サンフランシスコ
サンフランシスコ観光
多国籍なカルチャーが入り混じるリベラルな都市

本場で野球観戦ならサンフランシスコのオラクルパークへ!

取材・写真・文:

アメリカ在住

2019年4月9日更新

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写真:くー

アメリカで観戦できるプロスポーツの中で、試合数が多くチケットが取りやすいのが野球。サンフランシスコには2010、2012、2014年に全米制覇を果たしている名門ジャイアンツの本拠地オラクルパーク(Oracle Park)があり、4月の始めから9月末にかけて162試合中81試合がホームグラウンドで行われます。せっかくアメリカに来たのだから本場で野球を見てみたいという方のために、オラクルパークの基本情報や観戦の裏ワザなどを紹介します。

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市民に親しまれる球場オラクルパーク

  • 写真:くーシーズン中は大勢のファンが訪れるオラクルパーク

2000年4月にオープンしたオラクルパーク(旧AT&Tパーク)は、それまでの本拠地キャンドルスティック・パークよりも「市の中心部から近い」「交通の便がいい」「寒さが軽減された」「野球のために建てられた球場」と市民からの評価も高く、2010年10月から530試合連続で球場を満員にした記録も持っています。

  • 写真:くー球場はサンフランシスコ湾に面していて、ホームランボールが水に飛び込むこともあります

サンフランシスコ湾に面した設計は眺めも良く、天気の良い日は座っているだけでワクワクしてしまう空間。ホットドッグだけでなくオーガニックなサラダやサンドウィッチなど、売店で買えるフードも充実していて、子どもが遊べる小さな球場や滑り台も併設しています。

値段や雰囲気に合わせて選べる観戦席

  • 写真:くー内野の1階席は間近でプレーが観戦できます

オラクルパークの収容人数は約4万2000人。観戦エリアによって値段や雰囲気が違うので、予算や観戦スタイルに合った席を探しましょう。観戦席は値段の高い順に次のような構成になっています。同じ階の席では外野(outfield)よりも内野(infield)に近い方が値段が高くなります。

フィールドクラブ(Field Club)

ホームベースに一番近く、年季の入ったファンが多いエリア。ダグアウトに近い席なら選手を間近に見ることができ、運が良ければボールをもらえることも。

クラブレベル(Club Level)

ゲームが見やすい2階席。客層が比較的落ち着いているので、じっくりと観戦したい人におすすめ。

ローワーボックス(Lower Box)

フィールドクラブの次に選手を近くで見られる1階席。エリアによってはファウルが飛んでくることが多いので要注意。

アーケード(Arcade)

ライト後方の壁の上に設けられた席。左打者のホームランボールが飛び込んでくる確率が高く、テレビ中継でよく映るエリアです。

ブリーチャー(Bleachers)

外野(センターおよびレフト)後方のベンチシート。ヤジを飛ばしながらの観戦を希望するならココです。

ビューボックス(View Box)/ ビューリザーブ(View Reserve)

高い位置からフィールド全体が見える席。風が出てくるとかなり冷えるのでナイター観戦には防寒グッズをお忘れなく。

  • 写真:くーView Reserve席からの眺め。昼間はバックスクリーンの向こうにサンフランシスコ湾が広がります

チケット代は対戦相手によって変わりますが、2018年4月現在の相場は安い時で8ドル(約870円)〜150ドル(約1万6,350円)、高い時で50ドル(約5,450円)〜400ドル(約4万3,600円)。チケットは球場の窓口や以下のサイトなどで購入できます。

ジャイアンツには2019年4月現在日本人選手は所属していませんが、対戦相手として日本人大リーガーが球場を訪れることは少なくありません。相手チームのダグアウトは一塁側にあるので、応援する際には一塁側の内野席を選ぶと選手をより近くで見ることができるはずです。

チケットがなくても観戦できる裏ワザ

  • 写真:くー無料観戦エリアで右翼手を応援するファン。なぜか松井選手のユニフォームを着た人も

チケットを買って観戦するほどの時間や予算がなくても、オラクルパークでの試合は楽しめます。ひとつ目の方法は球場の南側の遊歩道からアクセスできる「無料観戦エリア」。投手や打者は遠くてあまり見えませんが、右翼手の守備を目の前で見ることができ、臨場感がたっぷり味わえます。

