅でした。どちらも一口サイズなので、ペロリと食べられます。特に、こちらの栃餅は独特の癖がないので、美味しく食べやすく、お土産で販売してほしい程の絶品です。
朝食
三楽園は「とやまのおいしい朝ごはん」の参加宿泊施設であり、富山県産の食材や郷土料理がふんだんに盛り込まれた朝ごはんが食べられます。
先付け
この日の先付けは、「米寿の卵(富山県産卵)」で、卵かけご飯にしていただきます。ちなみに、ご飯は夕食時と同様「有機米ミルキークィーン」を、セルフサービスで好きな量をよそえます。
こちらの卵かけご飯のやり方が特殊で、まず始めに専用の道具を使い黄身と白身に分けます。次に、白身をご飯にかけ、混ぜます。
その後、黄身をご飯に乗せ、箸で黄身を少しだけ裂きます。最後にトナミ醤油をかけていただきます。
生卵が苦手な人は、干物の魚を焼く鉄板で卵焼きを作ることも出来ますよ。
逸品・香の物
この日の逸品は、本来は「蛍烏賊南蛮漬」でしたが、筆者のものは卯の花に変更されています。
香の物も、本来は「梅干し(他二種盛り)」でしたが、筆者のものは梅干しが別のものに変更されています。
造り
この日の造りは、「烏賊・かじき鮪昆布〆」でした。朝からお刺身を食べられるのは、珍しいです。
焼物
この日の焼物は、「焼物二種(県内産梭子魚、鰈)」でした。自分で鉄板で焼いて、いただきます。
鍋物
この日の鍋物は、「となみ野ポークの蒸鍋」でした。本来はニンジンドレッシングにつけて食べるのですが、筆者のものは、別のつけダレに変更されています。
味噌汁
この日の味噌汁は、「自家製味噌と県内産味噌の合せ」で、具材は油揚げと山菜、ゴボウでした。夕食と同様、セルフサービスで好きな量をよそえます。
水菓子
この日の水菓子は「抹茶羽二重餅」でした。抹茶味のお餅にクルミが練り込まれており、クルミの風味や食感を楽しめます。
さいごに
ぜひ三楽園で、庄川峡や山々の景色に癒されながら、温泉や料理でエネルギーチャージしてみてくださいね。
- 鳥越の宿 三楽園
- 富山 / ホテル / 温泉旅館
- 料金(目安):8,640円〜71,625円
- 宿泊時間:15:00〜10:00
- 住所:富山県砺波市庄川町金屋839地図で見る
- Web:https://www.sanrakuen.com/