ロンドン
ロンドン観光
古い建物が残る街並みが美しく交通機関が発達

トラベルカードとオイスターカードどっちにする?【ロンドン】

取材・写真・文:

福島在住
訪問エリア:18ヶ国

2023年7月6日更新

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写真:Olive

公共交通機関の料金形態が複雑なロンドン。そんな旅先で街歩きの強い味方になってくれるのが、トラベルカードとオイスターカードです。2つを徹底比較して最適なものを選びましょう。オイスターカードの購入方法、使い方もご紹介します。

この記事の目次表示

ロンドンの街歩き主要公共交通機関は3種類

地下鉄

  • 写真:Olive「チューブ」の愛称で親しまれる地下鉄

ロンドンの地下鉄は、開業1863年と世界で最も古く、全12路線で市内のほとんどの街を網羅しています。ロンドンの街をZONE分けされているのが特徴で、移動の仕方や範囲によって料金も違ってきます。ZONEによって、料金も違うので、移動の度に、どのZONEかを確認する必要があります。日本の地下鉄なら間違えても後払いとか可能ですが、ロンドンでは許されず、次回使用時にペナルティが加算されて引き落としされます。

ちなみに、ZONE 1と2は、人気観光スポットのほとんどを含むロンドン中心部で、ヒースロー空港はZONE 6になります。

バス

  • 写真:Oliveロンドンと言えば赤い2階建てバス

バスは地下鉄よりも料金は安く、景色も楽しめる便利な移動手段です。料金は一律ですが、地下鉄同様1回ごとのチケット購入より、オイスターカード支払いの方が、料金が安くなります。車内では、行先、次の停留所のアナウンスも電光掲示板(車内1.2階とも)に出るので、乗りやすいです。

リバーバス

  • 写真:Oliveリバーバスも簡単便利で渋滞知らず

ロンドンアイやウェストミンスターなどテムズ川沿いにピアが設置されています。ルートにより運行時間は違いますが、便数も多く、主要なピアからなら、約20分おきに運行されているので、待ち時間も苦になりません。料金形態はセントラル、イースト、ウェストにZONE分けされています。

トラベルカードとオイスターカード、どっちを選ぶ?

慣れない土地で、切符を買うのはドキドキだし、毎回購入する手間や、ZONEの確認、行列に並ぶのも面倒ですよね?そんな時におすすめなのが、トラベルカードやオイスターカードです。乗り物によって異なる料金形態を毎回気にしなくていいほか、様々な点で面倒な手間や時間を省くことができます。

どちらを購入するか決める前に、まずは次の点についてチェックしましょう。

  • どのZONEに宿泊するか?
  • どのZONEの観光スポットを周るか?
  • 何日間の観光予定か?
  • 個人移動の有無や頻度は?(滞在中ツアーに参加する場合は移動も含まれているか?)
  • 毎日、何時から行動を開始して終了するのか?

以上の内容によって、どのカードを購入するのがベストか、また購入するカードの金額にも差が生じるので、総合的に判断すると良いでしょう。イギリス政府観光庁公式サイトでは、詳しく比較できるので、参考になります。

トラベルカード

旅行者専用のお得なカードが、ペーパータイプのトラベルカード。指定ZONE内の地下鉄、バス、鉄道に乗り放題です。1日のみ自由行動の人は、1Dayトラベルカードがお得で便利ですが、ZONE指定や利用時間が関係してくるので、よく計画してからの購入がお勧めです。1週間以上の自由行動がある人なら、7Dayトラベルカードがお勧め。

  • 参考金額 
  • 1Dayカード ZONE1~2使用可能 大人£15.20(¥2,782)
  • 7Dayカード ZONE1~2使用可能 大人£40.70(¥7,449)

オイスターカード

  • 写真:Olive

オイスターカードとは、ロンドン市内の交通機関(地下鉄・バス・リバーバスなど)で使えるプラスチックタイプのタッチ&チャージ式のカードです。観光客用の正式名はビジター・オイスターカードとなります。

