写真：dory公共交通の少ないブルネイでの移動は車が基本。旅行者でも安心に使える配車アプリDartは、出国前に準備するべき必須アプリです。実際に利用した筆者が初期設定から利用方法までご紹介します！
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ブルネイ国内の交通事情
日本でもタクシー配車アプリの利用がかなり浸透してきていますが、UberやGrabなど国ごとに利用されているアプリは様々です。ブルネイ・ダルサラーム（ブルネイ）ではDartという配車アプリが利用できますので、小回りの利いた移動をするには配車アプリのDartを使うのが一番です。
写真：dory
ブルネイは国民の多くが自家用車を持っているため公共交通機関が発展していません。蒸し暑い東南アジアの気候もあり、歩いている人もほとんど見かけませんし、バスの利用は時間が読めず旅行者にはなかなかハードルが高いです。また、国の中にタクシーはたったの40台のみでかなり限られた利用になりますので、ツアーではない個人旅行でブルネイを訪れるのであれば配車アプリDartの利用は必須と言えます。
入国前にしておきたい準備
到着した空港から使うことになりますし、空港でwifiがサクサク使えない、現地SIMへの切り替えでなかなかうまく作動しないなど手間取る可能性もありますので、事前に準備できることは入国前にしておいたほうがいいでしょう。
※今回はiPhoneを利用した場合の説明になります。Androidの場合、多少異なる場合がありますのでご注意ください。
1.インストールと初期設定
まずはアプリをインストールして、初期設定をしておきましょう。初回の利用時はトップページ下部の「LOGIN」の下にある“SIGN UP NEW ACCOUNT”をクリックして新しいアカウントを作成しましょう。次の画面で電話番号を入力するとワンタイムパスワードが発行されます。
出典：apps.apple.comAPP storeからインストール- 出典：apps.apple.comアプリのトップページ
- 出典：apps.apple.com電話番号入力画面
入力した電話番号宛にSMSでpinナンバーが通知されますので、pinナンバーを入力して次に進みます。基本情報の入力画面で名前やメールアドレス、自分で設定したパスワードなどを入力するとアカウント作成完了です。
- 出典：apps.apple.comSMSに通知されたpinナンバーを入力する画面
- 出典：apps.apple.com基本情報入力画面
- 出典：apps.apple.com配車設定画面
トップページに戻り、中央のボックス内にメールアドレスと設定したパスワードを入力してログインすると、近隣地図と現在地が表示され配車可能になります。
2.支払い設定
支払いはカードと現金から選べます。乗車ごとに設定できますので、どちらでも対応できるようにカード情報は事前に入力して選択できるように登録しておきましょう。左上の三本線を押すと、左側にメニューバーが表示されます。中央付近にある“Credit Topup”をクリックします。
- 出典：apps.apple.com左側に出てくるメニューバー
- 出典：apps.apple.com残金確認と連携カード入力の画面
- 出典：apps.apple.com登録したカードが承認された画面
次の画面で下部にある“ADD NEW CARD”をクリックすると、カード番号などが入力できますので、ボックス内を埋めてください。問題なければクレジットカードの登録完了です。利用時にはアカウントにTopup（チャージ）が必要になります。予めチャージしておくことも出来ますがチャージ後の返金はされないので、旅行者は利用時に都度その分をチャージしたほうがいいでしょう。
Dartを使ってみよう！
ブルネイに無事到着したらDartを使って移動してみましょう。配車依頼の仕方、支払いについて詳しく紹介します。
1.配車を依頼する
まずは乗車場所（ピックアップポイント）を設定します。緑色のピンがピックアップポイントです。GPSで現在地が自動的に表示されますが手動で細かな調整ができますので、必要に応じて修正してください。一番下のSet Pick-upを押すとピックアップポイントの設定が完了します。
- 出典：apps.apple.comピックアップポイント（緑色のピン）の設定画面
- 出典：apps.apple.comドロップポイントの検索画面
- 出典：apps.apple.comドロップポイント（赤色のピン）の設定画面
次に降車場所（ドロップポイント）を設定します。建物名や住所などを入力し、複数の選択肢がある場合は選択すると、ドロップポイントが赤いピンで表示されます。ピックアップポイント同様に手動で細かな調整ができますので、必要に応じて修正してください。一番下のSet Drop-offを押すとドロップポイントの設定が完了します。
2.車種選択と支払い方法
