タイは1年中暖かいことで知られていますが、チェンマイ北部の高原モンジェムには、寒さを求めてタイ全土から観光客が訪れます。名物は"テント泊”。南国での短い冬の楽しみ方をご紹介します。
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モンジェムの見どころ
モンジェムは、チェンマイ市内から40キロ、車で1時間ほど北に進んだ所にある高原です。山の上には少数民族のモン族の村があります。市内からも気軽に行くことができるので、タイ人にも外国人にも人気の観光地です。
モン族の市場
駐車場から山頂に向かう道沿いには、モン族の人たちが開いているお店がずらりと並んでいます。
民族柄の生地を使った小物や、地元で採れた野菜や果物などが売られています。カップに入ったフルーツや焼き芋、焼バナナなどをつまみながら歩くのも楽しいです。
高原ならではの景色
ほとんどが平地なタイですが、モンジェム山頂に到着すると、いつも見上げている雲が目線の高さになります。空気もひんやりしていてとても気持ちが良いです。
山の上では咲いている花も下界とは違います。コスモスなどタイの他の場所ではなかなか見ることの出来ない花が咲いています。畑の中での撮影は20バーツ(約70円)。また近年はイチゴの栽培も盛んで、イチゴ摘み体験もできます。
木製手作りカート
ここでは面白い乗り物が楽しめます。木製の手作りカートです。タイヤと手動のブレーキしかついておらず、向きは足で前輪を動かす仕組み。1人乗りから3人乗りまであります。2人乗りで80バーツ(約280円)です。
まずは車で人とカートを坂の上まで運びます。かなりの急こう配を上るので安全に下りて来れるかどうかドキドキです。
簡単なレクチャーを受けたあと、坂道を利用してみんなで一気に下ります。砂利道の振動とけたたましい車輪の音、風を全身に受けてストレス解消です!ブレーキもしっかり効くので思ったほど怖くはありませんが、運転手は足の力が必要です。
夜はテントに宿泊
モンジェム周辺の山々の頂には、驚くほどの数のテントが並んでいます。それぞれの施設ごとに工夫を凝らしたテントやサービスがあります。筆者はタイの友人が予約してくれた「モンインダオ」というところに宿泊しました。
テント内は柔らかいマットレスが敷かれていて、掛布団とまくらが用意されています。2人用テントは700バーツ(約2,380円)。筆者は毛布を用意して行きました。マットの下からの冷気が寒かったので敷いて使用できて丁度よかったです。
みんなでワイワイ、楽しい夕食
「モンインダオ」では、タイ式七輪の貸し出しがあります。自分たちで食材を用意して行けば、楽しいバーベキューができます。食材はレセプションでオーダーすることもできますし、近くには商店もあるので安心です。また、近くにはカフェや食堂もあります。
現在、タイで大ブームのムーガタを楽しみました。ムーガタとは、焼肉と鍋が一緒になったような料理です。
筆者は日本のおもちを持参。ぷくっと膨れるおもちが楽しいと大人気でした。
- モンインダオ
- チェンマイ
- 住所:ชม.4051, Tambon Mae Raem, Amphoe Mae Rim, Chang Wat Chiang Mai 50180地図で見る
- Web:http://moningdao.com/index.html
見どころいっぱいの観光地モンジェム
気になる寒さですが、12月末で15℃ほどまで下がりました。凍えるほど寒いわけではありませんが、タイの友人たちは下界ではほとんど使うことがないダウンジャケットやニット帽などを着込んで、寒さを楽しんでいました。筆者もフリースを着て防寒しました。
ご紹介した以外にも、モンジェムには温泉やジップラインなど楽しい観光スポットがたくさんあります。また、モンジェムに向かう道中のメーリム地区も人気の観光地です。レンタカー、もしくは赤のソンテウをチャーターして行くのがおすすめです。モンジェムの寒さを楽しんでアクティブな旅に挑戦してみるのはいかがでしょうか?