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シンガポールのローカル料理をバイオレット・オンのおしゃれで優雅なレストランで

Tamami Persson

2017年5月26日更新

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シンガポールのローカル料理と言えば、固定式屋台のホーカーや庶民的な食堂のようなところで食べられるものがほとんどです。しかし国民的料理研究家 バイオレット・オンのプラナカンレストランは、内装がとてもおしゃれ。お料理もとても美味しいんです。

プラナカン料理って?

多民族国家シンガポールのローカル料理のひとつ、プラナカン料理は文化の融合の賜物と言えるものです。

プラナカンとは15世紀からマレー半島に移住して来た、初期の中華系移民の人々の子孫を指すそう。移住初期の頃、プラナカン男性にはマレーシアやインドネシアの女性と結婚したり、妾とする人も少なくありませんでした。

その結果として、マレー半島には中華系とマレー系の文化が融合したプラナカン文化が生まれました。

今回ご紹介するバイオレット・オンのお店は、プラナカンのお料理はもちろん、店内は、取り壊された古い建物に使われていたと言う美しいプラナカンタイルで彩られ、お料理だけでなくプラナカン文化も楽しめる場所となっています。

  • 壁や天井のプラナカンタイルが美しいブキティマ店

さてプラナカン料理ですが、これは品名ではなく、プラナカンたちが作り出した料理のジャンルの名前。

プラナカン料理は中華の素材に、ココナッツミルクやキャンドルナッツ、パンダンリーフ、タマリンド、エビペースト、エシャロットなどでマレーやインドネシア料理特有のフレーバーを加えるようなものが多いです。

日本人には、馴染みのない材料が多いですよね。説明が難しくて食べてみないと分からない独特のテイスト。でも美味しいので、シンガポールに来たら是非試していただきたいです!

国民的シンガポール料理研究家 バイオレット・オン

1949年にプラナカンとして生まれたバイオレット・オンは、料理が上手だった母親の影響もあり料理好きになりました。古い因習から解き放たれ料理をしなくなった同年代の女性たちを見て、プラナカンの伝統が失われないよう、伝えられているレシピを書きとめていたと言います。

70年代からジャーナリストとして活躍していた彼女は、料理ができたことから新聞の料理の批評欄の担当に抜擢され、それをきっかけに料理評論家の道を歩み出します。自ら料理雑誌を主宰したり、自身の料理店も持ちました。

ブキティマ店のお手洗いの壁紙は、彼女が主宰した雑誌の記事のコラージュになっています。

また社会学を学び、料理を単に食べるものとしてでなく文化として捉える目を持っていたため、文化保存局の調査員にもなりました。そして、シンガポールで大きな国際会議が開催される際に出される飲食物のコンサルタントなどとしても活躍。

さらに、本の出版やラジオ、テレビの出演を通し、料理研究家としての地位を確立したのです。


バイオレット・オンのお店

バイオレット・オンは、シンガポールに3軒のお店を展開しています。

閑静な高級住宅街ブキティマのViolet Oon Singapore

こちらがViolet Oonのレストランの一号店となります。

冒頭に掲載した写真のように、正面がガラス張りで、美しいプラナカンタイルに彩られた明るい店内でリラックスしてお料理がいただけます。

雰囲気が抜群National Kitchen by Violet Oon

2015年、シンガポールは古い植民地時代の石造りの市庁舎と最高裁の建物を改装した美術館「ナショナルギャラリー」をオープンさせましたが、その中にNational Kitchen by Violet Oonが入りました。

エントランスのアーチの上にViolet Oonのイニシャルの「VO」のロゴがあり、食器などにもこのロゴが描かれていて特別感を演出しています。

ナショナルキッチンは、歴史を感じさせる植民地時代の旧市庁舎に入っていて雰囲気が特に良く、人気です。

そのためお昼時は予約が取りづらく、席も満席でちょっと騒がしく感じるかも知れません。落ち着いてお食事したい場合は、少し外した時間に予約を取って行った方が良いかと思います。

こちらはハイティーもやっていて、シンガポールの伝統的なお菓子や伝統料理をアレンジしたフュージョン料理がたくさん楽しめます。色々試したい方には良さそうです。

※ナショナル・ギャラリー・シンガポール内にあるレストランで、Coleman Street側の入り口から入ると近いです。

ナショナルキッチンbyヴァイオレット・ウォン
シティ / アジア料理
住所:1 St. Andrew’s Road #02–01, National Gallery Singapore
Web:http://violetoon.com/national-kitchen-by-violet-oo...

