「Michie Tavern ミッキータバーン」はヴァージニア州のシャーロッツビルにあり、州では一番古いと言われている建物の1つです。かつて多くの旅人が食事をし、宿泊して過ごした18世紀の “居酒屋&民宿” の建物をそのままに、今では「アメリカ南部料理」という伝統料理が味わえるレストランや、建物内を散策できるツアーで人気のスポットです。
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【Michie Tavern ミッキータバーン】は由緒正しい宿屋&居酒屋!
ワシントンD.C.から車で2時間半ほど走ると、ヴァージニア州の シャーロッツビル という大きな町に着きます。でも、今回ご紹介する観光スポットは、その街中にはありません、山の中を少し走ると突如現れる【Michie Tavern ミッキータバーン】です。
日本も江戸時代に道が整備されると「宿場町」として賑わった場所が全国各地に生まれましたが、人が行き交う場所には様々なお店が生まれるものですよね。
【Michie Tavern ミッキータバーン】も、かつては馬車道通りにあり、多くの旅人に食事やお酒、宿泊を提供して賑わい、旅人にとっても良い情報交換の場だったそうです。
その歴史は、アメリカ独立後の 1784年 に遡り、ヴァージニア州では最も古い建築物の1つと言われています。
歴史的な建造物を移動!
ここで1つ注意点が。現存している【ミッキータバーン】は、当初あった場所ではないのです。
というのも、アメリカが近代化するに連れ、馬車はなくなり車がメインに。馬車道通りにあった【ミッキータバーン】 も存続が厳しくなりました。
そんな頃、「歴史的な建物を守ろう!」という運動が起こり、1927年に【ミッキータバーン】は一旦分解され、その資材ごと今の場所に移し再建された、ということなのです。
老朽化した柱などは新調されたかもしれませんが、煉瓦造りの暖炉や家具、調度や小物などは当時のものがそのまま設置されており、当時の様子を忠実に再現しているんだそう。
今は南部料理レストラン&ミュージアム
再建された【ミッキータバーン】は、現在は居酒屋も民宿も営んでいませんが、建物内で18世紀当時の生活が見学できるツアーを行っていたり、居酒屋の雰囲気が楽しめるレストランとして賑わっています。
また、おもてなしをしてくれる方たちも当時の衣装で出迎えてくれる、ちょっとしたテーマパークのような感じ。田舎ならではの良い雰囲気にあふれています。
アメリカ南部料理のランチビュッフェ♪
ファサードの階段を登っていくと「The Ordinary」と書かれた入口があります。ここがレストラン。外からは中の様子が伺えませんが、ドアを開けると、中はなんとも素敵な空間が広がっています。
昔ながらの居酒屋らしさ溢れるダイニングルームで、かなりの席数があります。また、店員のお姉さんたちも可愛らしい衣装でおもてなしをしてくれます。
ランチはビュッフェ形式で、1つのラインにお盆を乗せて好きなものを取っていきます。ビールやワインなどのアルコール類は、それぞれのテーブルで店員さんが注文をとって持って来てくれます。
お皿がブリキというのも、また雰囲気があって良いですね。最初は一皿にいろいろ盛り付けるので、見た目は悪くなってしまいますが、1つ1つの味はなかなか美味しい!地元の方にも料理の美味しさは好評だそうです。
料理のテーマは「南部料理」
「南部料理」とは、その名の通りアメリカ南部の伝統的な料理…とは言っても、いわゆる “田舎料理” 、とても素朴なものばかりです。
まず南部料理として代表的なのは フライドチキン(写真左下)、それもディ〜〜〜プフライです。今や全国区どころか全世界区で食べられるフードとなりましたが、ここのフライドチキンは、外はカリッとスパイスが効いて香ばしく、中は柔らかくて骨離れがよく、揚げたての美味しさがあります。
そして、見た目はちょっと “ぐちゃ…” っとしていますが、ポークBBQ(写真右下) も有名。「ヴァージニアBBQ」とも呼ばれるのですが、BBQと言っても肉の塊ではなく、筋状にほろほろと崩れる部位のお肉で、ヒッコリーで燻製 されているのが特徴です。だからとても香ばしい!ソースにもよく絡むので、ハンバーガーやサンドイッチの具材としても人気です。
野菜も “The 南部料理 = The 田舎料理” !マッシュポテト with グレイビーソース、茹でインゲン、コールスロー、いろんな豆の煮物、などなどがあります。
「大した料理じゃない、こんなのアメリカならどこでも見かける」なんて思うかもしれませんが、これが侮るなかれ!
肉料理も野菜も、やっぱりそこらのレストランとはちょっと違うのです。これが、いわゆる家庭料理というものなのでしょうか…洗練されたレストランで出されるものとは違い、ちょっと野暮ったい感じが良いんです。
お代わりは再びラインに並ばなくてもOK!
このお店の良いところは、ビュッフェスタイルでありながら、お代わりしたい時は再びラインに並ばなくても良いことです。
最初にラインで取ってきたお皿が空きそうになると、店員さんが「お代わりしたいものはありますか?」と聞いてくれて、食べたいものを伝えると持って来てくれるのはniceなサービス!ついつい食べすぎちゃいます(笑)。もちろん追加料金などはありません。
料金&営業時間
- 料理やデザート、ソフトドリンクはビュッフェで食べ放題、アルコール類は別料金となります。
- 営業時間はランチタイムのみで、夜は営業していないのでご注意を。(4〜10月は11:15〜15:30、11月〜3月は11:30〜15:00)
12〜15歳 $10.95(約1,400円)
6〜11歳 $6.95(約900円)
5歳以下 無料