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世界一なだけじゃない!神秘の胎内・牛久大仏【茨城】

取材・写真・文:

福島在住
訪問エリア:30都道府県

2022年4月7日更新

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写真:Olive

ブロンズ立像としては世界最大の規模を誇る牛久大仏。でも大きいだけじゃないのです。胎内巡りができ、神秘的な世界や絶景まで見どころいっぱい。大仏様のいる浄土庭園では、お花見やお花摘み、小動物たちとふれあえる公園まであります。

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牛久大仏とは?

  • 写真:Olive

茨城県牛久市にある牛久(うしく)大仏。正式名は「牛久阿弥陀大仏」で、浄土真宗東本願寺派本山東本願寺内に立っています。お寺の開祖は親鸞聖人(しんらんしょうにん)で、関東における布教の拠点としたとされています。

ここは浄土真宗の宗教施設ではありますが、大仏様の胎内や広大な庭園内にも見どころがたくさんあるので、本記事では、牛久大仏での楽しみ方をご紹介します。

ギネス世界記録にも登録されている大きさに圧倒

  • 写真:Olive

牛久周辺をドライブしていると、様々な場所から大仏様の姿が見えます。いざ敷地内に入ると、想像をはるかに超える巨大さに圧倒されます。ギネス世界記録にも登録されている大仏の大きさは120m。阿弥陀如来の十二の光明に因んで、この大きさになったそうです。

  • 写真:Olive

牛久大仏の手のひらに奈良の大仏(高さ14.9m)が乗ってしまうというのですから、その巨大さがご理解いただけるでしょうか。この大仏様の大きさは、胎内や庭園内でも存分に感じられるのでお楽しみに!

大仏のミニチュア顔や日本一の大香炉

  • 写真:Olive
  • 写真:Olive

入園するとまもなく、大仏様を遠目にミニチュア版のお顔が鎮座しています。実物のボリュームの1,000分の1ということですが、それでも人間と比べると巨大さが歴然としますね。

大仏様の実物大の螺髪(らほつ)もあります。螺髪とは、悟りを開いた仏様に出てくる特徴の一つと言われ、人間を越えた存在を表す特徴だそうです。牛久大仏の螺髪の直径は1m、重さは200kgにも及びます。

  • 写真:Olive中には釈迦三尊像

先に進むと、お釈迦様と阿弥陀如来(大仏様)が向かい合い、訪れるものを導く門として、ガラス張りの發遣門(はっけんもん)に迎え入れられます。門をくぐりぬけたのちに、後ろを振り返ると、釈迦三尊像を拝むことができるので、お忘れなく。

  • 写真:Olive
  • 写真:Olive

その先には、青銅製で胴回りが2m50cmの日本一の大香炉からお香が立ち込めています。他にも阿弥陀仏の本願の力によって浄土に往生するという「横超(おうちょう)の橋」や、浄土真宗の宗祖・親鸞聖人の像、大仏様の顔抜きパネルなども設置されているので、1つ1つ見逃さないよう楽しみながら進みましょう。

不思議な世界から絶景へ続く胎内めぐり

  • 写真:Olive

大仏様の胎内は、5層になっていて、高さ85mの胸部までは、エレベーターで上がることができます。胎内では、靴を脱いで歩くようになります。

1階・光の世界

  • 写真:Olive
  • 写真:Olive

1階は煩悩を表す暗闇の世界から、阿弥陀如来が命あるすべてのものに、慈悲の光を注ぐ世界へとつながっています。ここに広がる「観想の間」は、フランス人デザイナーの設計によるもので、浄土の世界を思い描くための空間が広がります。和と洋の融合で多様な考え方が反映されているそうですが、大仏様の胎内とは思えない斬新な空間で驚かされます。

2階・知恩報徳(ちおんほうとく:恩を知り、恩に報いるという意)の世界

  • 写真:Olive
  • 写真:Olive

2階に上がると、巨大な大仏様がどのようにして建てられたかを知ることができます。大仏様の親指も設置されていて、高さは160cm、大人並みの大きさです。その先には、阿弥陀如来への感謝の気持ちを込めて写経体験ができる写経席(別途¥200)や、お正月には書初め体験や法話を聞ける「念仏の間」もあります。

また、神社の絵馬にあたる願生文(がんしょうもん・別途¥500)があり、阿弥陀如来へのメッセージを書いて胎内に納めることができます。

  • 写真:Olive

2階からは外に出て大仏様がのる蓮台の真下に出ることもできます。真下から見上げる大仏様も迫力満点です。ここでは、感謝の意を込めて蓮台に金箔を貼る(別途¥300)こともできます。

3階・蓮華蔵世界(れんげぞうせかい:極楽浄土の意)

  • 写真:Olive

3階は、約3,400体の胎内仏が壁一面に安置されています。金色に輝く世界に圧倒されますが、ここはお寺の本堂となっていて、僧侶が毎日朝夕お勤めをされる厳粛な空間です。そっと手をあわせたいですね。

4・5階・霊鷲山(りょうじゅせん)の間

  • 写真:Olive

霊鷲山とは、お釈迦様が無量寿経や法華経を説いた山として知られるインドの地名です。ここには仏舎利(お釈迦様のご遺骨)が安置されていて、参拝することができます。お釈迦様についてのパネルも展示されています。

  • 出典:daibutu.net写真提供:牛久大仏
  • 写真:Olive

場所は、大仏様の胸部(地上85m)にあたり、設置されている窓からは東西南北の景色が見渡せます。空気が澄み渡っていれば、スカイツリーや富士山が見えることもあります。また大仏様は南南西を向いていて、その先には浅草・本山東本願寺が、またその先には仏教誕生の地・インドが位置しています。

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この記事を書いたトラベルライター

お出かけ、食べることが大好き!
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