別海町(野付郡)

北海道の秘境を巡る旅!野付半島シーサイドドライブ

取材・写真・文:

訪問エリア:47都道府県

2021年7月23日更新

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北海道の道東エリアにある野付半島。砂嘴(さし)と呼ばれる独特な地形をした半島ですが、まさにここは“日本の果て”を感じられる秘境感満載のスポット!今回は、そんな野付半島を巡るシーサイドドライブの旅へとご案内します。

この記事の目次表示

野付半島の砂嘴(さし)と呼ばれる地形が面白い!

北海道の中には、稚内市にある日本最北端の「宗谷岬」や、本土最東端である根室市の「納沙布岬」など、地理的に“日本の果て”を感じることが出来るスポットがいくつかありますが、実は今回紹介する野付半島こそが“日本の果て”を感じることができると言われています。

ではなぜ、野付半島こそが“日本の果て”なのか?その理由は、野付半島が生み出す独特な景観と、地形に因るものが大きく関わっています。

  • 野付半島を貫く道道950号線

延長28kmにもわたる細長い地形をしている野付半島。半島の一番狭い部分では、車窓の両側から海が見えるという、わずかな幅しかありません。野付半島の付け根から竜神崎までに至る道道950号線を走っていると、そんな狭い地点にしばしば遭遇します。

実はこれは砂嘴(さし)と呼ばれる地形で、海流によって流された砂が特定の場所に運ばれ、堆積することで出来上がった独特な地形。国内でもこれほどの規模で砂嘴が形成されているのは、こちらの野付半島のみになります。

加えて、野付半島の中には「ナラワラ」や「トドワラ」といった、立ち枯れた木々が連なる珍しい光景を見ることが出来るスポット等もあります。自然が作り出したそれらの景観と独特の地形が相まって、野付半島では、より一層“日本の果て”感を楽しむことが出来るのです。

“日本の果て”感を実感できる絶景スポット!ナラワラ

  • 写真:てっぴいナラワラ

野付半島を貫く道道950号線を標津町側の起点から10kmほど進んだトコロに、上の段落でもチラッと紹介した「ナラワラ」と呼ばれる景観スポットがあります。上の写真がまさに、道道950号線沿いのパーキングからナラワラの様子を捉えた写真。

写真の奥の方に、真っ白になった枯れ木が対岸の湿地を埋め尽くした様子がお分かりになるでしょうか。まるでこの世の終わりのような、非常に独特な光景。この真っ白な枯れ木が、ナラワラの最大の特徴となります。

  • 写真:てっぴいナラワラと野鳥

元はもちろん緑の生い茂った原生林だったナラワラですが、なぜ写真のように木が枯れてしまったのでしょうか。それは、海水の侵食により、そこに植わっていたミズナラやナナカマドといった樹木が腐食し、そのまま風化してしまった為です。

野付半島は先程も説明したように、もともと砂嘴と呼ばれる微妙な自然のバランスで成り立っている半島ですから、現在も砂の流出が激しく、年々砂嘴の範囲は狭まってきていると言われています。

こちらのナラワラも、最終的には風化した木々が倒壊して何もない湿地になるだろうと予測されており、まさに今しか見ることが出来ない貴重な自然風景となっています。

ナラワラ
別海町(野付郡) / 自然・景勝地
住所:北海道野付郡別海町野付地図で見る
Web:http://www.nemuro.pref.hokkaido.lg.jp/ss/srk/kanko...

晴れた日には国後島(くなしりとう)まで見渡すことが出来ます!

  • 写真:てっぴい野付半島から見える太平洋の海

最初の段落でも触れた通り、砂嘴で出来上がった野付半島の形はとても細長く、最も狭いトコロでは、本当に道路1本分くらいしか幅がないという独特な地形をしています。また、半島全体が太平洋に突き出ている為、晴れた日には沖合に浮かぶ国後島の島影も見ることが出来ます。

  • 野付半島から見る国後島

ちょうど知床半島と根室半島に囲まれた、太平洋に食い込む形で島が浮かんでいる国後島までは、野付半島から直線距離にしてわずか16km。道東沖を流れる冷たい寒流の影響で、夏場でも海に霧がかかるような日が多い地域ですが、沖合に浮かぶ国後島の島影と羅臼山などに代表される国後の山々を望むことが出来れば、最高の旅の思い出になることは間違いないでしょう。

国後島
北海道 / 島・離島
住所:北海道国後郡泊村 国後島地図で見る

ぜひ“日本の果て”を感じる野付半島への旅へ!

みなさま、今回の野付半島を巡るドライブ旅はいかがでしたでしょうか?今回紹介したスポット「ナラワラ」同様に、立ち枯れた木々の様子を見ることが出来る「トドワラ」といった観光スポットもあります。特にトドワラの方は湿地内に木道が整備されている為、じっくりと散策を楽しむことも可能です。

また、野付半島は北海道らしく、湿地を悠然と駆け抜けるエゾシカの様子や、タンチョウやオジロワシに代表されるような野鳥などの様子も数多く見られ、動植物の宝庫ともいえる貴重な自然が残されている場所でもあります。

豊かな自然が残る北海道道東エリアへせっかく旅行へ出掛けるなら、ぜひとも“日本の果て”感を鮮烈に感じることが出来る野付半島へ、足を運んでみてはいかがでしょうか?

トドワラ
別海町(野付郡) / 自然・景勝地
住所:野付郡別海町野付地図で見る
Web:http://www.nemuro.pref.hokkaido.lg.jp/ss/srk/kanko...
野付半島
別海町(野付郡) / 自然・景勝地 / ツーリング
住所:北海道野付郡別海町野付地図で見る
電話:0153-82-1270
Web:http://www.aurens.or.jp/~todowara/

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日本全国を駆け巡る国内旅行専門の旅ブロガー
どうもみなさまこんばんは。個人で「日本全国旅そうだんBlog」という旅ブログを営んでいるてっぴいと申します。関東在住の20代で、休日や祝日は主にサイクリングやドライブを通じて西へ東へ飛び回っています。学生時代には自転車の荷台にテントや寝袋などの荷物を山ほど積んで、2週間や3週間、長期の旅に出掛けていたこともありました。現在はドライブや旅先でのサイクリングが中心ですが、そんな私が今まで見てきたこと、体験してきたこと全てひっくるめて、国内旅行の魅力について紹介していけたらと思いますので、よろしくお願いします。
http://cyclingtour587.blog.fc2.com/

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