三豊市

【香川】天空の花畑を見に志々島へ行こう

取材・写真・文:

宮城在住
訪問エリア:32都道府県

2024年3月13日更新

214view

お気に入り

写真:dory

かつて花栽培が盛んだった香川県三豊市にある志々島。春になると住民のおばあちゃんが育てるお花が咲き誇る素敵な景色を楽しめます。瀬戸内海を見下ろす天空の花畑に行ってみませんか?

この記事の目次表示

天空の花畑とは?

香川県三豊市にある志々島は、周囲4kmの瀬戸内海の小さな島です。かつては人口が1,000人程でしたが今ではたった17人だそうです。そんな志々島には「天空の花畑」と呼ばれる素敵な花畑があります。

かつて花の島と呼ばれるほど花栽培が盛んだった志々島で、最後の花農家であった孝子さんというおばあさんが、昔のような花いっぱいの島を復活させたいとの思いで、週末に手伝いに来てくれる息子さん夫婦と荒れた山や畑を整備しています。

  • 写真:dory

花畑を再び蘇らせるために種をまき、丁寧に手入れをし、花々の美しさを引き出すための努力を惜しまず日々手入れをしています。遮るものなく一面に咲き誇る鮮やかな花々は、見る者の心を癒し、自然の美しさに触れる機会を提供してくれます。また、花畑の眼下に広がる瀬戸内海の絶景のパノラマ。その壮大な景色と広がりを通じて訪れる人々を喜ばせてくれています。

  • 写真:dory

春になるとシバザクラ、ネモフィラ、キンセンカと言った花々が一斉に花を咲かせます。徐々に株を増やし、ベンチやブランコ、幸せの鐘なども整備しました。2020年夏に水不足でシバザクラが全滅してしまったそうですが、もう一回だけやってみようと、一度折れかけた心を立て直し、手間暇をかけて見事に咲き誇っています。

  • 写真:doryマーガレット
  • 写真:dory雨上がりのキンセンカの花

天空の花畑を見に来てくれる観光客も増え、ゆっくり滞在してもらうためのトイレの設置や水のくみ上げができる水道・電気の引き込みを目的としたクラウドファンディングも実施し、多くの支援のおかげで花畑を維持し続けています。

  • 写真:doryネモフィラ

その風景と花々の香りに包まれながら、訪れる人々は穏やかな時間を過ごすことができます。自然散策や写真撮影など様々な楽しみ方がありますし、季節によって異なる花々の咲く時期や見頃の情報を確認しておきましょう。

【花の見頃】 ※その年の気候によって時期がズレに可能性があります
ナデシコ(4月下旬~6月下旬)芝桜(3月下旬~4月下旬)キンセンカ(4月上旬~5月上旬)あじさい(5月下旬~6月中旬)
天空の花畑
三豊市 / 花畑 / 花畑(4月) / 花畑(5月) / 花畑(6月) / 芝桜
住所:香川県三豊市詫間町志々島 天空の花畑地図で見る
Web:https://www.mitoyo-kanko.com/photoinfo/mitoyosprin...

志々島のシンボル大楠も見よう!

島の山の中腹に鎮座する樹齢1200年の楠の木は志々島のシンボルでもあります。県の天然記念物に指定されており、伸びた太い幹が神秘的でパワースポットとして注目を浴びています。7月中旬になると楠の木の根元付近にウバユリが咲き誇るなんとも神秘的な姿が見れるそうです。

  • 写真:dory

港から坂道を約20分上ったところにあり道中にはあちこちに看板が設置されていますが、予想以上に急な坂道が続くので、必ず歩きやすい靴行きましょう。ちなみに2004年に公開された映画『機関車先生』のワンシーンにも登場しています。

他にも横尾の辻や楠の倉展望台などの島の絶景ポイントや、世界でいちばん小さなおうちとたとえられるすだれを垂らしたカラフルな小屋の埋め墓など、他ではあまり見かけられないものもあるのが志々島の魅力です。ちなみに志々島のようにカラフルな埋め墓は珍しいそうですよ。

志々島の大楠
三豊市 / パワースポット
住所:香川県三豊市詫間町志々島地図で見る

アクセス

最寄りの宮ノ下港からフェリーで約20分で志々島に到着します。粟島汽船が運航しているフェリーの時刻表、乗り場などは三豊市のHPにて確認できます。ただし、1日3本しかフェリーがなく、一番花が咲いている春の休日は乗り切れない人で行列になりますので早めに行くことをオススメします。乗れない場合は海上タクシーの乗り合いや臨時便が運航することもあるようです。

  • 写真:dory

港からは大楠までの道を案内するカメの看板を目印に細い道や急な坂、せまい階段を昇る必要があります。カメを追っていけば、大楠まで最短で行くことができます。

途中からは看板に従って天空の花畑に繋がる分かれ道を進み、本当にこれで合っているかな?と疑いたくなるくらいの「藪を人が通ってできただけ」という雰囲気の道を進むと、一気に開けた場所に出ます。花畑が広がり、その下に瀬戸内海の青い海を望める絶景が広がる天空の花畑に到着します。

宮ノ下港
三豊市 / 港
住所:香川県三豊市詫間町宮ノ下地図で見る
電話:0875-83-3204
Web:https://www.city.mitoyo.lg.jp/kurashi/kotsu/5333.h...

