テンペリアウキオ教会やマーケット広場といった名所に、マリメッコのファクトリー、映画『かもめ食堂』のロケ地となったカフェなど、フィンランド・ヘルシンキでおすすめの観光スポットと、立ち寄りたいレストランやカフェをご紹介します。
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【1】テンペリアウキオ教会
「テンペリアウキオ教会」は通称・石の教会(ロックチャーチ)とも呼ばれており、その名の通り、岩をくりぬいて出来た世界的にも珍しい教会です。1961年「自然な岩の形を残す」という趣旨のデザインコンペで選ばれた、スオマライネン兄弟によってデザインされました。
- 出典:tripnote.jpパイプオルガンの音がよく響きます。
- 外観は至ってシンプル
その趣旨通り、教会の中は岩がむき出しの状態になっていますが、ガラス張りになった天井から差し込む光とよく音が響く環境のおかげで、とても柔らかい印象も同時に持ち合わせているから不思議。教会内には立派なパイプオルガンもあり、その音色が岩に反響してとてもキレイに聞こえるんですよ。そんなに広くない教会ですが、一見の価値ありです!
- テンペリアウキオ教会
- フィンランド / 社寺・教会 / 教会
- 住所:Luthergatan 3, 00100 Helsingfors地図で見る
【2】カンピ礼拝堂
街中で少し異彩な雰囲気を放っているこちらの建物は「カンピ礼拝堂」。礼拝堂といっても礼拝などの儀式や教会行事を行う場所ではなく、静寂と向き合うための場所となっています。
- 出典:tripnote.jp
内装は大変シンプルですが、礼拝堂の外の音が聞こえない静かな空間。不思議な感覚を覚えますが、木のぬくもりを感じられるので居心地がとても良いです。自分とじっくり向き合い、物思いにふけってみるにはぴったりの場所かもしれません。
【3】ヘルシンキ大聖堂
ヘルシンキ中央駅から徒歩10分の場所にある「ヘルシンキ大聖堂」。白く清楚な姿が特徴的で、ヘルシンキの象徴ともいえる建物です。1852年に建てられ、1917年のフィンランド独立までは聖ニコラス教会と呼ばれていました。入場は無料なので、ぜひ中に入って自由に見学してみましょう。
- 出典:tripnote.jp
内部はとてもシンプルなデザインで、中央の祭壇に飾られた大きな絵画と、天井から下がるシャンデリアがひときわ目立ちます。外観と同様に内装も白を基調としていて、派手な装飾はほとんど見られないため清らかな印象を持つでしょう。
- 出典:tripnote.jp
後ろを振り返ると上階には立派なパイプオルガンがあり、強い存在感を漂わせながら空間の一部として存在しています。日曜日の午前はミサが行われ、どなたでも無料で参加することができるので、日程が合う場合はぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
【4】元老院広場
ヘルシンキ大聖堂の前に広がるのが「元老院広場」。石畳の真ん中には、かつてフィンランドを統治していたロシアの皇帝、アレクサンダー二世の像が設置されています。夏場にはこの広場でコンサートやイベントが開催されたり、屋台が出ていたりして、市民や観光客を楽しませています。
【5】ウスペンスキー寺院
ヘルシンキ大聖堂から歩いて約15分、海の近くの丘の上に佇むのは、赤レンガ造りの「ウスペンスキー寺院」です。日本語では生神女(しょうしんじょ)就寝大聖堂といい、聖母マリアの安眠(永眠)を意味しています。重厚な外観が、フィンランドっぽくない気がしませんか?こちらは、ロシア帝国の建築家であるアレクセイ・ゴルノスターエフが設計した寺院となっています。
- 出典:tripnote.jp
内部はとてもゴージャスで、知らずに足を踏み入れると、そのきらびやかな様子に驚くかもしれません。祭壇にはいくつもの絵画が飾られ、周囲にはキラキラと輝くゴールドの装飾が施されています。
- 出典:tripnote.jp
そのほかに特徴的なのは、教会によくある木の長イスが置かれてないため、空間がより広々と感じられます。天井は高く、柱には細かい模様が描かれています。こちらもゴージャスですが、同時に落ち着きも感じられます。
白亜でシンプルなヘルシンキ大聖堂とは対照的なイメージとなっているので、合わせて訪問すると違いが比較できて面白いかもしれません。ただし、こちらは平日は16時までしか中に入れませんので、訪れる時間には注意が必要です。
【6】フィンランド国立博物館
ヘルシンキ中央駅から徒歩約10分の所にある「フィンランド国立博物館」。1905~10年にかけて有名な建築家ゲセリウス、リンドグレン、サーリノンによって建てられたこちらの建物は、フィンランドを代表するナショナルロマンチック様式建築です。その外観は、博物館というよりもどこか教会風なのが特徴的。
- 出典:www.flickr.comPhoto by Jean-Pierre Dalbéra
- 出典:www.flickr.comPhoto by Jean-Pierre Dalbéra
注目したいのは、館内中央ホールの天井に描かれているフレスコ画。フィンランド神話『カレワラ』を題材にしたもので、来館者の目を引いています。常設展では、1万年前の先史時代から現代に至るまでの作品が展示されており、フィンランドの歴史を一通り学ぶことができる国立博物館となっています。
- フィンランド国立博物館
- フィンランド / 博物館・美術館 / 博物館
- 住所:Mannerheimintie 34 00100 Helsinki Finland地図で見る
- Web:https://www.museovirasto.fi/en/