フィンランドの首都ヘルシンキ。北欧の中でも人気の街であるヘルシンキは、ヨーロッパ旅行のトランジットとしても訪れる人が多い街かもしれません。美しい建物、おいしい食事、モダンなアートなど、フィンランドには訪れる人の好奇心を掻き立てる要素がたくさんあります。ヨーロッパの中で日本から最も近い国でもあり、日本からのフライト時間も9~10時間と比較的短め。今回は、そんなフィンランドを訪れた時にぜひ立ち寄ってほしい、首都ヘルシンキのおすすめ観光スポットをご紹介します。
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ヘルシンキへ行くには?
フィンランドは北欧の国の中でも最もロシア寄りに位置している国で、首都ヘルシンキは海沿いにある街。日本からはフィンエアー、またはJALの直行便で訪れるのが便利です。
ヘルシンキのおすすめスポット
ヘルシンキ空港からヘルシンキの街の中心へは、バスで30分ほど。ヘルシンキの街はそれほど大きくなく、今回紹介する以下の4つのスポットを含め、街の見どころはトラムを使って30分圏内に位置しています。
【1】テンペリアウキオ教会で、石造りの教会を見学
外観からは教会だと気づかないようなこちらの建物。ロックチャーチとも呼ばれている、ルーテル派の教会です。1961年にデザインコンペで選ばれたスオマライネン兄弟によってデザインされました。デザインコンペで課せられた趣旨は「自然な岩の形を残す」というもの。
その趣旨通り、教会の中も岩がむき出しの状態になっています。しかし広い窓ガラスから差し込む光とよく響く環境のおかげか、とても柔らかい印象をもたらしているのではないでしょうか。
筆者が訪れた時は、合唱の練習をしている最中でした。残響が温かく残る教会で、とても居心地がよい空間になっています。
- テンペリアウキオ教会
- フィンランド / 社寺・教会 / 教会
- 住所:Luthergatan 3, 00100 Helsingfors地図で見る
【2】カンピ礼拝堂で、神秘的な静寂を体感
街中で少し異彩な雰囲気を放っているこちらの建物は、カンピ礼拝堂。
礼拝堂といっても礼拝などの儀式や教会行事を行う場所ではなく、静寂と向き合うための場所なんだそう。内装は大変シンプルですが、礼拝堂の外の音が聞こえない静かな空間。
不思議な感覚ですが、木のぬくもりを感じられる居心地の良さです。自分とじっくり向き合い、物思いにふけってみたくなるにはぴったりの場所かもしれません。
【3】映画『かもめ食堂』のロケ地で食事を
『かもめ食堂』という邦画をご存じですか。小林聡美さん、片桐はいりさん、もたいまさこさん3名が主演の、オールフィンランドロケで撮影された人気映画です。その映画のメインのロケ地になっているのが、こちらの「カハヴィラ・カモメ」というカフェ。
店内にはポスターなど映画を思い出させるものもあり、映画ファンにとっては欠かせない観光スポットです。日本語のメニューもあり、日本語を話せる店員さんがいらっしゃることも。
食事の値段は約€8~€14(1,000円~1,900円)で、ミートボールやトナカイの肉料理など、フィンランドらしいごはんを気軽に食べることができます。
- カハヴィラ・カモメ
- フィンランド / 洋食・西洋料理
- 住所:Pursimiehenkatu 12, Helsinki 00150, Finland地図で見る
- Web:http://www.kamome.fi/
【4】ヘルシンキ大聖堂
ヘルシンキの街の象徴的な建物、ヘルシンキ大聖堂。大聖堂前の元老院広場は市民の憩いの場でもあり、人々が階段に腰かけておしゃべりしていたり、観光客が写真を撮ったりしている風景が見られます。白と緑のシンプルで美しいこの大聖堂は、1852年、30年の歳月を費やして完成しました。
内装も大変美しく、その美しさに息を潜めて天井を眺める人たちであふれています。
おわりに
ヘルシンキを訪れたら行っていただきたいスポット4選。ユニークな建物、北欧らしい食事、ぜひ体験してみてくださいね。
※記事内のユーロから日本円への換算は2017年12月現在のレートを利用しています(1ユーロ=約133円)