新潟県新潟市、海水浴客も多く訪れる角田浜海水浴場にある白い灯台・角田岬灯台をご存知でしょうか?恋する灯台にも認定され、源義経伝説も残り、さらに奥にはハイキングコースもある、日本海の美しい灯台をご紹介します。
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夏には海水浴客でにぎわう、角田浜にある真っ白な灯台
新潟県新潟市、角田浜のすぐそばの角田山の中腹にある、角田岬灯台。小高い丘を登っていくと、白く美しい灯台にたどり着くことができます。
海沿いを走る国道402号線の脇には駐車場もあり、海水浴場からもアクセスのよい灯台です。駐車場からは、少し急な遊歩道を登って灯台にアクセスできます。
日本海といえば夕日を見ることができますが、灯台から眺める大きな太陽が海に沈んでいく姿は、圧巻の景色です。
角田岬灯台からの絶景がこちら!
海面から灯火まで、およそ50メートルほどある角田岬灯台。まずは人が一人通れるほどの幅しかない、崖のような階段を上っていきます。登山の装備をしている人も多く見られるくらいなので、足元に気を付けて登っていきましょう。
海岸線が眼下に広がり、壮大な風景を眺めながら灯台へ向かって歩いていきます。山道の階段を5分もかからずに登っていくとこの絶景!日本海から、お天気が良ければ遠く佐渡島まで眺望できます。
白を基調にした堂々とした灯台、そして日本海の大自然の海原が広がります。壮大でそして美しい光景に、感動もひとしおです。
海の日などのイベントでは灯台内部も一般公開
普段、角田岬灯台の内部は一般公開されていませんが、海の日などの特別イベントになると中に入れ、灯器の見学もできます。こちらの灯器はビーコンタイプ。灯台が好きな人にはたまらない機材があり楽しめます。こちらの一般公開は、年に一回行われています。
なんと!恋する灯台にも認定
恋する灯台プロジェクトをご存知でしょうか?日本ロマンリスト協会と日本財団が、ロマンスの聖地として全国各地の灯台を「恋する灯台」として認定しているプロジェクトです。
未来をてらす灯台が愛する二人の道しるべになり、未来へ進む勇気を与えてくれる、そんな灯台を「恋する灯台」として認定しています。この角田岬灯台は、2018年に恋する灯台に認定され、愛し合うカップルたちも多く訪れる場所となっています。
角田岬灯台のスペック
- 初点灯:昭和34年11月15日
- 光達距離:19海里
- 塔高:12.6メートル
- 灯高:49.7メートル
- 構造:白塔形
- 灯質:群閃白光、毎2秒に2閃光
角田岬灯台周辺の見どころ
源義経が舟を隠したという伝説も!
ここ角田岬灯台付近は荒々しい岩場になっています。1187年にあの源義経が頼朝に追われ、奥州平泉に海路で落ちて逃れる際に、舟と一緒に隠れたとされる「判官舟かくし」と呼ばれる洞窟があります。
こちらが灯台側からの入口なのですが、そのまま海へつながるような形で洞窟になっていて、そこに義経が舟とともに身を隠していたとされています。洞窟は大小二つ、28メートルの長さと幅は4〜5メートルあり、昭和42年3月に巻町文化財に指定されています。
ハイキングコースも充実
角田岬灯台近くには標高482メートルの角田山があり、ハイキングが楽しめるコースが充実しています。灯台から角田山頂上まではおよそ2.8キロメートルです。
また近隣の浦浜や五ケ峠からのハイキングコースもあり、軽いハイキングから本格トレッキングまで楽しめます。角田山頂上には観音堂もありますよ。
おわりに
新潟県新潟市、日本海の絶景が続く越後七浦シーサイドライン沿いにある、角田岬灯台はいかがでしたか?源義経が舟を隠したともいわれる伝説があったり、2018年には恋する灯台にも登録され注目されている灯台です。
付近には海水浴場やハイキングコースあり、レジャーとともに息をのむような日本海が眺望できる絶景ポイントでもあります。美しい大海原を眺めながら、愛を語ってみてはいかがでしょうか!