長野県の山ノ内町にある渋温泉。豊富な湯量と泉質を楽しむことができる温泉です。豊富な泉質と言われるゆえんは、9つの外湯の効能がそれぞれ違うところ。東京から電車を使えば約2時間というアクセスのよさで、週末にじっくり温泉につかりながら疲れをとることができます。今回は、そんな渋温泉の魅力と楽しみ方をご紹介します。
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宿泊客は入り放題!9つの外湯の魅力
9つの湯をめぐると願いがかなう「九湯めぐり」にチャレンジ
渋温泉には、9つの共同浴場(外湯)があり、これらをめぐる「九湯めぐり」ができます。
外湯の入口に、祈願手ぬぐいに押せるスタンプが設置されていて、9つの湯を全てめぐり、最後に温泉街が見渡せる渋高薬師へ参拝すれば、満願成就と言われています。九(苦)労を流すことで、厄除け、安産育児、不老長寿というご利益が得られるそうです。
祈願手ぬぐいは、各宿で販売しているのでぜひ購入して、九湯めぐりをしてみましょう。
すべて効能が違う9つの湯
渋温泉には源泉が数多くあり、9つある外湯もそれぞれ成分や効能が違います。
- 一番湯 初湯 効能:胃腸
- 二番湯 笹の湯 効能:湿疹
- 三番湯 綿の湯 効能:切り傷、おでき、子宝
- 四番湯 竹の湯 効能:痛風
- 五番湯 松の湯 効能:脊椎病
- 六番湯 目洗いの湯 効能:眼病
- 七番湯 七操の湯 効能:外傷性緒障害
- 八番湯 神明滝の湯 効能:婦人病
- 九番湯 渋大湯 効能:子宝、リュウマチ、神経痛
※詳細は渋温泉ホームページをご覧ください。
地元の方に湯船でお話を聞いたところによると、四番湯と五番湯が特に熱いということでした。
外湯の入り方
外湯には、鍵がかかっており、宿泊客や地元の人のみが入れる温泉になっています。
宿泊する宿で鍵を借りてから、めぐりましょう。
利用時間は、朝の6時~夜の10時。100%源泉かけ流しのため、高温のお湯が浴槽を満たしてることが多いです。まずは、加水して適温にしてから入るのがおすすめ。
地域によっては、加水を禁止している外湯もありますが、渋温泉の外湯は加水して問題ありませんので、適温で、ゆったりとお湯につかることができます。
また各外湯によって特徴ある外観や内装を楽しめるのも、外湯をめぐる楽しみです。
ちなみに、九番湯・渋大湯のみ宿泊客以外でも1人500円で利用することができますので、渋温泉近くまで来た際には、ぜひ立ち寄ってみてください。
どこか懐かしさを感じるレトロな街並み
渋温泉街は、9つの外湯だけでなく、その街並みも魅力の一つです。大正時代から昭和初期にかけて建てられた建物も、増築や改築を繰り返しながら、現在も残っています。
複雑に建てられた木造建築の隙間の路地に入ると、普段生活しているところから遠く離れ、タイムスリップしたような気分にさえしてくれます。
夜になると、街灯の薄明りに照らされる石畳のメインストリートの小道。どこか懐かしさを感じさせてくれます。また、温泉街ならではの無料で遊べる卓球場もあり、夜は観光客の娯楽場としてにぎわっています。
週末に東京から行くなら「週末パス」で
土日に東京から渋温泉に向かうなら、JR東日本で販売している「週末パス」を使うとお得に行けます。
「週末パス」とは、JR東日本で発売している土日・祝日の連続した2日間で使えるフリーパスです。お値段は大人8,730円。使えるエリアは、JR東日本が定めているフリーエリアです。詳しくはJR東日本のホームページをご覧ください。
渋温泉の最寄駅は、長野電鉄・湯田中駅。東京から向かう場合は、長野駅から長野電鉄に乗り継ぐとスムーズです。
「週末パス」は、特急券や指定席券を買えば、東北・山形・秋田・北海道・上越・北陸新幹線に乗ることができるので、長野駅まで新幹線を使っても特急料金だけで大丈夫!さらに長野電鉄もフリーパスエリア内で利用できるので、とてもお得です。
湯田中駅からは、駅前に止まっているタクシーを使えば5分(約1メーター)ほどで到着しますが、徒歩で向かうこともできます。
この週末、週末パスを使って渋温泉に癒しの旅に出かけませんか?
- 渋温泉
- 山ノ内町(下高井郡) / 町・ストリート / インスタ映え / 温泉地 / ツーリング
- 住所:長野県下高井郡 山ノ内町平穏地図で見る
- 電話:0269-33-2921
- Web:http://www.shibuonsen.net/