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遺跡の外には可愛らしいマヤのお土産
マヤ遺跡の外には、どこもお土産屋さんが並んでいます。
それぞれのアイテムには、独特の可愛らしさがあります。趣向をこらしたマヤのお土産ですので、足をとめてみるのも楽しいです。
話好きな地元の方が多く、すぐに声をかけてくれて日本の話をすることもしばしば。
次に、タスマル遺跡へ行く途中にある、エルサルバドル第二の都市をご紹介します。
サンタ・アナ
エルサルバドル第二の都市サンタ・アナは、首都サンサルバドルの北西65kmのところにあるのんびりとしたコロニアルの街です。
エル・サルバドルが「コーヒー黄金時代」と呼ばれた時期に、サンタ・アナは国内で最も繁栄し、コーヒーを手掛けた企業家たちはこの地に暮らし、当時は原料となるコーヒー豆を栽培するコーヒー農園がいくつも見られたとのことです。しかし、内戦が勃発すると大きな被害を受け、街から多くの人が離れました。
サンタ・アナの中心となる旧市街歴史地区をご紹介します。
サンタ・アナ大聖堂
エルサルバドルで最も美しいともいわれている大聖堂です。1906年に着工し、わずか7年で完成。世界の美しい聖堂100選にも選ばれたこともある大聖堂です。
内装は、石柱のカーブがエレガントで圧倒的な存在感を漂わしていますが、全体的にはシンプルな造りで、センスの良さを感じます。
中南米にはあまり見られないゴシック様式の教会は、青空を貫くようなシャープなファサードが印象的で、サンタ・アナの人々の心の拠り所でもあります。
サンタ・アナ国立劇場
1889年に建設が始まり、1902年にオープンした、かなり古くからある劇場です。壁は美しい緑に塗られ、歴史と文化に溢れた場所として、市民に親しまれています。
- サンタ・アナ国立劇場
- エルサルバドル / エンターテイメント
- 住所:Teatro de Santa Ana, Avenida Independencia Norte, Santa Ana, エルサルバドル地図で見る
サンタ・アナ自治体庁舎
1871年に建設された木造2階建ての建物です。ネオルネッサンスのイタリアと新古典主義の影響を受けており、その対称ファサードは8つのイオニア式の列柱と鮮やかな黄色がトッピングされた美しい建物です。
- サンタ・アナ自治体庁舎
- エルサルバドル / 建造物
- 住所:サンタ・アナ自治体庁舎地図で見る
リベルター公園
リベルター公園は、街の中心に位置する緑豊かな空間で、地元のサルバドル人が集まっておしゃべりをしています。
スナック売りやアイスクリーム屋さんのでる公園は、子供たちの声もにぎやか。世界の殺人発生率上位国に常にランキングされるような危険な雰囲気はありません。
陽が暮れてからの一人歩きは気を付けましょう。というくらいのレベルです。これまで172ヵ国を旅してきた筆者は、ここよりもっと危険な都市はいくらでもあったとの認識ですよ。
3つの遺跡とサンタ・アナへの行き方
ご紹介したサン・アンドレス遺跡とホヤ・デ・セレン遺跡はお互いが近くにあり、エルサルバドルの首都サンサルバドルから車で一時間ほどです。タスマル遺跡は2遺跡から見てサンタ・アナよりも先にあり、車でさらに一時間ほどの距離です。
3遺跡を巡るのは日帰りでも十分可能ですが、じっくり観られたい方は、サンタ・アナで宿泊して回られるとよいと思います。また、タスマル遺跡からグアテマラへ抜けることもできます。首都のグアテマラまで、イミグレーションへの立ち寄り時間込みで3時間ほどです。
エルサルバドルへの行き方
日本からエルサルバドルへの直行便はないため、アメリカかメキシコを経由してエルサルバドル唯一の国際空港がある首都のサンサルバドルへ行きます。遺跡はサンサルバドルより西方に集中しています。遺跡巡りには、信頼できる現地の個人ツアーや、ホテルでチャーターするタクシーをオススメします。
上記したように、殺人事件の多い国ではありますが、特段、街に警察が多い印象もありません。万が一、そのような場面に遭遇したら、自分の身をどのように守るかを、少しだけシミュレーションしておくとよいかもしれません。