中央アジア屈指の古都・サマルカンド。美しいイスラム建築や歴史的名所があまりにも有名ですが、観光地巡りに疲れたら、ローカルツアーに参加するのはいかがでしょうか。「サマルカンドのふつうの人たちはどんなふうに暮らしているの?」「サマルカンドの今どきの若者はどんなこと考えているんだろう?」地元の大学生たちが案内するツアーに参加すれば、単なる「観光地」だけではないサマルカンドの新たな一面が見られるはずです。
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サマルカンド ローカルツアーとは?
ビビハニム・モスクのそば、タシケント通りに面するサマルカンドツーリストインフォメーションセンター(Samarkand Tourist Information Centre)では、一般的な市内観光案内のほか、交通情報の提供、ツアーアレンジの相談なども行われています。
その一環として企画されているのが、ローカルツアー。サマルカンドで暮らす人たちの日常、文化に焦点を当てて、参加者が実際に体験・交流できるようなツアーとなっています。
運営・ガイドは地元の大学で観光学や外国語(日本語または英語)を学ぶ学生さんたち。説明はもちろん日本語(もしくは英語)です。それぞれのコースは2~3.5時間程度なので、観光の合間に参加することが可能です。ツアーの内容は以下のとおりです(2017年9月現在)。
ツアー内容
「旧市街散歩と手仕事工房訪問・マイスターが教える制作体験」
- 旧市街散策(お茶つき)
- ハンドクラフトセンター訪問
- 工房でスザニ(伝統的な刺繍)制作体験
料金:100,000スム(約1,390円)
「うちごはんを食べに行こう バザールショッピングとお宅訪問」
- バザールでショッピング
- 一般の家庭を訪問して夕食会
料金:120,000スム(約1,660円)
「ローカルユダヤ人の200年の生活と文化をたどる旧市街巡り」
- 旧市街散策
- ユダヤ人ガイドとユダヤ教会を参観
- 旧ユダヤ人邸宅訪問(お茶つき)
料金:64,000スム(約890円)
※どのツアーも食事代、ガイド代など基本的な費用はツアー代金に含まれていますが、詳細は申し込む前にツーリストインフォメーションに確認してください。
※料金は2017年9月現在。
実際に参加してみよう!
今回は「うちごはんを食べに行こう バザールショッピングとお宅訪問」のコースについて、筆者が実際に参加したレポートも交えてご紹介したいと思います。
集合
16:30、サマルカンドインフォメーションセンターに集合します。ツアー内容について、日本語を学ぶ学生さんから丁寧な説明があります。ツアーでは地元の工房やご家庭にお邪魔することになるので、注意事項のほか、一般的なマナーや習慣についても、簡単に教えてもらいます。
行った先での交流に役立つよう、挨拶表現や「ありがとう」「おいしい」「かわいい」など、簡単なウズベク語も教えてもらい、いざ出発!
シヨブバザール(Siab Bazaar)へ
日本語専攻の学生さん2人にアテンドされ、徒歩でサマルカンドの台所としてにぎわうバザールへ。
道すがらおしゃべりする中で、ウズベキスタンの文化や歴史などについて教えてくれました。勉強中といっても、2人とも日本語が上手で、知りたいことを尋ねると一生懸命答えてくれました。
実は、このバザールには個人的にすでに行ったことがあったのですが、自分1人で見るのと、案内してもらって回るのとでは大違い。
「このドライフルーツは何?」「このスパイスはどうやって使うの?」「これは何でできているの?」「試食させてもらえる?」など、わからないことは何でも聞いて、理解することができました。学生さんを介してバザールの人たちとも交流し、バザールを何倍も楽しめます。