日本人向けの一般的なガイドブックには載っていない、ざっくばらんで庶民的な海鮮料理店のTian Tian Seafood Restaurantはお値段もお手頃でありながら、なんとミシュランシェフも御用達。シンガポール名物のチリクラブだけでなく、様々なカニ料理が堪能できます!
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ローカル感満載の海鮮料理店
典型的Zi Char
シンガポールでは、庶民的な家庭料理スタイルのメニューのお店をZi Charと呼びますが、Tian Tian Seafood Restaurantも典型的なZi Charです。Zi Charには、安くて美味しいお店が多いです。
Tian Tian Seafood Restaurantがあるのは、1920年代にアールデコ様式を取り入れて建てられた集合住宅群がいい感じにレトロ感を醸している、チョンバルというエリアです。
席は店内にいくつかと、通りにも折りたたみのテーブルにプラスチックの椅子が出ています。店内から届く光の下で、タイガービールを飲みながらのんびりと料理に舌鼓を打ちたくなるような、ローカル感満載のところです。
しかし、なんとTian Tian Seafood Restaurantはミシュラン1つ星レストランのJAANのシェフ Kirk Westaway が従業員と時々訪れると言うくらいで、味は折り紙付きです。(参照記事)
チリクラブにかわる新定番も!カニ料理があれこれ食べられる!
シンガポールのカニ料理はチリクラブだけではないのです
日本からの観光客にとって、シンガポール名物のカニ料理と言えばチリクラブで、皆さんガイドブックに載っているような高いお店に食べに行かれます。
しかし、シンガポールのカニ料理はチリクラブだけではなく様々なものがあり、またカニ料理は高級店でなくても美味しいところがたくさんあるのです。
チリクラブ以外の定番カニ料理は、ペッパークラブ、バタークラブ、ソルティッドエッグクラブなど様々な調理法があります。シンガポール在住の日本人は、意外とカニ料理ではチリクラブ以外が好きな人が多いのですよ。
カニ料理の新しい定番!ソルティッドエッグクラブ
Tian Tian Seafood Restaurantのカニ料理ではソルティッドエッグクラブが特に美味しいので、今回はカニ料理の中で特にソルティッドエッグクラブについて説明します。
ソルティッドエッグは、咸蛋とも言い、塩水に漬けて保存したアヒルの卵です。昔からお粥の具などとして食べられて来ましたが、シンガポールではここ数年、ソルティッドエッグの黄味を様々に加工してお菓子や料理に入れるのが大流行しています。
ソルティッドエッグの黄味は、味が凝縮されて独特のコクが出て美味なのです。ソルティッドエッグクラブも黄味の味がしっかりついていて美味しいですよ。
ソルティッドエッグクラブは、お店によって味付けなど様々ですが、たいていのものが、チリクラブと同じスリランカクラブと言うカニにソルティッドエッグを使ったソースをまぶしたものです。
こちらがそのTian Tian Seafood Restaurantのソルティッドエッグクラブです!
カニ料理の値段は大きさによって共通
尚、カニ料理のオーダーの仕方についてですが、このお店ではお値段は各料理共通です。
カニの大きさがSmallとLargeの2種類あり、Smallは700g以内、それ以上大きなカニはLargeとして計算されます。
値段はSmallが1㎏あたり52ドル(約4,200円)、 Largeが1㎏あたり78ドル(約6,200円)です。Small1杯で2-3人分くらいが適量と思われますが、人数に応じて店員と相談して注文すると良いと思います。
カニ料理はチリクラブ、ソルティッドエッグクラブ、ブラックペッパークラブ、バタークラブの他、ショウガと葉ネギ炒めなどもあります。チリクラブも有名店に引けを取らない味です。
チリクラブなどソースの多いカニ料理は、写真奥の揚げパン(Fried Mantou)をソースにたっぷりつけていただきます。
カニ料理以外のメニューも種類豊富
Tian Tian Seafood Restaurantのメニューは、シンガポールの多くの海鮮料理店でも出される定番料理が多いです。
日本人客は多くないと思うのですが、なぜかこのお店のメニューには日本語が併記されていますので、注文するのにそれほど苦労はしないかと思います。
Tian Tian Seafood Restaurantはカニ専門店と言う訳ではなく、他のお料理も種類は豊富ですが、今回は筆者が実際にいただいたものを紹介したいと思います。
上の写真の右側は、鹿肉のショウガと葉ネギ炒め($18 /約1,400円)です。
この手の海鮮料理店には必ずと言って良いほど鹿肉炒めがありますが、鹿肉は他の肉類と比べて格段に柔らかく、味にも癖がなく、とても美味しいので、機会があれば是非試していただきたい一品です!
写真左は空心菜のサンバル炒め($8 /約650円)です。
サンバルとは、エビのペーストのちょっとクセのある味がきいたインドネシア、マレーシアの辛いソース。シンガポールにはサンバルを使った料理が数多くあり、この手のお店にも野菜などのサンバル炒めが必ずのようにあります。
グリーンアスパラガスのにんにく炒め($12 /約950円)は、しゃっきりと炒まったアスパラガスに、にんにくの味がきいていながら、あっさりとした味付けで美味しいです。
ベビーカイラン炒め($8 /約650円)。
カイランとは菜の花に似た野菜で、ベビーカイランは若いカイランです。菜の花より茎も葉もしっかりしていて歯ごたえがあり美味しいです。
シンガポールではよく食べられているのですが、日本では滅多にお目にかかれない野菜ですので、この際試してみてはいかがでしょうか。
※ ボートキーにあるよく似た名前のTian Tian Fisherman's Pier Seafood Restaurantとは、まったく別のレストランですのでご注意ください。
- Tian Tian Seafood Restaurant
- チョンバル / アジア料理
- 住所:239 Outram Road, Singapore 169042, Singapore地図で見る
- 電話:6324-1083