沖縄に行ったら絶対に食べたいもの、と言えばみなさん何を思い浮かべるでしょうか。今回は、「シンプルだからこそこだわりがダイレクトに感じられる」食べ物の一つ「沖縄そば」の名店をご紹介します。行列が絶えずに観光客にも地元の人々にも大人気の「首里そば」というお店です。
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沖縄そばとは?
「そば」という名前がついていますが、そば粉は使われずに、小麦粉とかん水のみで作られた麺を使う麺料理です。私たちがよく知っている「そば」よりもちょっと太めの麺を、和風の出汁のスープに入れていただきます。
沖縄そばが庶民の食べ物として紹介されたのは明治以降で、沖縄県民以外にも知られるようになったのは、沖縄が日本へ返還された以降なのだとか。載せられる具によって、「沖縄そば」(具は三枚肉、かまぼこ、青ねぎ、紅ショウガ)と呼ばれたり、「ソーキそば」(肉がスペアリブ(ソーキ))と呼ばれたり名称が変わります。
沖縄そばの名店「首里そば」
「首里そば」という名前がぴったりの、「首里城」近くにあるお店。住宅街の中にあり、外観からはお店らしき雰囲気を感じず、「本当にお店があるのかしら」と不安になってしまいますが、とても人気のお店なので、いつでも行列があり、その行列のおかげで「ここがお店なのね」と分かります。
店内に入る時には靴を脱ぎ、靴箱に入れてから入店。知り合いの家に来たかのような、アットホームな感じです。
全席24席、いつでもお客さんでいっぱい
この「首里そば」の店内には、カウンターに4席、テーブル席が4名掛けは2卓、8名掛けは1卓、4名掛け座敷があり、計24席あります。いつでもお客さんでいっぱいで、数名の女性の店員さんはいつでもお忙しそう。
それでも、お友達の家のお母さんのような感じで、チャキチャキ、テキパキ、元気よく笑顔で対応してくださいます。注文をとる時にも、紙に書かずに次々とオーダーを聞いていく姿(そして間違えない!)にはたくましささえ感じます!
店内には「シーサー」がいたり、沖縄のガラス工芸があったりと、とてもゆったりとしたインテリアになっています。
沖縄そばのほかにも名物が!
ここ「首里そば」のメニューは以下の通り。
- 首里そば(大) 600円
- 首里そば(中) 500円
- 首里そば(小)(子供向け)400円
- 煮付け 450円
- おにぎり 100円
- 煮付けとおにぎり 500円
- 氷ぜんざい 250円
- じゅうしい(沖縄風炊き込みご飯) 200円
今回は、首里そば(中)とじゅうしい(沖縄風炊き込みご飯)をオーダーしてみました。
いざ、実食!
「首里そば」は麺の歯ごたえとスープのスッキリさが特徴
まず、「首里そば」を持ってきてもらって一番に驚くのは見た目の「スープのスッキリさ」と、鼻に入ってくる出汁のいい香り。これだけで「おいしい」という声が出てしまうほど!
具は三枚肉と赤肉、白かまぼこと刻みネギという定番の具。一つ特徴を挙げるとすれば、沖縄そばというと定番は「紅ショウガ」ですが、こちらは普通の生姜を細切りにしたものです。
いただいてみると、麺は普通の「中華めん」や「蕎麦」に比べて噛みごたえがありますが、スープの出汁をほどよく吸っていて食べ飽きることはありません。また、スープは鰹や豚肉、塩で作られているので、見た目同様味もスッキリ。どんどん食べ進めることができます。
じゅうしいは「淡泊さとしっかり」な味のバランスがちょうどいい!
沖縄の郷土料理として知られる「じゅうしい」という炊き込みご飯。豚肉や人参などの具をだしで炊き込んだもので、「豚肉が入っているから結構あぶらっぽいのかしら」と思いきや、こちらのじゅうしいは、豚肉の脂っぽさは全くなく、お出汁の味がしっかり。それでも噛み進めていくと豚肉のうまみも感じられ、まさに「じゅうしい」とうなってしまう一品。
おそばと一緒に頼むと確実にお腹いっぱいになりますが、おいしいので止められません。嬉しい悲鳴を挙げることになりますが、絶対にオーダーをした方がいいお勧めの一品です。
余裕があれば「ぜんざい」もおすすめ!
店内を見回すと、皆さん、デザートにぜんざいをオーダーする方も多かったので、ぜひ、お腹に余裕がある方はぜんざいにもトライしてみてください。
最後に
ここ「首里そば」は実はあの名作「クッキングパパ」にも出てきたのだとか。店内ではそのページが壁に掲示されており、見ることができます。
いつでも行列ができるほどの人気店で、「無くなり次第、その日は終了」というお店。早い日は11時開店の2時間半もしないうちに閉店してしまう日もあるのだとか。ぜひ、沖縄そばの名店中の名店「首里そば」に行ってみてください。