サンフランシスコ
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観光バスは必要なし! サンフランシスコを感じる市営バス8選

取材・写真・文:

アメリカ在住

2017年11月3日更新

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【6】運転手のテクニックが光る「33番」

  • 写真:くーMUNIバス33番は景色も見どころの一つ

MUNIバス33番は市内南東部のポトレロ地区と北西部のリッチモンド地区を斜めに結ぶ路線。こちらもエリアによって街や乗客の雰囲気が変わるのが特徴です。

ミッション地区からカストロ地区へと景色が移り変わる様を見届けた後に現れるのが、この路線最大の難関。対向車線に侵入してから車道脇の壁に突っ込むような角度で急カーブを登るという無茶な右折ですが、ここぞとばかりに運転手さんのテクニックが光ります。

クライマックスの後は比較的平和な住宅街の光景が続きます。ヒッピーの発祥地と呼ばれるヘイトストリートも通るので、ちょっとした観光気分が味わえます。

【7】乗り換えなしで違う景色が楽しめる「43番」

  • 写真:くーヘイトストリートは歩行者が多く、MUNIバス43番は立ち往生することもしばしば

一本のバスでできるだけ多くのエリアを見たい、という方におすすめするのが43番。片道約1時間半のバスの旅で、元軍事施設のプレシディオやカリフォルニア大学病院、ヘイトストリート、サンセット地区の住宅街など違った景色を楽しむことができます。

プレシディオではターミナルに停車するので、ここでプレシディオ内を巡回する無料シャトルバスに乗り換えも可能です。

立地に恵まれたサンフランシスコ私立大学と市の中心部からかなり離れたコミュニティカレッジの両校を、車窓から見比べることができる路線でもあります。

【8】ゴールデンゲートブリッジを渡る「76X番」で人気撮影スポットへ

  • 写真:くーMUNIバス76X番でゴールデンゲートブリッジを渡る

最後に紹介するのは、これまでの路線から180度転換して「観光客しか乗らない」76X番です。これは週末のみ運行する路線で、サンフランシスコのシンボルであるゴールデンゲートブリッジを渡ります。

ブリッジとその奥の高層ビル群を一枚の写真に収められる人気の撮影スポットに行きたいなら、橋の北側の丘を登り始めて最初のバス停(Kirby Cove Road)で降りましょう。バスはその先も丘を登り続け、自然保護区の中をドライブして静かなビーチに辿り着きます。

注意したいのは運行スケジュール。土日と一部の祝日のみで、しかも一日7本しか運行しません。特に帰りは最後の便に乗り遅れたら大変。時間に余裕を持って行動しましょう。

市営バスに乗る際の注意事項

  • 写真:くー乗車率の高い路線では二両編成のバスが起用されています

市民の足であるMUNIはタクシーや観光バスよりも料金が手ごろで便利ですが、問題を起こす乗客も少なくないのが現状です。

奇声を上げる程度なら日常茶飯事ですが、警察に通報されるような事態にエスカレートすることも珍しくなく、携帯電話や貴重品の強奪事件は後を絶ちません。

バスの中では常に周囲に注意を払い、携帯電話の使用も最低限に控えた方が安全です。特に乗降口付近で携帯機器を盗まれるケースが多いので、可能であればドアの近くは避けましょう。バス停もターゲットにされやすいので気を付けましょう。

  • 写真:くー週末のみ運行のMUNIバス76X番は事前にスケジュールの確認を

またMUNIはスケジュール通りに運行されないことが多く、事故や故障で止まったり、工事で迂回することが多々あります。出かける前にできるだけ情報収集をして、時間と気持ちにゆとりを持ってバスの旅を楽しんでください。

この記事で紹介した場所やエリアは、以下の記事でも紹介しています。旅の参考にしてくださいね。

サンフランシスコ観光ならココ!まずは定番の14スポットを制覇

定番じゃないけど絶対おすすめ!サンフランシスコ観光で訪れたいエリア8選

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サンフランシスコから離れられません
大学留学で渡米し、サンフランシスコに流れ着きました。寛容でリベラルで肩の力が抜けたところがツボにはまり、格差社会が叫ばれ家賃高騰が続く今も離れられずにいます。できるだけお金をかけずに楽しいことを探すのが趣味。定番の観光スポットだけでなく、サンフランシスコの現在形が体感できる情報をお届けしたいと思っています。
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