【徳島県】阿波国一宮・大麻比古神社とドイツの意外な関係

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   2017年12月8日更新

徳島県鳴門市に阿波国一宮・大麻比古(おおあさひこ)神社があります。この境内には、ドイツ人俘虜(捕虜)が作った橋が残されています。なぜ日本の由緒正しい神社にドイツ人の作った橋があるのでしょうか?それは鳴門市にかつてドイツ人俘虜収容所があったことが背景にあります。第一次世界大戦後、青島で捕虜になったドイツ兵は大正6年から9年まで鳴門市に収容されていました。今回は、ドイツ人との意外な関係が秘められている大麻比古神社とともに、ドイツ人収容に関する歴史展示をしている鳴門市ドイツ館についてご紹介します。

阿波国一宮・大麻比古神社

徳島県鳴門市にある大麻比古神社。ここには大麻比古大神と猿田彦大神を祀られています。この神社は最も格式の高いとされる一宮(いちのみや)とされています。

ドイツ人の橋があるのはこの本殿の奥です。

本殿裏の鏡池に回ると、通称めがね橋と呼ばれる橋が見えます。

感謝の気持ちから贈られためがね橋

この橋は、大正8年に作られました。ドイツ人俘虜収容所に収容されていたドイツ兵たちが、地域の人との自由な交流に感謝の気持ちを込め、母国ドイツの土木技術を生かして作った橋です。この橋は実際に渡ることができます。

最後に作られた橋・ドイツ橋

もうひとつはめがね橋よりも大きな橋、こちらは通称ドイツ橋と呼ばれます。ドイツ兵は大正6年から8年の間、10の橋を作ったそうで、このドイツ橋は最後に作った石橋なんだそうです。この橋は実際に渡ることはできません。

大麻比古神社

徳島 / 社寺・教会

 

住所:徳島県鳴門市大麻町板東広塚13

電話:088-689-1212

Web:http://www.ooasahikojinja.jp/

鳴門市ドイツ館について

続いて、かつてドイツ人が鳴門に収容されていたことについて展示を行っている、ドイツ館をご紹介します。

この施設は、俘虜となったドイツ兵についてや、ドイツ人と地元の人との交流についての展示が紹介されている施設です。収容所というととても厳しい規律の中生活するイメージがありますが、比較的自由が許されており、地元の人との交流も盛んだったようです。

どうしてベートーベン像がここに?

アジアで初めてベートーベンの『第九交響曲』が演奏されたのは徳島県鳴門市だということをご存知でしたか?ここに収容されていたドイツ人によってコンサートが催されたため、ベートーベンの像が建てられているのです!

館内には第九シアター、当時の収容者の生活などを展示

館内には第九シアターがあり、当時どんな風に演奏されたかなどを知ることができます。楽器の調達も難しかったため、木材を使って弦楽器を作ってしまう収容者もいたんだそうです。

当時用いられていた楽器も展示されています。それ以外にも、収容者の生活の様子などが展示されており、ドイツ人収容者の残した絵画、手紙など、様々なドイツ人の手によるものを見ることができます。

鳴門市ドイツ館

徳島 / 博物館・美術館

 

住所:徳島県鳴門市大麻町桧東山田55−2

電話:088-689-0099

Web:http://doitsukan.com/

ユネスコ世界記憶遺産への登録を目指す

この鳴門市ドイツ館に展示されている、ベートーベン『第九交響曲』のプログラムや、収容所新聞『ディ・バラッケ』などの関係資料を、ユネスコの世界記憶遺産登録に向けて申請する準備が行われています。それに向けて、常設で展示されていないものも公開される予定があるそうです。今後の動向にも目が離せません!

この記事で紹介されたスポットの地図

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※この記事は2017年10月14日の取材に基づき公開した情報です。
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トラベルライター
カフェと朝ごはん、音楽を求めて冒険中です

広島在住です。
ドイツパン修行を経て世界放浪に繰り出しました。
カフェと食(特に朝ごはん)、音楽を巡り現在訪問した国と地域は70カ国以上。とことん凝り性で、興味があることには入れ込む性格なので、世界で集めたいろんなものを紹介していければと思います!
国内旅行は神社と寺巡りが好きです。

http://sahnemiz.exblog.jp/

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