紹興酒の産地として有名な紹興市。上海からは高速鉄道で約1時間半なので、日帰りでも十分に観光を楽しむことができます。今回は、紹興酒だけではない紹興の観光お勧めスポットを、交通手段と共にいくつかご紹介します。
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上海から紹興までの行き方
紹興市に行くにはまず、上海市内から地下鉄2号線に乗り虹橋火車駅へ向かいます。虹橋火車駅からは寧波(ニンボウ)行きの高速鉄道に乗り、約1時間半で紹興観光の窓口である紹興北駅に到着します。
この高速鉄道、週末や連休などの場合、大混雑が予想され、早々に乗車券が売り切れることも。事前に乗車券を予約されることをお勧めします(Ctripなどのサイトを使いましょう)。また外国人はパスポートの提示が必要となるので、当日は絶対にパスポートをお忘れなく!!
乗車券は一等席で113元(約1,921円)、二等席だと92.5元(約1,573円)です。大差はありませんが、一等席の方が少しゆったりとしたシートです。
紹興での三大移動手段 BRT・タクシー・シェアサイクル
つぎに紹興での交通手段をご紹介します。紹興には地下鉄がないため、BRTと呼ばれるバス、タクシー、自転車が旅行中の交通手段となります。
BRT(Bus Rapid Transit:バス高速輸送システム)
紹興北駅から中心部までは、BRTに乗って約1時間くらいです。運賃は片道4元(約68円)で、乗車時に支払います。小銭しか入れられないので、予め用意しておきましょう。
タクシー
市内中心部ではタクシーがたくさん走っています。メーター制で、初乗り運賃が7元(119円)。駅から中心部へは、だいたい30~40元(510円~680円)で行くことができます。
交通手段を学んだら、いよいよ観光スポットのご紹介です。
黄酒博物館
紹興といえば、やっぱり紹興酒ですよね。黄酒博物館は、2007年にできたまだ新しい博物館です。紹興北駅からは、1時間程かかりますがBRTに乗って行くのが便利です。小城北桥站(小城北橋駅)で下車し、そこから歩くこと約5分、黄酒博物館に到着です。
入場料は、一人60元(約1,020円)、館内での紹興酒試飲券付きです。観光客がほとんどいない穴場のスポットなので、ゆっくり見学ができますよ。
館内は二階建てで、紹興酒の製造方法や歴史についての解説、ラベルやパッケージなどの展示があります。中でも一番の見どころは、地下にある紹興酒貯蔵庫。貯蔵庫には、たくさんの甕(かめ)が年号別に積まれて保存されています。
- 出典:ameblo.jp
館内見学の最後には、紹興酒を4種類の中から2つ選んで試飲することができます。おつまみ付き。
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魯迅故里
黄酒博物館からはタクシーで10分程で到着。20元(340円)くらいでした。魯迅故里には、魯迅の生家である魯迅故居、書籍を展示した魯迅紀念館、魯迅が子供の頃に通った塾などがあります。昔の雰囲気が今も残っている場所です。
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紹興で一番人気のスポットということだけあり、週末にはたくさんの観光客で賑わいます。
中国近代文学の父 魯迅
魯迅は東京と仙台に留学経験があり、日本と縁のある小説家・思想家です。1902年、医師を志し日本へ留学した魯迅でしたが、その後、医学よりも文学の道を選び1909年に帰国しました。代表作に『阿Q正伝』 『狂人日記』があります。
小説にも登場する「咸亨酒店」で本場の紹興酒を
魯迅の小説『孔乙己』などに登場するこの居酒屋は、魯迅故里に隣接した場所にあります。
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テーブルにあるバーコードをスマホで読み取り、注文するセルフサービスです。
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二人で料理5品と紹興酒を1杯注文して、280元(約4,760円)でした。せっかくなので本場の紹興酒をぜひ試してみて下さいね。
周恩来の実家
魯迅の故里からタクシーで5分程の距離にある、周恩来の祖居。入場料は一人18元(約306元)です。魯迅故里よりも観光客は少なめでした。
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今もなお愛され続ける周恩来
魯迅と同じく、周恩来も日本へ留学経験があります。1949年中華人民共和国の成立により初代首相となりました。「建国の父」の一人として、今もなお、中国国内では尊敬され愛され続けています。
おわりに
上海から日帰りで行ける紹興は、今もなお昔ながらの町並みが残る素敵な場所でした。ぜひ一度訪れてみて下さいね!