  • 写真:くースポーツバー「Public House」での観戦も熱が入ります

次におすすめするのが球場に併設されているスポーツバー「Public House」での観戦。チケットがないと球場内には入れませんが、テレビで試合を見ながらリアルタイムで応援や歓声を聞けるので、生観戦に近い体験ができます。ドリンクや食べ物の値段設定が球場内よりも良心的なのも助かります。

観戦するならとことん楽しもう

  • 写真:くー人気のある試合は外野のベンチ席もびっしり満員

オラクルパークは野球観戦以外にも見どころ満載の球場です。試合開始の約2時間前に入場ゲートが開くので、早めに出かけて散策してみましょう。その日の観戦チケットを持っていれば、1階席とクラブレベル以外のエリアは自由に歩くことができます。

ちなみにオラクルパークのシンボルでもある巨大なコーラ瓶のオブジェは実は滑り台。その横の大きなグローブも質感がリアルなのでぜひチェックしてみてください。

  • 写真:くーワールドシリーズのトロフィーは1階席後方の通路に展示されています

またワールドシリーズ制覇の証であるトロフィーは1階席後方のプロメナード(Promenade)と呼ばれる通路に展示されていて、誰でも閲覧可能です。

  • 写真:くー球場のグルメなメニューは値段もそれなり。サンドウィッチは手前が$18.50(約2,015円)、奥が$15(約1,635円)

売店ではホットドッグからガーリック・フライドポテト、サラダ、バーベキュー、チャイニーズなど幅広いメニューが用意されています。菜園とバーが合体した「Garden」もサンフランシスコらしいスポット。バックスクリーンの真下で野菜やハーブ類に囲まれながらドリンクが楽しめます。

  • 写真:くー貨物コンテナに手を加えて造られた売店が集まる「The Yard」

球場外では橋を渡った南岸の「The Yard」も人気のエリアです。貨物コンテナを売店やビアガーデンに変身させていて、少人数制のサッカー場では定期的にトーナメントも行われています。オラクルパークを違う角度から眺めることができるので試合前の散歩にぴったりです。

ヤード・アット・ミッションロック
サンフランシスコ / その他グルメ
住所:3rd St & Terry A Francois Blvd, San Francisco, California 94158地図で見る
電話:415-972-1880
Web:http://theyardsf.com/

知っておきたい豆情報

  • 入場時に荷物検査があります。金属探知機も通るのであらかじめ準備しておきましょう。
  • バッグは40X40X20センチ以下なら持ち込み可能。クーラーボックスは不可。
  • 水やジュースなどは缶と瓶以外で未開封ならOK。アルコール類の持ち込みは全面禁止。
  • 食べ物の持ち込みは制限なし。
  • 騒音の原因になると判断されるもの(楽器、拡声器など)は持ち込み不可。
  • 試合開始後の再入場は不可。試合前に球場を出る場合には、入り口で再入場用のスタンプを押してもらう必要があります。
  • 球場内は無料Wi-Fi完備。
  • 球場内でのアルコール販売は七回裏で終了。
  • 球場の南側にある専用駐車場は40ドル(約4,350円)から。自転車なら無料の駐輪場があります。
  • ダウンタウンから市営メトロ(MUNI)のNラインかTラインに乗れば、球場の目の前で下車できます。
  • 球場内は全エリア禁煙です。

ルールを守り、本場での野球観戦を楽しんでください。オラクルパークでの合い言葉は「Let's Go Giants!」。宿敵のロサンゼルス・ドジャース戦では「Beat LA!」です。

オラクルパーク
サンフランシスコ / アウトドア・スポーツ
住所:24 Willie Mays Plaza, San Francisco地図で見る
電話:+1 (415) 972-2000
Web:https://www.mlb.com/giants/ballpark

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この記事を書いたトラベルライター

サンフランシスコから離れられません
大学留学で渡米し、サンフランシスコに流れ着きました。寛容でリベラルで肩の力が抜けたところがツボにはまり、格差社会が叫ばれ家賃高騰が続く今も離れられずにいます。できるだけお金をかけずに楽しいことを探すのが趣味。定番の観光スポットだけでなく、サンフランシスコの現在形が体感できる情報をお届けしたいと思っています。
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