購入方法

  • 写真:Olive

トラベルカード、オイスターカード共に、空港駅、地下鉄駅の券売機や窓口で購入することができ、現金かカードでの支払いとなります。英国政府観光庁公式サイトでの購入も可能で、日本宛てに郵送もしてもらえます。

ビジター用オイスターカードには、£5(¥915)のデポジット(発行手数料)が含まれます。グループ使用などは不可なので、1人1枚必要です。

筆者のお勧めはオイスターカード

滞在期間や行動範囲によって、どちらのカードがお得で便利か違ってはきますが、滞在中の予定もアバウトだったり、行ってから変更もあり得る場合などは、自由度の高いオイスターカードがお勧めです。使用後のオイスターカードは、記念に持ち帰りも可能です。

オイスターカードがお勧めの理由

使用した分だけの料金で済み、帰国時には払い戻しも可能なので経済的。主要交通機関に共通して使え、プライスキャップと呼ばれる1日の引き落とし限度額(ZONE1~2区間の場合£8.10)が設定されていて、それを越えると引き落としされず自動的に乗り放題になるという素晴らしいシステム!(上限額は、移動区間や移動時間により異なります。)

使い方

使い方は、日本のSuicaやPasmoとほぼ同じ。地下鉄の改札通過時(出入口両方)、バスや船の乗車時に専用機にタッチするだけと、簡単です。

オイスターカードチャージ金額の目安

滞在日数、移動距離、乗車回数などにより個人差もあるので、一概には言えないのですが、筆者の使用金額から考えると、使用期間1~2日間、ヒースロー空港往復と市内観光移動ならデポジット込みで£25~(¥4,576~)、3~4日間で£40~(¥7,321~)、それ以上の滞在なら£50(¥9,152)以上のチャージをお勧めします。

適宜、残高確認も簡単にできるので、少なめにチャージして、追加していくのもアリです。ただし、ここで注意したいのが帰国時に払い戻しをする場合、残金が£10(¥1,830)以下なら機械で返金可能なのですが、それ以上になると、窓口で行う必要が出てきます。空いていれば問題なしですが、窓口が混雑している場合もあります。

券売機の操作方法

新規購入

  • 写真:Olive日本語対応なら安心

ほとんどの機械が、日本語に対応しています。画面下部に各国の国旗が勢ぞろいしています。日本の国旗をタッチすると、操作案内してくれるので簡単です。

残額の確認

  • 写真:Oliveチャージ後、黄色部分にタッチをお忘れなく

機械の黄色い部分にカードをタッチすれば、画面に残金が表示されます。また駅の改札機によっては、残金が表示されるものもあります。チャージする場合は、「Top up pay as you go」をタッチして、チャージ金額を選択。現金かクレジットカードで支払い後、もう一度カードで黄色い部分をタッチすれば、チャージ完了です。

払い戻し

残金が£10(¥1,830)以下の場合は、「Oyster refund」と表示されている機械で返金可能です。空港の出発ロビーまで進んでしまうと、機械はないので、お忘れなく。£10以上の残金がある場合は、窓口で返金処理になります。

(※記事内の金額は、2023年7月現在の為替で計算しています。)

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この記事を書いたトラベルライター

お出かけ、食べることが大好き!
日帰りドライブから、国内、海外を問わずお出かけするのが大好きです。ずっとタウン重視でお買い物に夢中の旅でしたが、10年ほど前にアメリカ・サンフランシスコに在住。国立公園めぐりをしたことをきっかけに、自然も大好きになりました。少し歴史を知ってから出かけると楽しいこと、美味しい食べ物や綺麗な風景に出会えると幸せなこと。小さな情報が、誰かの楽しい!や嬉しい!につながったらいいなと思っています。これからも、いろんなところへ出かけて、たくさんの情報を発信してゆきたいと思っています。少しでも参考になれますように!

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