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【アブダビ】ペルシャ湾の風吹く砂漠の新スポット!ルーブル・アブダビ

取材・写真・文:

東京在住
訪問エリア:186ヶ国

2023年6月27日更新

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写真:toshel

フランス、、、いえ、世界で最も有名な美術館の一つであるルーブルが、初の別館を2017年11月、中東地域にオープンさせました。UAEの首都アブダビの、ペルシャ湾に面した半島に建設された美術館は、その芸術的な建築美で、訪れる人々をあっと言わせる工夫が凝らされています。展示されている作品は幅広く興味深いものばかり。また、海に面したカフェは優雅で、ここが砂漠だと、誰も思い出せないくらい!今回は、UAEの最新スポットである「Louvre Abu Dabhi」をご紹介します。

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ルーブル・アブダビ美術館を支える一本の木

UAEの首都アブダビ中心地からすぐ東側に、サディヤットという広大な砂漠の島があります。ここに、フランスのルーブル美術館の別館があります。

  • 写真:toshel

外観は、「亀の甲羅」や「日立の樹」を思わせる三日月のような形をしたドーム屋根。

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そして、その建物の中へ入ってみると、

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木漏れ日のような光の入る、不思議な空間が広がっています。

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この一本の幹が天井に伸び、広く枝を伸ばし、沢山の葉を茂らせ、

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その隙間から陽はこぼれ、木陰のようになっています。

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太陽の移動とともに、地面に照らす木漏れ日も少しずつ移動します。

  • 写真:toshel

作品の展示されている館内以外はオープンスペースとなっており、海からの風が心地よく吹く、まさに大きな樹の下を思わせる空間となってます。

こちらの建物は、フランス人建築家ジャン・ヌーヴェル氏の設計で「光の雨」と名付けられています。

ルーブル・アブダビ建物内にあるカフェはオススメ!

カフェには室内席とテラス席があり、ペルシャ湾から吹く風は穏やかでマッタリ。

  • 写真:toshel

ドリンクだけの休憩もよいですが、

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食事もボリュームあり美味です。

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カフェラテはおよそ600円。カラマリとパスタでおよそ3,500円くらいでした。

展示作品の幅が広い!

建物やカフェが心地良く、肝心な美術品の鑑賞を忘れてしまいそうですが、展示作品も多すぎず少なすぎず、ジャンルも幅広く充実しています。

それでは展示作品を観ていきましょう!

まずは紀元前から

作品は、時代を追って展示されています。

まず展示されているのは、エジプト文明の出土品。

  • 写真:toshel

小さな土像から大きな石像まで様々あります。

  • 写真:toshel
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こちらは、ミイラとなる人の内臓を保管した壺です。

  • 写真:toshel

ファラオの石像が見えてきました。

  • 写真:toshel

表情が柔らかいですね。

  • 写真:toshel

サイドや裏側には象形文字が書かれていました。

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ミイラの棺は保存状態がとても良いです。

  • 写真:toshel

頭上には黄金虫の絵が描かれているのですね。

  • 写真:toshel

とても貴重な遺産を目の前で鑑賞できるのは素晴らしいですよね。しかも、写真もOK(フラッシュはNG)。

フランスのルーブル美術館から貸し出されているだけあり、エジプト文明の展示物はとても充実していました。

  • 写真:toshel

エジプト文明を過ぎると、こちらも紀元前のアケメネス朝、古代ペルシャ帝国より「弓を射る兵士」の石のレリーフです。

  • 写真:toshel

綺麗なブルーが印象的です。

紀元後へ

そして、その後は時代を反映した作品が幅広く展示され、これらもとても興味深く次々に目を奪われます。

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鎧のブースには、日本の兜と甲冑も!

ヨーロッパの鉄の鎧に並んで、日本でお馴染みの鎧も展示されていました。引けを取らないかっこよさ。地元アラブ人のみならず、ヨーロッパの観光客で人だかりができていました。

  • 写真:toshel
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こちらはアイヌのお面です。可愛いですね。

  • 写真:toshel

ゴッホや、ゴーギャン、ダ・ヴィンチも!

アルプスを越えるナポレオン。

  • 写真:toshel

迫力のある大きな絵ですね。もちろん本物です。

  • 写真:toshel

ゴッホの自画像や、

  • 写真:toshel

モンドリアンなど、現代美術まで展示作品は多岐にわたります。

  • 写真:toshel

バベルの塔は地元アラブ人には絶えない人気です。

  • 写真:toshel

そして、これだけに限らず、当時の世界最高額508億円で落札されたダ・ヴィンチの「サルバトール・ムンディ」や、ゴーギャンの「レスリング」、ピカソのポートレイトなど、有名作品が満載です。是非、ご自分の目で鑑賞してみてくださいね!

作品ガイドはスマホ!

美術館のサービスの一つに、作品を解説してくれる音声ガイダンスの貸し出しがありますよね!ルーブル・アブダビでは、それがスマートフォン!絵画付のガイドとなっており、作品の前にあるバーコードをかざしてサーチもできます。

  • 写真:toshel

オーディオガイドは現地でレンタルできます。ご自分のスマートフォンにアプリをダウンロードして利用することもできますよ!

ルーブル・アブダビへの行き方

  • 写真:toshel

ルーブル・アブダビは、アブダビ中心地から車で行くことができます。

道路の混雑状況にもよりますが、タクシーでおよそ20分。日本円で3,000円くらいが目安です。バスの場合は94番に乗り、終着駅で下車します。乗車券は片道2AED≠60円。予めバスカードを購入しておく必要があります。

入場チケットは事前のWeb予約もOK!

入場料は22歳以上60AED。※2018/3現在、日本円で約1,800円。

13歳から22歳は30AED ※2018/3現在、日本円で約900円。

13歳以下はフリーです。

  • 写真:toshel

入場チケットはこちらより予約可能です。

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この記事を書いたトラベルライター

地球旅~現在186ヵ国~
行ったことのない国を中心にひとり旅しています。他国の歴史、文化、宗教、遺跡、そしてそこに住む人々の考え方に興味があります。

車の運転が好きなので、海外ではドライブ旅を楽しんでます。普段は会社員です。

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