写真：SaoRi広島市の平和記念公園内に建つ、「国立広島原爆死没者追悼平和祈念館」。原子爆弾死没者を心から追悼すると共に、核兵器の恐ろしさや平和への祈りを国内外に広く伝える施設です。今回は、平和記念公園に訪れたら、原爆ドームや広島平和記念資料館などと共に、ぜひ見学していってほしい「国立広島原爆死没者追悼平和祈念館」についてご紹介します。
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国立広島原爆死没者追悼平和祈念館とは
2002年8月に、平和記念公園内に開館した国立広島原爆死没者追悼平和祈念館。
写真：SaoRi
国として、原子爆弾死没者の尊い犠牲を銘記し、心からの追悼と共に、原子爆弾の惨禍と、核兵器のない永遠の平和を祈念しています。
地下1階と地下2階の館内では、原子爆弾の恐ろしさやその歴史について紹介されており、被爆体験記などを自由に閲覧することもできます。
- 写真：SaoRi
原子爆弾の脅威を全世界の人々や後代に伝え、原爆死没者を追悼すると共に、平和について今一度じっくりと考えさせてくれる施設です。
館内外の6つの見どころ
ここからは、国立広島原爆死没者追悼平和祈念館の館内外の、主な6つの見どころについてご紹介します。
【1】「8時15分」を表すモニュメント
国立広島原爆死没者追悼平和祈念館への入り口へと続く階段の前に建つ、「8時15分」を表すモニュメント。
- 写真：SaoRi
8時15分とは、1945年8月6日に広島に原爆が投下された時刻です。
モニュメントの周りには、原爆が投下された際に水を求めて亡くなられた方々を弔うために噴水が配置されています。
- 写真：SaoRi
またモニュメント前には、建設工事中に出土した被爆瓦なども置かれているので、じっくりと見学してみて下さいね。
【2】追悼空間スロープ
追悼空間スロープでは、戦争中の日本の歴史が紹介され、原子爆弾投下の詳細な様子や被害状況、その後の苦しみなどについて展示されています。
- 写真：SaoRi
時計の針と逆回りにスロープを下っていく構成になっており、展示を読みながら進んでいくと、原爆投下時へ時間が遡っていくように造り上げられています。
- 写真：SaoRi
説明を読み進めるに連れ、どんどんとその世界に入り込んでいき、気づくと次の展示場である平和祈念・死没者追悼空間に到着します。
【3】平和祈念・死没者追悼空間
追悼空間スロープの先にある、平和祈念・死没者追悼空間。
- 写真：SaoRi
平和祈念・死没者追悼空間の壁面は、約14万個のタイルでできています。
この数は、1945年末までに被爆により亡くなられた人々と同数で、被爆当時の広島の惨状が象徴的に表されています。
- 写真：SaoRi
壁面に表された街並みは、この祈念館から北東約200メートルに位置する爆心地付近からの眺めです。
その下には、被爆当時の広島地域の町名も表示されています。
- 写真：SaoRi
原爆死没者を静かに追悼すると共に、ぜひ平和について今一度考えてみてはいかがでしょう？
【4】遺影コーナー
遺影コーナーでは、原爆死没者の遺影(写真)とお名前が公開されています。
- 写真：SaoRi
12面大型モニターにご遺族から寄せられた遺影とお名前が順次映し出され、お名前から一人ひとりの遺影を検索できる原爆死没者検索装置も配置されています。
原爆でどれだけの多くの人々が亡くなったのか、改めて思い知らされるコーナーです。
【5】情報展示コーナー
地下1階の情報展示コーナーでは、定期的に企画展が開催され、特定のテーマに沿って被爆体験記が紹介され、その体験記と関連の深い遺品なども展示されています。
コーナーには展示解説装置が置かれ、画面上で4か国語で読むこともでき、国内外に原子爆弾の恐ろしさについて伝えています。
【6】体験記閲覧室
体験記閲覧室では、収蔵されている被爆体験記や証言映像、資料映像などをタッチパネルで検索して自由に閲覧・視聴することができます。
様々な言語で翻訳されており、世界の多くの人々が自由に閲覧・視聴が可能です。
長崎祈念館の収蔵資料もみることができるので、ぜひ閲覧されてみて下さいね。
おわりに
国立広島原爆死没者追悼平和祈念館はいかがだったでしょうか？
- 写真：SaoRi
原子爆弾の惨禍や、核兵器のない平和な世界について、改めて考えさせてくれます。
ぜひ、原爆ドームや広島平和記念資料館と合わせて見学されていって下さいね。
- 国立広島原爆死没者追悼平和祈念館
- 広島市 / 博物館 / 雨の日観光
- 住所：広島県広島市中区中島町1−6地図で見る
- 電話：082-543-6271
- Web：http://www.hiro-tsuitokinenkan.go.jp/
