アルジェリア

【アルジェリア】歴史を感じる各都市のみどころ

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東京在住
訪問エリア:186ヶ国

2023年6月27日更新

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ロマン時代が色濃く残る世界遺産の街ティパサ(世界遺産)とシェルシェル

首都アルジェから西へ車で一時間ほど行くと、古代ローマ遺跡が色濃く遺るエリアがあります。

ティパサ

もともと、この周辺はモーレタニア王国が収めていた土地ですが、古代ローマ皇帝クラウディウスによって植民地化されたのがローマ時代の始まりです。

ティパサのローマ遺跡/世界遺産

  • 写真:toshel

古代ローマ時代には、海を見下ろす3つの小さな丘にローマ街が形成され、西の丘にはアレクサンドル大聖堂、東の丘には聖サルサ大聖堂が建設されました。

  • 写真:toshel

さらに、二つの大きな墓地に劇場、浴場、寺院、コロッセオ、下水道などがあったそうです。

  • 写真:toshel
  • 写真:toshel

多分に違わずどのローマ遺跡でもみられる典型的なロマン遺跡ですが、ここ独自の高度な居住システムなどは一目置くものもあり、非常に興味深いです。

ティパサのローマ遺跡
アルジェリア / 遺跡・史跡
住所:Historic site Tipasa地図で見る

ティパサ美術館

ローマ遺跡から5分ほど歩いたティパサの街中には、ティパサの遺跡で保護され修復された遺物を展示しています。

  • 写真:toshel

美術館自体は非常に小さいですが、地中海の風にさらされたティパサ遺跡では風化されず、状態の良いものを展示していますので、ご興味のある方は寄ってみてください。

  • 写真:toshel
ティパサ美術館
アルジェリア / 博物館・美術館 / 美術館
住所:Musee Archeologique Tipaza地図で見る

シェルシェル

シェルシェルは、ティパサのすぐ先にある港町です。

  • 写真:toshel

Roman Ruins Cherchell(シェルシェルのローマ遺跡)

シェルシェルの街には、いたるところにローマ遺跡が点在しておりますが、残念ながらあまりその保存状態はよくありません。

  • 写真:toshel

ローマ神殿跡は公園になっており、列柱が1本だけ残っています。

  • 写真:toshel

重要人物の墓跡なども公園に遺っているのですが、ここに住まれているご老人の憩いの場として椅子代わりになっています。。。

  • 写真:toshel
  • 写真:toshel

もうちょっと、しっかりと保存された方が良いように思われますが、これも住人の方々にとっては、風景の一つなのだと感じさせられます。

シェルシェル ローマ遺跡
アルジェリア / 遺跡・史跡
住所:Roman Ruins Cherchell 地図で見る

シェルシェル考古学博物館

シェルシェルの街に点在する遺跡の保存状態が芳しくないなか、こちらの美術館だけは充実しています。

  • 写真:toshel

ティパサの美術館より展示物が多く、また、保存状態もよいため、一見の価値ありです。

  • 写真:toshel
  • 写真:toshel
  • 写真:toshel

中でもモザイク画の展示が多いです。状態が良いため人の表情まで如実に表現されている様子がよくわかりますね。

  • 写真:toshel
  • 写真:toshel
  • 写真:toshel
シェルシェル 考古学博物館
アルジェリア / 博物館・美術館 / 博物館
住所:Archelogical Public museum of cherchell地図で見る

Royal Mausoleum of Mauretania

ロマン軍団に征服されるまで、この一帯を統治してきたモーレタニア家の墓です。

アルジェ-ティパサ、シェルシェル間の途中にありますので、帰途に寄ってもらうとよいです。ほとんど情報がないお墓ですが、どうやらエジプト女王クレオパトラの娘が眠っているようです。証拠は何一つ見つかっていませんが、実しやかに囁かれているようですよ。

  • 写真:toshel

東西南北4つの入り口がありますが、中心部の墓まで辿り着けるのは一つだけなのだそう。ミステリーですね。

  • 写真:toshel

高台にあり周りの景色も美しいので、是非立ち寄ってみてください。

Royal Mausoleum of Mauretania
アルジェリア / その他スポット
住所:Royal Mausoleum of Mauretania地図で見る

ティパサ、シェルシェルへの行き方

  • 写真:toshel

車をチャーターしていくのが一番早いです。運転手と英語ガイドを一日チャーターし、およそ10,000円ほど。アルジェの宿泊ホテルで交渉してみましょう!

アルジェリア訪問時の注意点

言語

国語はアルジェリア訛りのアラビア語、およびフランス語で、なかなか英語を話す人に出会いません。

国際クレジットカードが使えない

街中のレストランやショップで、国際クレジットカード(VISAやMASTERなど)は使えないことがほとんどです。EUROやUS$をそのまま使用できるところもありますが、公共のバスや地下鉄などでは使えませんので、街の中心にあるATMで、現地通貨であるアルジェリア・ディナールを引き出しておくとよいです。

VISA

事前にVISAが必要です。2019年4月時点では、日本のアルジェリア大使館での個人旅行目的のVISA取得が難しくなっています。個人で行かれる方は、現地アルジェリアのツアー会社にVISAのみ依頼するか、近隣海外での取得をお勧めします。

最後に

歴史的には他国勢力に常に翻弄されつつ今に至りましたが、文化的、自然的な魅力も多いアルジェリア。世界遺産も多く点在するうえ、南にはサハラ砂漠を携えており、観光ポテンシャルの非常に高い国です。治安はとてもよく、入国さえしてしまえば旅行のしやすい国でもあるため、ご興味のある方はぜひ、時間をかけて各都市を巡られることをオススメいたします。

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この記事を書いたトラベルライター

地球旅~現在186ヵ国~
行ったことのない国を中心にひとり旅しています。他国の歴史、文化、宗教、遺跡、そしてそこに住む人々の考え方に興味があります。

車の運転が好きなので、海外ではドライブ旅を楽しんでます。普段は会社員です。

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