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鉄道ファン必見!オランダの鉄道博物館

取材・写真・文:

トラベルライター

2018年3月27日更新

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写真:トラベルライター

オランダのユトレヒト (Utrecht) という都市の中心部には、オランダ鉄道の歴史を知ることができる鉄道博物館(Spoorwegmuseum)があります。ここにはオランダの鉄道が開業した19世紀から20世紀にかけて活躍した蒸気機関車や客車、電車などがたくさん展示されています。ユトレヒトは、古い時代から交通の要所として栄えた都市で、その交通の要となる地に鉄道博物館が設立されています。それでは、博物館をご紹介していきます。

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ユトレヒト・マリバーン駅(Utrecht Maliebaan)

鉄道博物館は、ユトレヒト・マリバーン駅とその隣に設けられた大きな車庫を利用して展示を行っています。ユトレヒト・マリバーン駅は、1874年に開業した歴史のある駅ですが、1954年からは博物館として使用されることになりました。駅舎は博物館の開業後に何度か改装され、現在の姿に至っています。

  • 写真:トラベルライターユトレヒト・マリバーン駅(鉄道博物館)

博物館の入場券は、駅舎内の切符売り場の窓口で購入します。

入場料:大人17.5ユーロ(約2,230円)、 4歳まで入場無料

駅舎内には、もともと旧デン・ハーグ駅にあったオランダ王室専用の待合室や理容室なども再現されています。

  • 写真:トラベルライター駅舎内にある王室専用待合室
  • 写真:トラベルライター駅舎内にある王室専用待合室
  • 写真:トラベルライター駅舎内にある王室専用待合室
  • 写真:トラベルライター駅舎内にある床屋

鉄道にとって時計は、とても重要な役割を果たしています。博物館にもいくつかの時計が至るところで見かけられます!

  • 写真:トラベルライター1889年製、アムステルダム駅に置かれてあった時計
  • 写真:トラベルライター駅舎にある時計

アトラクション

鉄道をテーマにしたユニークなアトラクションもあるので、いくつかご紹介していきます。

火の試験(De Vuurproef)

このアトラクションは「火の試験」という少し変わったテーマですが、蒸気機関車を運転するという想定のシュミレーションなので、このような名前がついているかと思います。

アトレクションの前半では、スクリーンを通じてナレーションによるガイドがあります。オランダ語で話していますが、英語の字幕も画面下に出ています。

  • 写真:トラベルライターアトラクション「火の試験」(De Vuurproef)入り口

アトラクション後半では、列車の運転台を形取った4Dシュミレーターに座り、蒸気機関車から始まる2世紀における鉄道の歴史に沿ったエキサイティングな旅を体験します。迫り来る画面に合わせて座席も動き、まるで映像の中を運転しているような体験ができます!

このアトラクションは、2014年にオランダのシアター・アワードにも選ばれました!

夢の旅(Droomreizen)

オリエント急行での、夢の旅をテーマにしてるアトラクションです。

  • 写真:トラベルライター夢の旅(Droomreizen)、蒸気シアター(Stoom Theater)入り口

このアトラクションでは「蒸気シアター」(Stoom Theater)という演劇が毎日行われていますが、残念ながらオランダ語での演劇ですのでお分かり出来ないと思います。

1900年代のオリエント急行での旅の様子を演劇にしていますが、どちらかというと子供向けになってますので、シアターに訪れるのは地元オランダの家族連れがほとんどです。

アトラクションにはシアターとは別に1900年代頃を再現したプラットホームとオリエント急行の客車が展示してあります。ちょっとひと昔戻ったような体験が味わえます。

  • 写真:トラベルライター博物館内のオリエントエクスプレス
  • 写真:トラベルライター博物館内のオリエントエクスプレス

オリエント急行の車内に入って見学はできませんが、窓から車内を覗いてみましょう。当時の豪華さを見ることができます。

  • 写真:トラベルライターオリエントエクスプレスの車内
  • 写真:トラベルライターオリエントエクスプレスの車内

プラットホームにあるベンチシートやゴミ箱、そして売店なども、1900年代当時の様子が伺えます。

  • 写真:トラベルライター博物館内のプラットホーム
  • 写真:トラベルライター博物館内のプラットホーム

スターレン・モンスター(Stalen Monsters)

4人乗りのワゴンで暗室の中を探検する、スリリングなアトラクションです。ジェットコースターではないので、誤解しないように!

  • 写真:トラベルライターアトラクション、スターレン・モンスター(Stalen Monsters)入り口

1930年代の世界に飛び込んで、蒸気機関車の間を通り抜けたり機関車の真下を覗いたりなどエキサイティングな冒険を体験できます。

グレートディスカバリー(De Grote Ontdekking)

1839年の世界に飛び込んだ感じで、オランダ鉄道が開通した当時の様子を物語っているアトラクションです。

  • 写真:トラベルライターアトラクション、グレートディスカバリー(De Grote Ontdekking)入り口

アトラクション専用のナビゲーションを聞けるボイスボックスとヘッドフォンが渡されます。ただ、オランダ語だけでしか対応してませんのでお分かりできないと思いますが、説明を抜きにしても当時の様子を見て楽しむ事ができます。

オランダ鉄道が開業した1839年当時の、日本語で「わし」と言う名の蒸気機関車 (De Arend) と、客車も展示されています。直近で見れたり客車に乗車したり当時の雰囲気を体験できます。

  • 写真:トラベルライター1839年、蒸気機関車 (De Arend)
  • 写真:トラベルライター1839年、蒸気機関車 (De Arend) と客車

実はこの蒸気機関車はレプリカだそうです。本物は1857年に解体されてしまいました。

またこちらは1889年のアムステルダム駅とその周辺の様子を模型にして展示してあります。

  • 写真:トラベルライター1889年のアムステルダム駅とその周辺の模型
  • 写真:トラベルライター1889年のアムステルダム駅とその周辺の模型

このアトラクションには、当時の鉄道に関わる絵画も展示してあります。19世紀において鉄道をテーマにした絵画はオランダの画家においてポピュラーではありませんでしたので、鉄道を取り入れた絵画を観られることは珍しいです。

  • 写真:トラベルライター鉄道を題材にした絵画
  • 写真:トラベルライター鉄道を題材にした絵画

ジャンボ・エクスプレス(Jumbo Express)

アトラクションの名前とは裏腹に、ミニチュアの列車で博物館の敷地を一周する、小さな子供が対象のアトラクションです。残念ですが大人は乗れません!乗れる大人は、博物館スタッフの運転士だけです。

  • 写真:トラベルライターミニチュア列車のアトラクション
  • 写真:トラベルライターミニチュア列車のアトラクション

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