乗降車場所が確定したら次の画面でDart CarとDart XLの2種類が表示されます。グループや荷物が多い場合はDart XL（6人乗りの大きな車）を頼みましょう。好きな方を選択すると支払い等のさらに細かい設定の画面になります。
- 出典：apps.apple.com料金表示と配車サービス選択の画面
- 出典：apps.apple.com配車の詳細設定画面（支払い方法、予約など）
支払い方法は現金とカードから選べますが、ここで注意したいのは、初回利用時やアカウントにTopup（チャージ）されていない時はデフォルトの設定が「Cash（現金）」になっています。初期設定でカード入力をしておいたからと言って、何も気にせずすぐに配車依頼をしないように注意しましょう。
今回はカード支払いの場合でご紹介しますので、下から2番目のSet Paymentを押して必要な料金をチャージします。「Dart Credits」の表示に変わりチャージされていることが確認できたら、一番下にあるLet's Dartを押してドライバーを探しましょう。
- 出典：apps.apple.comチャージ完了を示す画面
- 出典：apps.apple.com「Dart Credits」となっていればアカウントにチャージした料金からの支払いが選択されている
カードの手持ちの現金がない、カード支払いにしたい場合は、ドライバーを探す前にここでクレジットでの料金のチャージが必要ですので忘れずに行いましょう。アカウントにチャージすることで都度料金が引き落とされます。多めにチャージした分は返金されませんので、短期の旅行者は利用の都度チャージするほうがいいでしょう。
ちなみに通常の配車はデフォルトで「Now（今すぐ配車）」になっていますが、時間を指定した配車予約も行えますので予約をしたい場合は、金額の下のFuture Bookingを押して設定してください。
3.ドライバーを探す
付近にいるドライバーを探してマッチングしてくれます。マッチングが終わるまでは画面を閉じずにそのまま待っていてください。マッチングが成立するとまた一番下にLet's Dartと出ますので押してください。
- 出典：apps.apple.comマッチングするドライバーを検索中の画面
- 出典：apps.apple.comドライバーとマッチ成立した画面
そのあとドライバーからメッセージが送られてきますので、細かいやりとりをしましょう。ブルネイの方は基本的に英語が話せますので、どのくらいで到着するかなど英語で連絡してくれます。ピックアップポイントの写真を送るように要求されることもありますので、その場合は右下のカメラを開いて撮影した写真を送ってください。
- 出典：apps.apple.comどのくらいで到着するかなどドライバーから連絡がきます
- 出典：apps.apple.comピックアップポイントの写真を送るように言われるときもあります
ドライバーとのメッセージのやり取りのページの上部に、ドライバーの名前と車種、色、ナンバーが記載されています。車が到着したときの目安になりますので、確認してください。また、Dartの車にはアプリと同じ黄色のステッカーが貼られていました。こちらも目印の一つになると思います。
4.目的地到着
カード支払いの場合は到着したら特に対応はありません。後程メールでレシートが来ます。また、ドライバーの評価やチップの制度もありますので、いいサービスを受けたら高評価を送ってあげるのもいいです。
- 出典：apps.apple.comメールで送られてきた領収書
同じ区間であっても時間帯によって料金が変動します。利用が増えるような混み合う時間帯（夕方の帰宅時間など）を避けると、多少なり料金が押さえられる可能性もあるかもしれません。筆者が利用した際は空港から中心部へは10BND（約1,130円）前後でした。
要注意！空港のピックアップポイント
ブルネイに到着して一番最初に利用するのが空港からの移動になるかと思います。空港ではタクシーやバスの乗り場とDartの乗り場が異なりますので、配車依頼をしたらDartのピックアップエリアへ行く必要があります。
- 写真：dory入国したら右側のドアから出てP2へ向かいましょう
入国したら正面玄関向かって右手にあるドアからP2に向かいましょう。空港内併設のモスクを通り過ぎ、屋根付いた駐車場の通路をずっと先の屋根の最後まで進んだところにDartで配車した車が来ます。頭上にある緑色の看板にもピックアップエリアがこの先にあることが示されています。
- 写真：dory空港併設のモスク
- 写真：dory駐車場をずっと真っすぐ突き当りまで進んだところがDartのピックアップポイントです
一般車両の乗降場所やタクシー、バスの乗降場所とは異なりますので注意しておきましょう。帰りは一般車と同じ航空会社のカウンターがある2階の降車場所で下ろしてもらえます。
ブルネイ行くなら絶対にインストールしよう！
- 写真：dory
東南アジアを主に旅行される人はGrabを使われている方も多いと思いますが、ブルネイではDartが一強独占しており、GrabやUberは利用できません。ブルネイ入国前にDartのアプリをダウンロードしておくことをおすすめします。
