鎌倉
鎌倉観光
古都の町並みが美しい日本を代表する観光地のひとつ

鎌倉で脅威の出世運を願うならココ!「佐助稲荷神社」

取材・写真・文:

神奈川在住
訪問エリア:47都道府県

2021年2月23日更新

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いよいよ神域の入り口へ

そこから山側にさらに進み、いよいよ神域へ入っていきます。なだらかな坂を登っていくと、急に鮮やかな赤い旗と鳥居が現れました。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto佐助稲荷神社入り口

何本も連なっている風景が、伏見稲荷大社のようです。思わず「おおー!」と言ってしまう風景です。連なる鳥居の中に入ると、すっぽり頭の上から囲まれていて、なんとも言えない安心感があります。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto階段に連なる旗と鳥居

鳥居と鳥居の間には、小さなお狐様たちがいらっしゃいます。フォトジェニックな光景に、お気に入りの角度を求めてカメラを構える人も多く見かけます。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto鳥居の隙間にいるお狐様

沢山の鳥居を抜けていくと、それまで聞こえていた住宅地の生活音が聞こえなくなり、急に「しいん」とした感じになりました。空気もなんだか澄み切っていて、「ああ、特別な場所なんだなあ。」と肌で感じること間違いなしです。

沢山のお狐様が出迎えてくれる拝殿

鳥居を抜けた目の前には、拝殿が現れます。今まで通ってきた赤い鳥居と対極のように、極力色を抑えたお社は、まさに神様のお住まいといった雰囲気です。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto鳥居の向こうに見える拝殿

拝殿前の両サイドには、大人の背丈よりも高く、凹凸の大きな岩がドデン!と構えています。驚くのはその岩の凹凸の部分に、小さな陶器のお狐様たちがチョコチョコと並んでいて、思わず「かわいい~」と言ってしまいそう。

神域としての崇高な雰囲気を持ちながら、かわいいお狐様たちのギャップに、なんだかクスッとなってしまいます。さながらお狐様たちの集会場といった感じです。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto岩の隙間に沢山のお狐様たちが。

小さな陶器のお狐様だけではありません。岩に住むボスのように、隠れ動物が顔を出しています。キツネ・・・? 

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto岩のボス的存在

拝殿の前だけではありません。見れば境内の至る所にお狐様たちが並んでいます。境内の端っこに授与所があって、そこでお守りと陶器のお狐様が並べられていました。

どうしてお稲荷様といえば狐なの?

ところで、どうして稲荷といえばお狐様がいらっしゃるのかご存知ですか?諸説ありますが、意外にも狐の鳴き声に関係しているのです。

大昔の日本の人々は、狐のことを「キツ」と呼んでいました。昔の人々は狐の鳴き声が「キツキツ」というふうに聞こえていたようです。

私も狐の鳴き声を聞いたことがありますが、タンチョウヅルの「クワーアッ」と、甘えたときの犬の「きゅう~ん」を混ぜた感じの鳴き声だったので、「キツキツ」と言われてもピンときませんが、きっと今の私たちと違った感性を持った昔の人々にはそう聞こえたのでしょう。それが転じて「キツネ」となりました。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto境内のお狐様

そして、前述したとおり稲荷と言えば、祀られているのは「宇迦之御霊神(うかのみたまのかみ)」です。宇迦之御霊神の別名は「御饌津(みけつ)神」と言われていました。

この「きつ」と「みけつ」の音が近かったことから、狐が宇迦之御霊神のお使いとなったようです。

霊狐泉のパワーを持ち帰ろう

さて、拝殿でお参りした後は、右回りで境内を散策してみましょう。

境内奥には、小さな洞窟があり、地下からコンコンと水が湧き出しています。ここから湧き出す水は、周囲の稲を潤していたのでしょう。人が生きるために必要な稲を育てる水源を、霊狐泉として崇めているのです。

この水を神棚にお供えする風習もあるようで、お宅に神棚がある方は、ペットボトル持参でパワーをご自宅に持ち帰ってみてはいかがですか?

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto霊狐泉

その霊狐泉の横には棚があり、所狭しとお狐様が並べられています。もうこんなに並んじゃってどうしたの!?っていうぐらいビッチリ並べられています。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto整列したお狐様たち

お狐様圧巻の本殿

さて、霊狐泉を離れて境内中央に戻ります。拝殿にお参りしただけで安心してはいけませんよ!拝殿の裏に階段があり、その奥に本殿があります。

そして本殿は「これでもか~!!」というくらいお狐様が並べられています。この神社は至る所がフォトジェニック!写真を撮ることに夢中になってしまいそうですが、ここは鎌倉最強の出世運を誇る神社。ちゃあんと昇進・給料UPなどなどお参りしましょう。

せっかくなら授与所で取り扱っている陶器のお狐様を奉納してはいかがでしょうか?きっとすぐにご利益が現れますよ。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhotoお狐様で埋め尽くされた本殿

パワーの源、御塚

さあ、本殿のお参りの後は、本殿左側にある小道を進んでいきます。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhotoシダに囲まれた小道

石が敷かれた小道を歩いていくと、小さな鳥居の奥に、どおん!と大きな石が鎮座しています。ただのおっきな石と思うなかれ!これは御塚と呼ばれており、ここにお社ができる前から、人々はこの巨石を信仰していたと言われています。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto御塚

ところで、頼朝の夢枕で平家を打つタイミングを教えてくれた神様は、ちゃっかり自分の居場所も頼朝に伝えていました。

「鎌倉の隠れ里のものだよ。」と告げており、平家討伐を実現した頼朝は、「隠れ里」というキーワードを頼りに、この場所を探し当ててお社を建てました。

ですから、それ以前はお社らしい建物は無かったのではないでしょうか。この敷地では巨石が唯一の信仰の場で、つまりは神様は元々この石に宿っていたのでは・・・?と想像してしまいます。

そう思うと、実はここが一番パワーが秘められている場所なのでは!と興奮してきました。

古くからのお狐様たち

さて、御塚でもがっつり出世運をお願いした後、今度は階段をくだっていくと、苔むしたお狐様と石の祠が、まるでお狐様の住宅地のように並んでいます。

ふかふかの苔に覆われたお狐様たちは、近づいてじっくり見てみると、風雨にさらされたためか、ボディの輪郭があいまいになっているお狐様もいます。

でもそれがここで長い時間を過ごしてきたことが伺える風格をしています。わぁお。めちゃくちゃパワーありそう!

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto古い稲荷群
  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto長い時を過ごしてきたお狐様

鳥居が連なる絶景

さあ、古いお狐様たちを通り過ぎると、スタート地点に戻ってきました。来た時に登ってきた階段を上から眺めてみましょう。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto階段の上から見る鳥居

ご覧ください!鳥居と幟が交互に織り成す真っ赤な風景は、「わああ!すごい!」と思わず声を出してしまう圧巻の景色です。ここから撮影した写真は、きっと自慢できますよ。

いかがでしたか?出世運にご利益ありというだけでなく、至る所がフォトジェニックな佐助稲荷神社。カメラを片手にぜひ訪れてみてくださいね!

佐助稲荷神社
鎌倉 / 神社 / 観光名所 / インスタ映え / 紅葉 / パワースポット / 一人旅 / 穴場デートスポット / ロケ地
住所:神奈川県鎌倉市佐助2丁目22−10地図で見る
電話:0467-22-4711
Web:https://sasukeinari.jp/

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この記事を書いたトラベルライター

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えいぶゆう(文)とTossyPhoto(写真)の2人で、心のまんなかにある「旅」を切り取っていきます。

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