奈良県北部にある大和郡山市は、お城と金魚の養殖で知られる街です。郡山城跡は、桜の名所としても有名で、奈良盆地を一望できる展望台も人気です。また、古い町家や神社などが点在する、情緒ある城下町を歩くのも楽しいものです。
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お城と金魚で有名な大和郡山市
大和郡山市は、奈良県北部にある人口約85,000人の都市です。高速道路が東西に通り、その周辺には大きな工業団地もありますが、中心部は郡山城を中心に栄えた城下町の雰囲気が残っており、狭い道路に昔ながらの民家が立ち並ぶ地区もあります。
また、大和郡山市は古くから、金魚の養殖もさかんです。今でも市内には金魚の養殖池がみられるほか、街中にも金魚が泳ぐ水槽があったり、金魚すくい体験ができるお店があったりします。
郡山城跡を見学しよう
天正8年に、筒井順慶によって築かれた郡山城は、大和郡山市を代表する観光スポットです。近鉄郡山駅からも近いので、気軽に訪れて見学してみましょう。
郡山城とは
郡山城は、織田信長の時代に、筒井順慶が築いた城です。豊臣秀吉の時代には、豊臣秀長の居城となり、大幅に拡張されました。江戸時代に入ると郡山藩が置かれ、水野氏、松平氏、本多氏などがおさめたあと、幕末の柳沢氏まで続きました。
明治維新後は、多くの建物が取り壊されましたが、近年には追手門、天守台、櫓(やぐら)などが修復、整備されました。天守閣こそありませんが、往時の姿が想像できる郡山城跡は、大和郡山市のシンボルとも言える存在になっています。
桜の名所
郡山城跡は、奈良県内有数の桜の名所としても知られています。城内には約800本の桜が植えられており、3月下旬頃から4月上旬にかけて見頃を迎えます。桜の開花に合わせて「大和郡山お城まつり」も開催されるため、毎年多くの花見客が訪れています。
整備された天守台展望施設
郡山城跡には、市内や奈良市方面を望める展望施設があります。この施設は、石垣の崩落する恐れのあった天守台を修復して整備したもので、平成29年春から一般公開されています。
展望施設は二層になっており、一番高い場所からは、大和郡山市内はもちろん、お隣奈良市の薬師寺、平城宮跡、若草山まで眺めることができます。誰でも無料で入れますので、素晴らしい景色を楽しんでみてください。
城下町を歩いてみよう
紺屋町の町並み
近鉄郡山駅から5分ほど歩くと、紺屋町と呼ばれる地区に出ます。ここでは、かつて藍染め業者が集まり、地区を流れる紺屋川で染め物を行っていたそうです。道路の中央に水路が設けられた風情ある町並みですが、生活道路としても使われており、地元の人は狭い道を車でスイスイと通り抜けていきます。
こちくや
こちくやは、金魚に関するお土産処です。店内では、金魚をモチーフとする小物や雑貨などが多数販売されています。また、こちらには、金魚すくいを楽しめるスペースが併設されています。予約不要なので、散策途中にふらっと立ち寄っても体験できますよ。料金は1回150円で、すくった金魚の持ち帰りはできません。
- おみやげ処 こちくや
- 奈良 / おみやげ屋 / 女子旅
- 住所:奈良県大和郡山市紺屋町23-1地図で見る
- 電話:0743-55-7770
- Web:http://www.kotikuya.sakura.ne.jp/menu.htm
箱本館(紺屋)
箱本館は、古くから染物屋を営んでいた家屋を市が整備し、一般に公開しているものです。こちらでは、享保13年(1728年)頃から、代々染物屋を営んでいたそうです。
館内では、金魚のコレクションや藍染の展示をしているほか、染物屋をしていた当時の様子を見学することもできます。また、予約をしておけば、藍染め体験もできます。
- 箱本館 紺屋
- 奈良 / 体験・アクティビティ
- 住所:奈良県大和郡山市紺屋町19-1地図で見る
- 電話:0743-58-5531
- Web:http://www.hakomoto.com/
外堀緑地
外堀緑地は、郡山城の外堀の一部を整備してできた、緑地公園です。平成12年に開園した公園は、橋が架かるお堀に金魚や鯉が泳ぎ、とても落ち着いた雰囲気です。緑も多く、季節の花も咲くため、市民や観光客の憩いの場になっています。