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観光バスは必要なし! サンフランシスコを感じる市営バス8選

取材・写真・文:

アメリカ在住

2017年11月3日更新

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写真:くー

サンフランシスコといえばケーブルカーの印象が強い街ですが、実はそのほかの公共交通機関もかなり発達していて、市内のほとんどの場所にバス、またはメトロと呼ばれる路面電車で行くことができます。乗り放題のパスを利用すればお手ごろな値段で市内観光も可能。今回は計60本ほどの路線の中から、少しマニアックでサンフランシスコの違った側面が体験できる路線8本を紹介します。

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市営バスの通称は「ミュニ」

  • 写真:くー新築コンドミニアムの間を走るMUNIメトロのTライン

サンフランシスコの市営バスおよびメトロは、運行を管理するSan Francisco Municipal Transportation Agencyの名称の一部を借りて「MUNI(ミュニ)」と呼ばれています。2017年10月現在の運賃は大人が2ドル75セント(約313円)、5〜18歳と65歳以上は1ドル35セント(約153円)。4歳以下は無料です。

乗車時に現金で支払うと90分間有効のトランスファー券が発行されます。これは運賃を支払った証拠にもなるので、乗り換えする予定がなくてもしっかりと保管しておきましょう。無賃乗車は120ドル(約1万3,640円)の罰金です。ご注意を。

近年は日本のSuicaと似た乗車カード、Clipper(クリッパー)の利用が浸透していて、これを使うと毎回10〜25セントの割り引きが受けられます。ひと月乗り放題のパス(大人75ドル/約8,525円)もClipperに課金するシステムになっています。

旅行者向けの乗り放題パスは1日用3日用7日用があり、3日間のパスと市内の博物館や湾内クルーズのチケットがセットになったCityPassも人気があります。値段などの詳細はこちらで確認できます。

観光バスでは味わえない市営バスの旅

  • 写真:くーミッションストリートと16thストリートの交差点は複数の路線が停まります

観光地を点々とまわる観光バスも利点はたくさんありますが、時間に余裕があるのなら市民に交じって公共バスで移動するのがおすすめ。走る場所によって雰囲気がガラリと変わるのを肌で感じたり、「こんな路地を?」と戸惑うような狭い道をバスで通る快感を体験できます。

路線の中にはゴールデンゲートブリッジやオークランド・ベイブリッジを渡るバスもあります。レンタカーを借りずに、観光バスやタクシーにも乗らずに、自分のペースでサンフランシスコが体感できるおすすめの路線は次の8本です。(メトロはアルファベット順。バスは路線番号順)

【1】ドローレスパークが見下ろせる「J」

  • 写真:くードローレスパークの脇を通過するMUNIメトロのJライン

市内南部のバルボアパークとダウンタウンを結ぶJラインは、ダウンタウンでは地下鉄、それより南では路面電車に切り替わります。

一番の見どころは高層ビル群を一望できる芝生の公園、ドローレスパーク。市民にも観光客にも人気のスポットです。

公園を過ぎると線路脇の壁や緑が異様に近いスリル満点な細い抜け道を経て、おしゃれなノイバレーの住宅街を通過。その先は一気に庶民的な雰囲気になり、まるで高速道路のような複数車線のサンノゼアベニュー経由でバルボアパーク駅に到着します。

【2】スポーツファンにおすすめ「T」

  • 写真:くー開発中のミッションベイに敷かれたMUNIメトロTラインの線路

MUNIメトロのTラインは2007年に開通した市内で一番新しいメトロ路線。ダウンタウンからサンフランシスコ湾沿いに路面線路を南下して、大リーグ・ジャイアンツの本拠地、AT&Tパーク前を通ります。

市内でも特に開発が目覚ましいミッションベイの「ニュータウン」風な光景を楽しんでいると、次に目に入るのは2019年の完成に向けて工事が進むNBAウォリアーズの新スタジアム。バスケットボールファンにとっては聖地となりそうな場所です。

さらに南下すると、アーティストコミュニティとして話題になっているドッグパッチ地区に。その先もサニーデール駅まで旅は続きますが、少し治安が怪しい地域もあるので早めの折り返しをおすすめします。

【3】ビーチ沿いを走る「18番」でお土産を買いに

  • 写真:くーオーシャンビーチ沿いを走るMUNIバス18番

サンフランシスコの最西部を南北に走るのがMUNIバスの18番。住宅街を縦断するバスなので利用する住民以外にはあまり知られていない路線ですが、実はなかなか使えるバスです。

北の終点はリージョン・オブ・オナー美術館で、近くのハイキングコースからはゴールデンゲートブリッジも見えます。南はストーンズタウン・ショッピングセンターが終点。お土産選びに人気のスーパー、トレーダージョーズもあります。

18番は太平洋に面したオーシャンビーチ沿いを通る唯一の路線で、この区間を走っている時だけは日常生活から開放され、景色が楽しめるのもうれしいボーナスです。

【4】乗客観察も公共バスの魅力「22番」

  • 写真:くーMUNIバス22番から見たフィルモアストリート

おしゃれなフィルモアストリートのショッピング街と、近年人気のミッションストリートを結ぶ22番は、ジャパンタウン付近でも停車する便利な路線です。

このバスの興味深い点は、走るエリアによって乗客の顔ぶれが変わるところ。北のマリーナ地区では比較的上品そうな乗客が多く、南に進むにつれて庶民度がアップしていきます。

フィルモアストリートを登り切った丘の上からの眺めと、ミッションストリートの交差点の「なんでもあり」な光景の落差もサンフランシスコらしさが感じられておすすめです。

【5】ベイブリッジを渡り「25番」でトレジャーアイランドへ

  • 写真:くートレジャーアイランドを走るのはMUNIバス25番

2015年に108番から改名された25番は、市営バスの中で唯一オークランド・ベイブリッジを渡る路線。行き先はサンフランシスコ湾に浮かぶ人工島、トレジャーアイランドです。

1930年代に万博会場として造られたトレジャーアイランドは米軍基地としての期間を経て、現在はサンフランシスコの新しい開発地域として注目されています。

音楽フェスが毎年開かれたり、週末はワイナリーの直売店や人工ビーチのバーで一杯楽しむ人々で賑わうこともありますが、実際には低所得者向けの住居施設が多いことから、バブルなサンフランシスコから取り残された雰囲気が漂うのも事実。バスに乗るとその実情を肌で感じることができます。

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※この記事は2017年11月2日に公開した情報です。
 記事内容については、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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サンフランシスコから離れられません
大学留学で渡米し、サンフランシスコに流れ着きました。寛容でリベラルで肩の力が抜けたところがツボにはまり、格差社会が叫ばれ家賃高騰が続く今も離れられずにいます。できるだけお金をかけずに楽しいことを探すのが趣味。定番の観光スポットだけでなく、サンフランシスコの現在形が体感できる情報をお届けしたいと思っています。
http://mottosf.com

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