【大阪】まさに穴場！庭園の紅葉が素晴らしい弘川寺

この記事の目次表示

• 弘川寺とは
• 弘川寺境内の紅葉を鑑賞しよう
• 美しい紅葉や西行記念館も！本坊庭園に入ってみよう
•    本坊庭園とは
•    本坊庭園の紅葉
•    天然記念物のカイドウ
•    篠峯殿
•    西行記念館
• 弘川寺へのアクセス
•    電車とバスで
•    車で
• この記事を書いたトラベルライターから一言

弘川寺とは

• 写真：ゆきたか弘川寺の本堂

弘川寺は、大阪府南東部の河南町にある寺院です。役小角(えんのおづぬ)が開いたと伝わり、自らが造った薬師如来像が御本尊として祀られています。

• 写真：ゆきたか
• 写真：ゆきたか

こじんまりとした寺に見えますが、境内は広く、本堂、護摩堂のほか、地蔵堂などが配置されています。また、弘川寺は平安時代の歌人「西行法師」終えんの地としても知られており、境内にも西行ゆかりの建造物がいくつかあります。

秋には本堂裏や紅葉谷、本坊庭園などで美しい紅葉が楽しめます。また、春には庭園や境内で桜が咲くため、お花見スポットとしても知られています。

弘川寺境内の紅葉を鑑賞しよう

• 写真：ゆきたか本堂横の庭園は、紅葉の人気スポット。こちらは無料で観賞できる。

弘川寺の境内には多くのモミジやドウダンツツジが植えられており、例年11月上旬から11月下旬頃まで紅葉が楽しめます。境内でも人気が高い紅葉スポットは、本堂西側の庭園です。この庭園は、後で紹介します本坊庭園の一部で、赤や黄に染まるモミジがトンネルのようにも見え、大変美しいです。

• 写真：ゆきたか本堂裏の紅葉
• 写真：ゆきたか境内の山にあるモミジも美しく紅葉する。

本堂裏の山々や、紅葉谷と呼ばれる場所にも、まとまった本数のモミジが植えられています。こちらは本堂西側よりも人が少ないので、静かに鑑賞できるでしょう。遊歩道もありますので、散策してみてください。

美しい紅葉や西行記念館も！本坊庭園に入ってみよう

• 写真：ゆきたか

弘川寺境内にある本坊には、美しい庭園があります。秋の紅葉は素晴らしいですし、西行法師について知ることができる記念館もあるので、ぜひ入園してみましょう。

本坊庭園とは

• 写真：ゆきたか弘川寺本坊の入口。ここからは有料となるが、庭園や本坊の座敷、西行記念館などが見学できる。
• 写真：ゆきたか本坊の廊下。お寺のある集落や手入れの行き届いた庭園が眺められる。

本坊庭園は、弘川寺の本坊にある庭園です。手入れの行き届いた庭園では、春の桜や秋の紅葉が鑑賞できます。拝観料は、大人500円、小人200円で、庭園内にある西行記念館への入館料も含まれています。

本坊庭園の紅葉

• 写真：ゆきたか

本坊庭園では、素晴らしい紅葉が楽しめます。特に建物の北側は見ごたえがあるので、ぜひゆっくりと鑑賞していただきたいスポットです。

庭園は、先にご紹介した無料で見られる本堂西側の紅葉スポットとつながっているのですが、入口は塞がれており、そちらから入ることはできません。この素晴らしい紅葉は、本坊庭園に入らないと見られないのです。

• 写真：ゆきたか

庭園は比較的空いており、ゆっくりと鑑賞することができます。筆者は11月下旬の土曜日に訪れましたが、本坊内で滞在した約30分で、見かけた観光客は4組ほどでした。

• 写真：ゆきたか本坊座敷から眺める庭園の紅葉

こちらは、本坊の座敷側から眺めた紅葉です。美しい枯山水の庭に真っ赤なモミジが映え、まるで一枚の絵画のようにも見えてきます。

• 写真：ゆきたか

本坊隣の篠峯殿や渡り廊下からは、庭園や境内の山々まで見渡せます。弘川寺の景色や紅葉が堪能できるスポットと言えるでしょう。

天然記念物のカイドウ

• 写真：ゆきたか

本坊庭園には、海棠(かいどう)という樹木が植えられています。バラ科の樹木で、4月中旬頃、濃い桃色の花を多数咲かせるのですが、こちらの木は樹齢350年にもなるそうです。大阪府の天然記念物にも指定されてるカイドウは、枝を支柱で支えており、大事に扱われていることが分かります。

• 写真：ゆきたか

紅葉の季節に訪れても花を見ることはできないのですが、建物内に四季の写真が展示されており、その中に開花しているカイドウがあります。

篠峯殿

• 写真：ゆきたか

篠峯殿は、本坊と渡り廊下でつながっている建物です。座敷などが見学でき、境内で撮られた四季の写真も展示されています。こちらから見る庭園の紅葉もまた素晴らしいものです。

西行記念館

• 写真：ゆきたか春と秋だけ開館する西行記念館。西行法師に関する史料もある。

西行記念館は、西行法師の800年遠忌を記念して建てられた、小さな博物館です。西行の生い立ちや、各地を訪れて和歌を詠んだ生涯を知ることができます。西行記念館の開館は年2回で、春の4月1日～5月10日、秋の10月10日～11月20日(年によって開館期間の変更あり)です。

弘川寺へのアクセス

電車とバスで

近鉄長野線「富田林駅」より金剛バス河内線「河内」行きに乗車し、終点下車。徒歩約5分。※本数は1時間に1本程度で、運行のない時間帯もあります。お出かけ前に時刻表をご確認ください。

車で

南阪奈道路「太子インター」を降り、太子IC前交差点を右折。南河内グリーンロード～大阪府道200号上河内富田林線を経て、案内看板で左折。弘川寺駐車場へ。※駐車場は4つあります。手前が満車の場合は、少し坂道を登った場所にある駐車場を利用してください。

この記事を書いたトラベルライターから一言

2018年の秋に、弘川寺を訪れてみました。鉄道会社のホームページに、紅葉スポットとして掲載されていたためです。筆者の自宅からも比較的近いのですが、手入れの行き届いた境内や庭園の紅葉は美しく、意外な発見でした。周辺は田畑もあるのどかな地域で、ドライブにも適しているので、おでかけてしてみてはいかがでしょうか。(ゆきたか)