西宮市

【兵庫・灘五郷】白鷹&白鹿の記念館やショップで日本酒の魅力堪能

取材・写真・文:

兵庫在住
訪問エリア:45都道府県

2021年2月17日更新

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写真:こごみ

日本酒の名所、“灘五郷”。この場所には、有名メーカーから小さなものまでたくさんの酒蔵が集まっています。今回は、その中の西宮郷エリアにある「白鷹」と「白鹿」の記念館とショップをご紹介します。そこで購入できる限定のお酒やグッズなどを通して、日本酒の魅力を堪能しましょう。

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灘五郷(なだごごう)って?

  • 写真:こごみ

全国的に“灘”の酒といえば、名酒で有名です。灘五郷は神戸から西宮一帯の海沿いのエリアのことで、ここには大小様々な酒蔵、有名メーカーが集まっています。

何故なのでしょうか。秘密はお水にあります。“宮水”と呼ばれる、なぜかこのエリアにだけ湧き出る水があるのです。

同じ兵庫県内でも、六甲山系から湧き出るおいしい名水は、まろやかな軟水。しかし灘近辺から湧き出るお水は、地形の関係からリンの含有量が多く、鉄分の少ない硬水となっています。

今回は、灘五郷の宮水の井戸が存在する本拠地、甲子園球場のある「西宮市」へそんな男酒を味わいに行ってきました。

その中でも今回は、西宮市にある酒造名家“辰馬家”を元祖とする酒造メーカー、「白鹿(はくしか)」、「白鷹(はくたか)」の記念館やショップについて紹介します。

えべっさんにお参り

  • 写真:こごみ

西宮といえば“えべっさん”で有名な「西宮戎神社(西宮神社)」の道沿いでもありますから、素通りするのも失礼なので、白鹿や、白鷹を訪れる前にちょっと手を合わせていくのがおすすめです。

  • 写真:こごみ

西宮神社の本殿は「三連春日造」というちょっと変わった形をしています。ご祭神は“戎神”。商売繁盛で有名ですが、もともとは海の神様です。海から福をもたらせてくれる神さまとして祀られています。

  • 写真:こごみ

ちなみにこの西宮神社は、年明けに、“福男神事”で、福男挑戦者たちが全力疾走してくる参道です。この距離けっこう短いんですよね。真ん中に急カーブの曲がり角があり、速さだけでなく、技術も要する全力疾走だと思います。

西宮神社
西宮市 / 神社 / パワースポット / 一人旅
住所:兵庫県西宮市社家町1-17 地図で見る
電話:0798-33-0321 
Web:http://nishinomiya-ebisu.com/index.html

白鷹禄水苑

  • 写真:こごみ

えべっさんから歩いて10分ほどすると「白鷹」酒蔵さんに到着します。こちらは後から紹介する「白鹿」の分家さんだそうです。

白鷹禄水苑の戸を開けると、黒柱が組み合わされたいい感じの吹き抜けの空間が。関西の商家で一般的だった造りで、表からすとーんとまっすぐ裏口に出られる「通し庭」と呼ばれる土間です。中には、ショップと、200円で試飲できるお酒のカウンター、左手にはレストランがあります。

  • 写真:こごみ

突き当りの戸を開けると、お酒造りの資料館になっています。こちらは無料で見学できます。

  • 写真:こごみ

筆者は、ショップでしぼりたてのお酒を購入しました。その時期にここだけでしか手に入らないお酒です。「辛口ですか?」と尋ねると、「しぼりたてはみんな辛口ですよ」と教えてくれました。お値段は2,484円です。

  • 写真:こごみ

日本酒の他にも、奈良漬けやお酒を使った食品がいろいろ。ケーキもあります。写真は酒かすケーキで、一本175円です。

白鷹禄水苑
西宮市 / 博物館 / 日本酒 / 穴場デートスポット / バー
住所:兵庫県西宮市鞍掛町5-1地図で見る
Web:http://www.hakutaka-shop.jp/

白鹿記念酒造博物館

  • 写真:こごみ

「白鹿」創立者の“辰馬家”の資料や、白鹿の歴史が展示されている博物館です。その時々でいろいろなイベントが開催されいて、2018年を迎えた最初は、ひな人形と五月人形の展示が行われており、幕末から昭和初期頃までのお人形がいろいろ飾られていました。変化や多様性に溢れた現在まで、ほとんど変わらないその容姿に驚きです。

  • 写真:こごみ

道路を挟んだ向かいに、酒造館があります。入館料は、博物館と共通で400円。ここで、記念品のお酒がいただけます。

  • 写真:こごみ

こちらは酒蔵の展示。巨大な酒樽が迫力!酒造りの道具や歴史が詳しくわかります。

  • 写真:こごみ

並びの建物が、ショップとレストランを兼ねた「白鹿クラシックス」で、日本酒をその場で量り売りし、瓶詰めして販売しています。三種類あり、利き酒もさせてもらえます。

今回買ったのは「樽酒」。杉の風味にびっくり!こちらは「冷蔵庫にいれて一週間くらいで飲んでくださいね」ということでした。その間、杉の風味は消えないそうです。お値段1,000円です。

  • 写真:こごみ

こちらでしか買えない限定のお酒もあります。奈良漬けも種類豊富です。スイーツや酒かす、カレーなどもありました。

  • 写真:こごみ

ぐい飲みなどのアイテムも、いっぱいあります。筆者は、前々からほしかったとっくりを購入しました。白鹿ロゴ入りの大きいサイズで600円です。

  • 写真:こごみ

白鹿オリジナルの鹿のイラストのバッグも数種類。酒屋さんが酒ビンを入れて配達した“通い袋”をモチーフに作られているそうです。こちらとは別に、総柄の小ぶりなバッグはお値段も1,800円と手ごろで、エコバッグとして日常使いできます。

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