インドというと、どうしても「汚い」と日本人には思われがちですよね・・その常識を少しでも覆すべくご紹介するのが、南インド・カルナータカ州マイソールにあるマイソール宮殿。マイソールは、「インドのシリコンバレー」として知られるベンガルールから電車で2時間の距離に位置する、同州第2の都市であり、古都です。そんなマイソールが誇るマイソール宮殿は、まるでヨーロッパの由緒ある宮殿なのではないかと思わせる、壮麗さをたたえています。さあ、インドの中の別世界を覗いてみましょう!
この記事の目次表示
いざマイソール宮殿へ
マイソール駅からオートリキシャに乗って15分ほど揺られると、長く続く宮殿の敷地を囲う壁が見えてきます。宮殿内へと続く門はいくつかありますが、入場は決まったゲートからしましょう。
50ルピー(90円)で中へ。広大な宮殿の敷地が広がります。
宮殿の入り口で靴を預け(有料:2ルピー、3.8円)、いざ宮殿の内部へ!
観光客が多く、列をなして入っていきます。比較的身なりの良いインドの人が多い印象です。
豪華絢爛な宮殿内部
しばらく通路を歩いて行くと、八角形状の巨大な広間にたどり着きます。
落ち着いた茶系の色を基調としつつ、金と青による色の組み合わせの美しい柱が、彩りを添えています。ここでは、統治者であるマハラジャたちの、結婚式や誕生日のお祝いが行われていたそうです。
この広間を取り囲む壁には、往時を偲ばせる、美しい絵が多数描かれています。広間がいかに豪華絢爛であっても、それだけを観ていては勿体無いような、インドと西洋の文化の融合を、数々の絵から見て取ることができます。なんと贅沢な空間なのでしょう!
その広間を抜けると、貴人たちの西洋絵画が飾られている部屋へ。西洋絵画の中にサリーを着た女性がいるのは、なかなか新鮮です。
絵が素晴らしかったのもありますが、まるで集合写真の欠席者のように、絵の上部にちょこんと描かれている人物には何かの意図があるのではないかと、まじまじと見入ってしまいました。
そして、先ほどとはまた違った趣の柱の間へ。この全体の色合い、柱のデザイン、シンメトリーな空間、全てがこの宮殿、そして宮殿の住人たちの気品さを物語っているようです。
さらに、もう一つの豪華絢爛な広間へ。こちらは、柱もさることながら、シャンデリアも美しいです。
先ほどの広間を抜けると、王宮前の広間が見渡せます。かつてはマハラジャや家臣たちが、群衆をここから眺めていたのでしょう。往時にしばし思いを馳せてみます。
宮殿近くの資料館
宮殿を出るとすぐ、敷地内に資料館があります。こちらは外国人料金で一人285ルピー(513円)です。料金にはオーディオガイドが含まれています。
オーディオガイドを使用するには、デポジットとして、身分証か2,000ルピー(3,600円)を預けることになります。オーディオガイドは20項目に分かれており、歴史や文化に興味のある人には、充実した内容となっています。
音声も聴き取りやすいです。宮殿を楽しんだ後は、是非、オーディオガイド片手に、のんびり資料館を巡ってみましょう。多くのことを学ぶことができます。ただし、内部は撮影禁止です。
終わりに
今回は、豪華絢爛な南インドの至宝、マイソール宮殿の紹介でした!インド観光といえば、北インドのデリー・アグラ・ジャイプールのゴールデントライアングルが人気ですが、南インドも見所がたくさんあります!
特にマイソール宮殿は、タージ・マハルよりも良かったという人がいるほど、知る人ぞ知る名所なのです。日曜・祝日に行われる宮殿のライトアップは、特にオススメされています。インド独特のカオスさに疲れてインドが嫌いになる前に、または、インドのカオスさに疲れてしまった心を癒すために、豪華絢爛なマイソール宮殿に足を運んでみてはいかがでしょうか??
- マイソール宮殿
- インド / 建造物
- 住所:Mysore Palace地図で見る
- 電話:0821 242 1051
- Web:http://www.mysorepalace.gov.in/
※記事内のルピーから日本円への換算は1ルピー=1.8円で計算しています。