バーコンセプトのViolet Oon Satay Bar & Grill

3つの店舗の内、一番新しいのはクラークキーのお店です。

店名にある通り、シンガポールの串焼き「サテ」とお酒をコンセプトにしたお店で、他の店舗同様プラナカン料理もありますが、特にローカル風に味付けしたグリル料理とアルコール類が充実しています。

※リバーバレーロードに面した側のタクシースタンドの横です。

バイオレット・オン・サテ・アンド・バー・グリル
クラークキー
住所:3B River Valley Rd, #01-18, Clarke Quay Singapore 179021
Web:http://violetoon.com/

肝心のお料理!

バイオレット・オンのメニューは、基本は伝統的なプラナカン料理ですが、様々な国のお料理の要素を加えたりして、現代的で洗練されたアレンジを加えたものもあります。

また、ローカルの人も知らない珍しいローカルメニューがあるのだそう。お料理を食べるだけのものとしてでなく文化として捉えているバイオレット・オンは、段々食べられなくなっているシンガポールの伝統料理を受け継ぐ役割も果たしたいと思っているのです。

では筆者がそんなバイオレット・オンのレストランで実際食べたものの中から、おすすめをご紹介しますね!

こちらはサラダの「ガドガド」です。

  • ガドガド $18(約1,400円)/Bukit Timah店・National Gallery店

あっさりと茹でた野菜やテンペなどに、シンガポールの料理によく使われている甘いピーナッツソースがかかっています。ホーカーなどではあまり見かけないメニューです。

下の写真の左は「Meatless Meatballs Rendang」。レンダンとは、普通はビーフを煮込むマレー式カレーのようなソースです。これはそのレンダンをクルミとチーズの「肉なしミートボール」にかけた珍しい創作料理。肉は入っていなくても、あっさりし過ぎず柔らかく美味しいです!

  • Meatless Meatballs Rendang $15(約1,200円)、Daging Chabek Beef Cheek $36(約2,880円)/Clark Quay店・Bukit Timah店・National Gallery店

写真右は「Daging Chabek Beef Cheek」。 聞いたことがないと思ったら、インドネシアのプラナカン料理だそうです。酸味と言うか、独特のクセがある味でした。

下の写真は「Ngoh Hiang」。

  • Ngoh Hiang $15(約1,200円)/Clark Quay店・Bukit Timah店・National Gallery店

漢字で五香と書くNgoh Hiangは、ローカルに取ってはおなじみのメニューのよう。エビ、カニ、ポークなどを細かくミンチにして湯葉で包んで揚げたもので、名前の通り五香粉が入っていますが、香りはそれほど強くありません。湯葉がパリパリして美味しいです。

下の写真の左側は「Cod in Creamy Laksa Sauce」。

  • Cod in Creamy Laksa Sauce $39 (約3,120円)/Bukit Timah店・National Gallery店

焼いたタラをラクサ風のソースに浸してあります。ラクサとは、シンガポール名物の辛いココナツミルク入りのシーフードスープ麺です。タラとラクサは意外な組み合わせですが、マッチしていて、とっても美味しかったです。

写真の右のお皿は、先ほど紹介したMeatless Meatballs Rendang。

デザートには、昔は屋台等でよく売られていたけれど今はシンガポールではほとんど見られなくなったと言うロティジャラがあります。

  • Roti Jala with Gula Melaka and Banana Sauce $10(約800円)/National Gallery店

ロティジャラは網の目状のクレープのようなもので、カレーと食べることもありますが、ここではバナナキャラメルのようなソースにつけて食べるデザートになっています。

こちらは黒米のライスプディングのようなデザート。

  • Pulot Hitam with Coconut Ice Cream $12(約960円)/Clark Quay店・Bukit Timah店・National Gallery店

お米もココナッツ味、アイスもココナッツアイスで、甘さは程よく、食感はモチモチ、プリプリしていて美味しいです。

メニューは、共通のものが多いですが、店舗によってあるもの、ないものもありますのでHPで確認してくださいね。

この記事で紹介されたスポットの地図

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※この記事は2017年5月13日の取材に基づき公開した情報です。
 記事内容については、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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