ボスポラス海峡によってヨーロッパとアジアに分かれるトルコ最大の都市イスタンブール。たぐいまれな地理的条件に恵まれたイスタンブールの海峡沿いにある絶景スポットを、ヨーロッパ側にスポットを当ててご紹介します。
この記事の目次表示
【1】カラキョイ
世界遺産に登録されているイスタンブール旧市街を見渡すことができるカラキョイ(Karaköy)は、近くにガラタ橋やガラタ塔があるため、イスタンブール旅行初心者でも訪れやすいスポットです。旧市街の街並みはもちろん、海峡や金角湾を行き交う船や、ガラタ橋名物の釣り人にも注目してみましょう。夜になると、街の明かりが水面に反射し、よりロマンティックな景色を見ることができます。
トラムT1線カラキョイ駅が最寄り駅です。
【2】オルタキョイ
イスタンブール随一の景勝地として有名なオルタキョイ(Ortaköy)は、優美な外観のモスクと海峡に架かるボスポラス大橋の見事なコラボレーションがなんとも美しいスポットです。モスク周辺には屋台が常設されており、指輪やブレスレットなどのアクセサリー類や雑貨、食べ物では名物のクンピル(ふかしたジャガイモに様々なトッピングをしたもの)やワッフルが販売されています。平日でもお祭りのような雰囲気が漂う、賑やかなスポットです。
周囲にはトラムやメトロがないのでバスでアクセスします。トラムでカバタシュ(Kabataş)駅で下車し、そこから22系統、25E、40のバスに乗り、カバタシュ・エルケッキ・リセスィ(Kabataş Erkek Lisesi)という最寄りのバス停で降りましょう。
【3】アルナヴトキョイ
オルタキョイから海峡をさらに北上したところにあるのがアルナヴトキョイ(Arnavutköy)です。アルナヴトキョイとはアルバニア人の村、という意味で、15世紀にコンスタンティノープルを攻略したメフメト2世が、バルカン半島を征服したときにアルバニア人を強制移住させたことが地名の由来として有力です。
海峡沿いに立つと、ボスポラス大橋や対岸のアジア側を大パノラマで見渡すことができます。この辺りは高級住宅街で、海峡沿いに建つパステルカラーが目を引く建物はアルナヴトキョイの名物にもなっています。住宅街の中には、昔ながらの木造の家屋、高級なレストランやおしゃれなカフェ、学校や教会などがあり、庶民の暮らしぶりを垣間見ることができます。
埠頭がありますが船便は少ないので、同じく22系統、25E、40、42Tのバスが最寄りのバス停、アルナヴトキョイを通ります。
- アルナヴトキョイ埠頭
- イスタンブール / その他スポット
- 住所:Arnavutköy Mahallesi 34345 Beşiktaş İstanbul地図で見る
【4】ベベッキ
アルナヴトキョイを通るバスにさらに5分ほど揺られるところにあるベベッキ(Bebek)は、自然豊かな公園やカフェ、ワッフル屋、エジプト総領事館などが有名なスポットです。海峡沿いにあるカフェからはボスポラスの雄大な景色を見ながらゆっくりと時間を過ごすことができるのも、ベベッキの魅力のひとつです。
また、コンスタンティノープルを陥落させるためにメフメト2世が造り上げたルメリ・ヒサルという要塞も、ベベッキの海峡沿いを散策中にチェックしておきたいスポットです。歴史と現代が見事に融合した、イスタンブールならではの美しいスポットです。
【5】イェニキョイ
ベベッキからさらに北上したとことにあるイェニキョイ(Yeniköy)には、観光客はほとんどおらず、穏やかな空気が流れるスポットです。ベベッキやオルタキョイのような賑やかさがないため、静かで落ち着いた時間を過ごしたいというかたにおすすめのスポットです。
地元の人が通うモスクや、木々の自然が豊かな道路沿いにあるレストランでランチやディナーを楽しむのもいいでしょう。イェニキョイの埠頭から眺めるボスポラス海峡は、昼間でも静寂に満ちていて、心が浄化されますよ!
カバタシュ、オルタキョイ、アルナヴトキョイ、ベベッキを通る25Eのバスが便利です。
おわりに
海峡に沿って少し移動するだけでも、違う魅力を感じることができるのがボスポラス海峡沿いの各エリアの魅力です。どのスポットも、トラムもしくはバスで簡単にアクセスすることができます。イスタンブール観光に便利な交通カード「イスタンブールカード」を使って、ボスポラス海峡沿いの観光を楽しんでみてくださいね!