注意点

小さな島ですが大楠や天空の花畑までの道は結構険しく、ヒールのある靴などで行くことは困難ですので、スニーカーやトレッキングシューズなどは必須です。それなりの運動なのでお水や汗拭きタオルも持って行きましょう。

島での滞在中に必要な飲み物やおやつなどは持参しましょう。築百年の古民家を改装した休憩処くすくすというところが島唯一の休憩所で、お菓子なども売っていますが混雑時は品薄になる可能性もありますので、なるべく持参したほうベターでしょう。

この記事を書いたトラベルライターから一言

  • 写真:dory

この花畑は観光農園ではなくあくまでも個人の方が手入れされている場所です。ゴミのポイ捨てやマナー違反はせずにゆっくり景色を楽しんでください。また、穏やかな瀬戸内海の海と遠くには瀬戸大橋も見ることができます。この景色を残すためにも募金箱に少しの気持ちだけでも、入れていただけるいいと思います。

三豊市の旅行予約はこちら


この記事で紹介されたスポットの地図

関連するキーワード

※記事内容については、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

あなたにオススメの記事

同じテーマの記事


3月の国内おすすめ旅行先12選!春を感じる旅行へ出かけよう

3月は各地で桜や菜の花が咲き始め、沖縄では海開きが始まるなど、春の訪れを全国各地で感じられる季節。春休みや週末旅行など、3月のお休みにおすすめの国内旅行先をご紹...


4月の国内おすすめ旅行先25選!春休み・GW旅行にもぴったりな観光地特集

4月は桜はもちろん、ネモフィラや藤などの花が各地で咲き、春爛漫の絶景が楽しめる時期です。春休みやゴールデンウィークなど、4月のお休みにおすすめの国内旅行先をご紹...

春の国内旅行におすすめの観光地43選!春がベストシーズンの旅先ガイド

春は桜をはじめとする花が開花し、過ごしやすい気候から野外でのイベントも増えてくる季節。旅行にはもってこいの時期です。春の国内旅行におすすめの観光地を厳選してご紹...

春の日本の絶景スポット40選!春ならではの風景を見に出かけよう

世界から絶賛された藤の花の景色や、日本を代表する桜名所、富士山と彩り豊かな花々とのコラボレーション風景など、まさに日本の春ならではの風景が見られる、全国の絶景ス...

絶景!天空の鳥居【香川】高屋神社までハイキング!

高屋神社は瀬戸内海に面した、香川県観音寺市にあります。天空の鳥居から見る景色が絶景すぎる!と、人気スポットに。本宮まで車で行けますが、今回はハイキング気分で天空...

この記事を書いたトラベルライター

まだ知らないイロドリミドリな世界へ
元海外在住、元外資系豪華客船員ライター。学生時代からふつふつとしていた旅欲を満たすため、年々フットワークが軽くなり国内外問わずあちらこちらにすぐ顔出します!定番から少しだけ外れてるけど、マニアック過ぎない、いつもより少し旅を楽しくするノウハウお伝えします!
http://irodorimidori.blogspot.jp

【香川】これでバッチリ!アートを巡る直島観光モデルコース

見どころの多いアートな場所「直島」ですが、どういうルートでめぐるか、どこを優先的にみるべきなのか迷いがちです。くまなく直島を楽しむために、効率的に直島をまわるプ...


【オーストラリア】ジブリだらけ!モデルスポットをめぐる最強の聖地巡礼リスト

オーストラリアはジブリファンにとって生唾モノのモデルスポットがいくつも点在しています!ジブリファンでなくても行きたくなってしまう、フォトジェニックなジブリの世界...


【コロンビア】地元グルメを堪能!食べたいご当地料理&ドリンク10選

南米コロンビアの料理ってどんなものでしょうか?日本ではなかなか食べることも、また想像することも難しい方が多いのではないでしょうか。難しいからこそ訪れた時には、見...

【モロッコ】人気上昇中の旅先で絶対に食べたい絶品モロッコ料理BEST5

今、女子旅人気急上昇の旅先であるモロッコは、どこを切り取ってもフォトジェニックな異文化の香り漂うエキゾチックな国です。そんなモロッコで食べられる本場のモロッコ料...

【仙台】お土産に迷ったらコレ!老舗揃いの仙台銘菓5選

東京から新幹線でたったの1時間半で行ける仙台。旅行や出張で来たら買って帰りたい手土産ですが、思い浮かぶのはやはり「萩の月」でしょうか?いやいや、仙台には歴史ある...

トラベルライターインタビュー Vol.3 Emmyさん

【トラベルライターインタビューVol.3】一人旅を応援する記事を多数執筆!Emmyさんならではの人気記事執筆のコツやその原動力に迫ります